2018年01月18日

柚木麻子「3時のアッコちゃん」

ISBN978-4-575-52037-8.jpg

 柚木麻子 著
 「3時のアッコちゃん」
 (双葉文庫) 


澤田三智子は高潮物産の契約社員。現在はシャンパンのキャンペーン企画チームに所属しているが、会議が停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。会議に出すアフタヌーンティーを用意して三智子の会社に五日間通うと言い出した。不安に思う三智子だったが・・!?表題作はじめ、全4編を収録。読めば元気になるビタミン小説、シリーズ第二弾!−裏表紙より−


表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」全4編を収録。


2作目ということですが、1作目をすっかり忘れていた私でも楽しめました。

ただ、短編4話のうち、2話しかアッコちゃんが出てこないのが残念! 題名にもなっているのになぜ出てこないのか・・。


1作目で会社の後輩だった三智子が、1話目で登場。会社での会議がなかなかうまく進まないことをアッコちゃんに相談します。そこでアッコちゃんは、会議にお茶を取り入れるように勧め、自らお茶を提供しに来てくれました。

最初はお茶なんかが会議の助けになるのか?と疑っていた社員たちも、少しずつお茶を楽しみに待つようになり、またアッコちゃんのアドバイスによって進められることで、話がスムーズになっていくことに気づいていきます。

ダラダラと長いだけの会議をやめて、短くても中身の濃い会議が出来るようになりました。

この話はうらやましいというか、参考に出来るならしたいくらいでした。頭の固い人たちが多いから難しいでしょうけど、アッコちゃんのアドバイスの中には参考になりそうな言葉もありそうです。


2話目にもアッコちゃんは出てきますが、三智子は出てきません。いや、出てきますが話の内容には直接関係がありません。それでも、ある会社員の女性を見事に救って、元気づけるところはさすがアッコちゃん! この話もアッコちゃんの言葉が刺さります。


3、4話目は、アッコちゃんは出てきません。かなり寂しいのですが、どちらも仕事や人生に悩む人たちを周りの何気ない言葉や行動によって救っていく話になっています。

どちらも最後は良かった〜と思える展開を見せるので、読んでいて明るく前向きな気持ちにさせてもらえます。

3話目は、イノシシが登場したのも面白かったです。結構身近な存在のイノシシですが、まだ遭遇したことはないので、ちょっと見てみたい気もします。実際に見たら固まってしまうのかもしれませんが。


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タグ:柚木麻子
posted by DONA at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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