2016年09月14日

椹野道流「時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者」
 (集英社文庫)


過去の世界のマーキス島に呼び寄せられた、医学生の西條遊馬。元の世界に戻るその日まで、王室に仕える鷹匠クリストファーの弟子として過ごすことになった。しかし、新王ロデリックの即位式の夜、事件は起きた。接待客である外国の要人が不審な死を遂げたのだ。早急に犯人を見つけ出さなければ王室の信用にかかわる。遊馬は現代法医学の知識で真相究明に臨むが―!?−裏表紙より−


前作で活躍して犯人を見つけた(?)遊馬ですが、結局簡単には元の時代へは戻せないと言われてしまい、過去でしばらく過ごすことになりました。

勝手に呼び寄せた上に「簡単には戻せない」と言われるなんて、腹が立って仕方ない展開ですが、遊馬はあっさり受け入れて、過去の世界を楽しんでいるようです。

王室に仕える鷹匠・クリストファーの弟子として生活しています。過去の世界なので、ガスや水道、電気などが当たり前ですけどありません。よくそんな環境で生活できるな〜と感心してしまいますが、彼はそれなりに充実した生活を送っています。

いよいよ新王の即位式ということで、遊馬も裏方に駆り出されて色々なアイディアを出して活躍していきます。料理にまでアイディアを出して喜ばれていました。

そんな中、即位式に出席していた外国の要人が死体となって発見されます。当然、遊馬が調べることになるのですが、ここでもこの世界のしきたりによって様々な規制が。

遊馬は便利な道具もない世界で死因をつきとめ、犯人を見つけられるのか?・・・と盛り上がりたい所ですが、ここのミステリ部分はあっさりしたものになっています。

犯人は自ら出てきますし、全て自白してくれますし、よく考えたら遊馬っている?くらいの展開で終了。


それよりも、王室の兄弟たちの関係が深まっていく所や、遊馬が不自由な世界で成長していく姿などの方が気になりますし、楽しく読める部分です。

彼らの物語を追っていきたいので、また続きも読むことにします。


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posted by DONA at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:椹野道流
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