2017年04月10日

近藤史恵「演じられた白い夜」

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 近藤史恵 著
 「演じられた白い夜」
 (実業之日本社文庫)


小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。作中劇の中に隠された真相は―。−裏表紙より−


大好きな作家さんなので読んだのですが、途中くらいから「何だろう?この話は・・」と思ってしまいました。

ちょっとアガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」っぽい感じでした。閉ざされた環境の中で、一人ずつ死んでいく所がそっくり。でも最後まで「誰もいなくなった」とはならないんですけどね。

とりあえず、どういう展開を見せるのかが気になって一気読みしました。


作中に書かれていた、演出家の描いた劇はなかなか面白そうで、本当に舞台化されたら見てみたいと思いました。推理劇だけあって、暗転が多い気がするので、実際に見るといちいち途切れて集中できないのかもしれませんが。

演じる役者も誰が殺されるのか、誰が犯人なのかわからないまま稽古が進みます。稽古するその日の台本だけが渡され、それを読んだら自分が被害者だとわかるわけです。

役者たちの人間関係もなかなか複雑なようで、演出家と女優たちの関係も何だか・・。

そして、劇中と同じような事件が実際にも起きてしまいます。


最後まで読んでしまってからも、この作品をなぜ書こうと思ったのか?という疑問は残ったままになりました。まあ「推理小説」ってそういうものなんですけど、この作家さんだから何か捻りがありそうな、理由がありそうなそんな気がしたんですよね。

題名も「〜〜殺人事件」とかじゃないわけですし、妙な期待をしてしまった私が悪いんですけど・・。

面白くなかったわけではないですが、なんか期待しすぎたかな?とは思いました。


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posted by DONA at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:近藤史恵
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