2017年01月06日

西條奈加「上野池之端 鱗や繁盛記」

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 西條奈加 著
 「上野池之端 鱗や繁盛記」
 (新潮文庫)


騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。無気力な周囲をよそに、客を喜ばせたい一心で働くお末。名店と呼ばれた昔を取り戻すため、志を同じくする若旦那と奮闘が始まる。粋なもてなしが通人の噂になる頃、店の秘事が明るみに。混乱の中、八年に一度だけ咲く桜が、すべての想いを受け止め花開く―。美味絶佳の人情時代小説。−裏表紙より−


始めは、高田郁さんの小説のようだと思いながら読んでいたのですが、だんだん雰囲気が変わっていきました。

騙されるような形で奉公に出てきたお末。三流の料理茶屋で接客をすることに。他の奉公人は現状を仕方ないと諦めていましたが、お末は何とかお客を満足させたいという気持ちで働きます。

お末に影響されるように、料理長も少しずつやる気を出していきます。

若旦那は以前から店を何とかしようと思っていたらしく、義父である主人がやる気がないので、自分のやりたいように店を改革し始めました。

こういう感じで、店が良くなっていき、お末も他の奉公人たちも生き生きと働いて、店がどんどん大きくなって・・という展開になるんだと思っていたら、何だか不穏な展開に・・。

変だな?と思っているうちに、どんどんおかしな方向へ。


気持ちはわかるけど、こんな方法をとらなくても・・と悲しい結末が。

でも最終的には明るい未来を感じさせる終わり方になっていたので、途中のことを思えば、読後感はそれほど悪くありませんでした。

一つ残念なのは、途中の年月がかなり省略されていたこと。2作に分けてでも詳しく書いて欲しかった部分でした。

シリーズにするのは難しそうですが、彼らにはまた会いたいという気持ちになりました。


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posted by DONA at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:西條奈加
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