2016年11月28日

「警察アンソロジー 所轄」

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 日本推理作家協会 編
 「警察アンソロジー 所轄」
 (ハルキ文庫)


東池袋署管内で発見された女性の白骨死体。娘が逮捕されたが・・(「黄昏」)。警視庁から沖縄県警に移動した与座哲郎は、県人との対応に戸惑いもあり・・(「ストレンジャー」)。佐方貞人検事は、米崎西署で逮捕した覚せい剤所持事件に疑問を持ち始め―(「恨みを刻む」)。西成署管内で、ネットに投稿されたビデオクリップのDJが病院に担ぎ込まれ・・(「オレキバ」)。臨海署管内で強盗致傷事件が発生。昔の事件とリンクして―(「みぎわ」)。沖縄、大阪、東京など各所轄を舞台にした傑作警察小説アンソロジー。−裏表紙より−


私の大好きな、薬丸岳さんの夏目刑事や、柚月裕子さんの佐方検事、今野敏さんの安積警部補が出てくるとなれば、読まずにはいられません。

どれも読んだことが無い話で、短いですがそれぞれの魅力がしっかりと出ている作品ばかりでした。

初めての作家さんも2名。慣れないから読みにくい部分もありましたが、内容は面白かったです。また別の作品を読んでみても良いかな?と思いました。


薬丸岳「黄昏」では、被疑者が犯行を犯した動機に疑問をもって再捜査する夏目刑事の様子が描かれています。彼らしい優しい目線の話になっていて、最後はちょっとほろりとさせられる所もありました。


柚月裕子「恨みを刻む」では、供述書の些細な部分が気になり、再捜査することにした佐方検事の様子が描かれています。彼らしい細かくて鋭い洞察力が活きてくる作品でした。でも最後には彼の上司が良い所を全部攫っていた所もあり、佐方の影が一気に薄くなっていました・・。


今野敏「みぎわ」では、ちょっとセンチな気持ちになる安積警部補が描かれています。短くてあっという間に読めてしまえる作品ですが、安積班のメンバーも良い感じで活躍していますし、安積の若くて青臭い時代も少し見えて、なかなか面白かったです。安積ファンはぜひ読んでもらいたいです。


題名が「所轄」なので、本庁との確執みたいなことがメインになっているのかと思ったら、全くそんな話はなく。でも所轄らしい地元に密着した捜査は読んでいて面白かったです。


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