2017年10月11日

山口幸三郎「探偵・日暮旅人の望む物」

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 山口幸三郎 著
 「探偵・日暮旅人の望む物」
 (メディアワークス文庫)


『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探し始めていた。  刺された亀吉、誘拐された灯衣と陽子。そしてユキジの自宅に現れた思わぬ人物。旅人を取り巻く大切な人々が危機にさらされる中、旅人は目の治療のため入院していた病院から姿を消し、真犯人の指示通りに動き出す。――もうこれ以上酷使することのできない瞳を使い、美しく残酷な犯人を止めるため。  そして訪れる裁きの時。旅人と仲間たちの運命は――。  目に見えない物を視ることで『愛』を探し続けた探偵の物語、本編感動の完結! −裏表紙より−


いよいよ最終巻。とはいえ、別にいくらでも話は作れそうなので、とりあえず最後という感じでしょう。実際に新刊が出ていますしね。とにかく本編としてはこれが最後だそうです。

前作を読んだのが3年前なので、当然内容を覚えているわけもなく、こんな展開だったっけ?と思いつつ読み進めました。少しずつ思い出す部分と、ずっとわからないまま終わる部分がありました。


あまり覚えていませんでしたが、旅人は爆弾テロの犯人として指名手配されたようですね。亀吉は刺されるわ、灯衣と陽子は誘拐されるわ、散々な展開。

脅迫されるままに旅人は動くことになり、ますます犯人として追われることになります。

あらすじによると。真犯人は「美しく残酷な犯人」だそうですが、私にはただただ変人にしか思えず。美しいのかもしれませんけど、精神的に病んでいるというか、とにかく変な人。

事件は卑劣でしかないですし、犯人に同情する部分は一切無いと思ったのですが、旅人は色々思う所があるようで、妙な優しさを見せています。

悪化していた目を酷使することで、当然もっとひどい状態になっていきます。元々全ての感覚を目に頼っていたのですから、目まで見えなくなったらどうやって生きていくのか?心配になります。


最終目的である「愛」が見つけられたのかは微妙ですけど、とにかく周りには旅人を想い、支えてくれる人たちがたくさん出来て、ある意味幸せなのかもしれないとは思います。

今後の彼の人生もまた読むことがあれば、ちょっと触れてみたい気はします。


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posted by DONA at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:山口幸三郎
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