2016年09月06日

乃南アサ「新釈 にっぽん昔話」

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 乃南アサ 著
 「新釈 にっぽん昔話」
 (文春文庫)


大人も子どもも楽しめる、ユニークな昔話の誕生です。「さるかに合戦」「花咲かじじい」「一寸法師」「笠地蔵」など、誰もが知っているお話が、練達の作家によって誰も読んだことのない新解釈を施され、極上のエンタテインメントに大変身! 現代的な装いを加えながらも懐かしさを失わない、6つの物語をどうぞご賞味ください。−裏表紙より−


裏表紙に紹介されている話以外に「三枚のお札」「犬と猫とうろこ玉」が収録されています。

子どものころに読んだ懐かしい昔話の数々が、現代風にアレンジされていると知って、読んでみることにしました。


最後まで読んで思ったのは、予想よりあまり大きな変化がないなということでした。

確かに現代風にアレンジはされていますが、話の流れとかはそのままですし、現代風とはいえ昔話は昔の話であって、時代は現代に置き換えられたりはしていません。

よく考えたら、すべておとぎ話だから、現代風にといっても限界がありますよね。話を大きく変えてしまうと、元は何だっけ?となってしまいますし。

だから、さるやかにがしゃべりますし、おじいさんが灰を撒いたら花が咲きますし、一寸しかない子どももいますし、お地蔵さまがしゃべって動きます。

大筋はそのままに、細かい部分をこの作家さんらしくアレンジして、というか深読みして描いている感じです。

さるとかにが実は良い仲になっていたり、一寸しかない子どもがどんな思いで都に出たのか描かれていたり、お地蔵さまに親切にしたおじいさんはどんな人生を歩んで来たのかが描かれていたり。

昔話の裏にある、登場人物たちの思いがより深く描かれている感じがしました。

懐かしい気持ちと、くすりと笑ってしまう部分とあって、なかなか面白く読めました。もっとアレンジしていても楽しめたのかもしれませんが、昔話が題材ならこれくらいのアレンジでも良いのかもしれません。

あとがきを読むと、あまり大きくアレンジしなかった理由もわかる気はしました。


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posted by DONA at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ
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