2016年08月19日

西條奈加「四色の藍」

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 西條奈加 著
 「四色の藍」
 (PHP文芸文庫)


紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。しかし、それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩の御家騒動なども絡み、事件は意外な様相を呈していく・・。二転三転する展開と謎。気鋭が描く、痛快さと人情味に溢れた長編時代小説。−裏表紙より−


お気に入りの作家さんなので、読みやすかったです。

3か月前に亭主を殺され未亡人となった環は、物語の冒頭には亭主殺しの容疑者と思われる店で啖呵を切っている様子が描かれていて、男勝りのたくましい女性かと思ったら、だんだんと女性らしさが出てきて、実は神経の細かいしっとりとした女性だとわかるようになります。

彼女が下手人を捕らえるべく仲間に引き入れたのは、3人の女性。まずは、洗濯婆をやっているおくめ。容疑者と思われる店主のいる東雲屋にも出入りできますし、洗濯をしているお婆さんに誰も興味をもたないだろうということで、密偵のようなことをしてもらっています。次に、東雲屋の裏家業で腕を振るう男に対して恨みを持つお唄。同じ店に恨みを持つ者同士協力し合えるだろうということになりました。彼女も近くの料理屋で女中をしながら東雲屋で働く者たちから話を聞き出す役目を担っています。

そして最後の1人はちょっと特殊で、始めは武士として登場します。東雲屋に仇がいるという噂を聞きつけてやって来ました。偶然、環と出会い、彼女も協力者に。腕に覚えがある彼女は用心棒も兼ねています。


それぞれが憎い相手を持ち、それぞれ何かしらの思惑を持って行動する様子は、ハラハラさせられる場面も多かったです。なかなか調査が進展しない状態が続いていると思ったら、急に解決へ。

しかもあらすじにもあるように意外な結末。下手人を含め、4人の今後の人生も思わぬ方向へ進んでいきました。

ただ、それぞれ幸せになってくれそうな結末ではあったのでそこは救いです。1人の決断は私的には納得できませんでしたが。でもきっと彼女なら大丈夫だろうとも思えました。


さ、次は何を読もうかな? また本屋めぐりをして探してみます。


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posted by DONA at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:西條奈加
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