2017年08月23日

大崎梢「ようこそ授賞式の夕べに」

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 大崎梢 著
 「ようこそ授賞式の夕べに」
 (創元推理文庫)


書店大賞授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵のもとを福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいというのだ。同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも事務局長から同様の相談が持ち込まれる。授賞式まであと数時間、無事に幕は上がるのか?! 本格書店ミステリ、シリーズ第四弾!−裏表紙より−


このシリーズ、最後に読んだのは7年も前なんですけど!?
登場人物少ないから何とかついていけるけど、細かい所は忘れてますって!
でもやっぱり前作を読み直すのは次の機会にして、とにかく読みました。


書店シリーズに、出版社の営業マン・ひつじくんシリーズから、ひつじくんを始め色んな人物も登場し、謎解き合戦の様相を見せました。

これは盛り上がりそうだぞ!と思ってワクワクしながら読み進めたのですが、意外とそこまで盛り上がらず。というか、みんな謎めいたしゃべり方をするので理解できないことも多くて困りました。

今回のテーマになっているのは「書店大賞」です。現実にも「本屋大賞」なるものがありますね。これを参考にして書いたのでしょうが、なかなか運営するのも大変なんだということがわかりました。

書店員さんも必死で真面目に選んでいることがわかりましたし、受賞することがどれだけ重要なことかというのもわかりました。本が売れないという時代に、何とかして本に親しんでもらおうという活動は良いことだと単純に思っていたのですが、そう簡単にはいかないんですね。

賞を取ったら売れる、となると、その選考方法で良いのか?という疑問も出てきますし、やはり大手出版社から出している本の方が手に取りやすいのでは無いかということも考えられますし、何となく出来レースに見えなくも無いですね。

かといって、どんな方法だったら公平なのかも浮かびませんし。


私は、どんな賞だったとしても受賞しているからといって手に取るタイプではありませんが、じゃあどうやって読む本を選んでいるかといえば、好きな作家さんだという理由以外では、結局ネットなどでの評判を見て選んでいるわけで、結局は人の意見に左右されているんですよね。

そうなると、賞を取らなくてもとにかく誰かが読んで「最高だったよ!」と発信することで、売れる本って出来ていくわけで、そこから「本屋大賞」なんかにつながっていくのでしょう。

そういう意味では賞を作るというのも大事なのかな?と思いますし、「本屋大賞」だったらお偉い作家先生が選んでいない分、手に取りやすい感じもありますね。

今まで「本屋大賞」に何の疑問ももったことはありませんが、これからも作為的な何かを感じないような公平さのある賞にしていってほしいと強く思いました。

これからはちょっと参考にしてみようかな?


<成風堂シリーズ>
「配達赤ずきん」
「晩夏に捧ぐ」
「サイン会はいかが?」


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posted by DONA at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:大崎梢
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