2016年12月22日

ジョアン・フルーク「ブラックベリー・パイは潜んでいる」

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 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「ブラックベリー・パイは潜んでいる」お菓子探偵ハンナシリーズ17
 (ヴィレッジブックス)


母ドロレスの結婚式の準備で振り回されっぱなしのハンナたち。そんなある日、激しい雷雨のなか車を運転していたハンナが事故を起こしてしまう。そのそばの路上には見知らぬ男性の死体が・・。検死の結果、ハンナの車にはねられたことが死因だという衝撃の事実が判明する。身元不明の男性はいったい何の目的でレイク・エデンにやってきたのか―妹の夫に逮捕を突きつけられてしまったハンナ、絶体絶命!?―−裏表紙より−


シリーズも17作目になるとワンパターンになりがちですが、今回は珍しい始まり方をしたので驚きました。なんと、ハンナがわざとではないにせよ、人を殺してしまいます。これは落ち込むだろうと思ったら、そこからは意外といつもの展開になっていったのですが。

ハンナが轢き殺したことになった男性の身元を調べるために調査を開始していきます。運転していたハンナは事故のことを思い出すのを嫌がっているようですが、同乗していたリサは事故のとき以外はあっさりしていて、店のお客さんに事故の様子を事細かく話していたのには驚かされました。

ハンナに頼まれて話していたわけですが、人が死んだ所を目の当たりにしておいて、その話ってできるのかな?早く忘れたいと思うのが当たり前だろうに・・。


最近のハンナは、店のことをほとんどやっておらず、リサと末妹ミッシェルに任せているのですが、今回も同じ感じ。寝坊はするし外出するしで、仕事は何?っていう状態です。店の描写に変わって、家に人を招いて料理する様子が多く登場するようになりました。

相変わらず出てくる料理はおいしそうなのですが。

店のことをやらない上に、今思うと事件の調査もほとんどやっていなかったような。周りの人たちが調べたことを聞いて推理する役目ですね。それで解決できるのならそれでいいですけど、ちょっと物足りない気もします。

今回はハンナや姉妹たちなどよりも、モシェが最高にかわいかった! いつもかわいいモシェですが、今回はいつも以上のかわいさ。彼がすべて持って行った感じになりました。


そして、相変わらずマイクとノーマンとの間で揺れ動いています。何となくノーマンに軍配が上がっている気はしますけど、まだ決心はつかないようですね。

でもあとがきによると、どうやら次回は大きな転機が訪れるとか。もしかしたら別の人と結婚か!?もしくは、マイクが誰か見つけて結婚してしまって、ノーマンと落ち着く?

どうなるにしても、とりあえず一年後まで待つしかないので、楽しみに待つことにします。



<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」


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