2017年06月12日

今野敏「自覚 隠蔽捜査5.5」

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 今野敏 著
 「自覚 隠蔽捜査5.5」
 (新潮文庫)


畠山警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。関本刑事課長は部下戸高の発砲をめぐり苦悩した。そこで竜崎の発した一言とは(表題作)。貝沼副署長、久米地域課長、伊丹刑事部長。彼らが危機の際に頼りにするのは、信念の警察官僚、大森署署長竜崎伸也だった―。七人の警察官の視点で描く最強スピン・オフ短篇集。−裏表紙より−


「.5」ということで、竜崎の視点ではなく、周りの人から見た竜崎の姿が描かれます。今回は彼の身近にいる警察官たちと3作目で竜崎が恋した畠山警視から見た竜崎の姿。

うん、やっぱり変な人だ、竜崎は。でも本当は彼が正解なんですけど。彼が普通の人に思えるような世界になったら平和かもしれませんね。

でも今の世の中としてはやっぱり変人。どんだけ真っすぐなんだ! 原理原則を重んじる、自分の信念も曲げない男。曲げないはずの信念も他人の意見の方が正しいと思ったらすぐ曲げるし。

「お前がそう思うなら、それで良いんじゃないか」って、部下に言える上司ってかっこいいですよね。とっつきにくくて怖いけど、彼になら怒られても納得できそうです。

上司から信頼してもらっている中で仕事が出来たら最高ですよね。みんなこんな感じなら仕事が楽しくなりそうです。


シリーズ内でよく登場する、反抗的だけど仕事の出来る刑事・戸高もなかなかの活躍を見せてくれました。意外と人望あるんだとわかってちょっとうれしくなりました。

愛読者の中には「戸高の視点での話が読みたい」という意見もありますが、私はあまり読みたくないかも。彼は私生活が謎な方が面白い気がします。たまには主役でも良いですけど、彼が心の中でどう思っているか?は知りたくないかな。


短編ですが、読み応えがあってとても楽しめました。

ただ残念なのは、家庭のことが出てこなかったこと。冴子さんファンとしてはさみしい限りです。

まだ続きもあります。早く文庫化してくれないかな〜。


<隠蔽捜査>
「隠蔽捜査」
「果断」
「疑心」
「初陣」
「転迷」
「宰領」


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posted by DONA at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏
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