2017年10月25日

森沢明夫「津軽百年食堂」

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 森沢明夫 著
 「津軽百年食堂」
 (小学館文庫) 


弘前で百年続く「大森食堂」を離れ、孤独な東京でアルバイト生活をする陽一。同じ弘前出身で、写真家になるために上京したものの、夢やぶれそうな七海。ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、やがてふるさとの空へ、それぞれの切なる憶いをつのらせていく。 一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた「大森食堂」初代の賢治とトヨの清らかな恋は、いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇華されていき・・。 桜舞う津軽の地で、百年の刻を超え、永々と受け継がれていく《心》が咲かせた、美しい奇跡と感動の人間物語。−裏表紙より−


弘前で3代続く食堂の話です。

この作家さんらしい、ほっこりと温かい雰囲気の漂う物語でした。

主に描かれるのは、4代目となる陽一のこと。彼は食堂を継がずに、東京へ出て働いています。そこで偶然出会ったのが、筒井七海という女性。彼女も同じ弘前出身ということで、意気投合します。

彼女の視点でも物語が描かれ、東京での2人がどうやって親密になっていき、どんな悩みを抱え、どうやって乗り越えていくのか?という青春物語にもなっています。


そしてもう一人、賢治の話もたくさん出てきます。初代として「大森食堂」を開店させる彼。彼にも素敵な出会いと開店までの道のりがあって、こちらもほのぼのと読み進められます。

2代目はどうやらダメな人だったようですが、3代目もしっかりと暖簾を守り、4代目へと引き継ぐことになりそうです。


「津軽百年食堂」という題名から、食堂での日常が描かれていそうな気がしますが、それよりも食堂を続けてきている大森家の人生について描かれている作品でした。

号泣するほどの感動はありませんでしたが、それなりにほろりとさせられる部分もあります。読み終わってすぐは、じわっと感動がわいてきますが、時間が経つと細かい内容を忘れるくらいの淡々とした印象でもありました。


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タグ:森沢明夫
posted by DONA at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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