2016年09月05日

柴田よしき「女性作家」

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 柴田よしき 著
 「女性作家」
 (光文社文庫)


実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。奔放なふじ子に振り回され、恋人の芝崎夕貴斗を奪われてしまう。ある日、夕貴斗の消息を探るライターが現れ、彼の遺書らしき手紙があると珠美に告げる―。二人の女性作家の過去と現在が複雑に絡み合い、情念がうごめく。そして衝撃の結末が!−裏表紙より−


この作家さんらしくないような、ある意味らしいといえるような複雑な作品でした。重い内容でも軽く読める作風の物が多いだけに、これはちょっと重い感じがしました。


始めは売れない作家・佐古珠美の視点で話が進められます。以前秘書をしていた作家・ふじ子が入院したということで、その面倒を見に行っている彼女。辞めたはずの彼女がなぜ面倒を見ているんだろう?と本人も思っていますし、読んでいても同じように疑問に思いながら読み進めました。

そして次はいきなり話は過去へとびます。今度はふじ子の若い頃の話になり、彼女がどんな半生を送って今のような作家になったのかが描かれます。よくあるような嫁姑問題で苦労をしたらしいことはそこでわかるようになっています。

再び現代に戻り、珠美とふじ子の話へ。珠美もふじ子の半生を知ることになり、そこから謎がどんどん増えて、一気にミステリー仕立てに。


たくさんの謎はどんな解決をしていくのか、ということも気になりますし、何より二人の女性作家の関係が気になって仕方ありませんでした。

でも二人の関係の複雑さが、一気読みするのを止めてしまい、読み終わるまで時間がかかってしまいました。女性が読むと思い当たる部分が多少なりともあると思います。そういう細かい所が引っかかってしまい、読み進めるのが嫌になる部分もありました。


どうして女性ってこうもドロドロした関係になってしまうんでしょう・・。

この二人ほどの関係ではないにしても、きっと女性なら誰しもこういう友人っているはず。特定の誰かを思いながら読むと余計に辛いし、読み終わった後も重い気分になってしまいました。


男性が読んだらどうなんだろう?たぶん、ほとんど理解できずに終わる気がします。

女性の方で、重い気分になりたいときに読むことをお勧めします。


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posted by DONA at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
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