
矢崎存美 著
「ドクターぶたぶた」
(光文社文庫)
医師やナースの間で「胃がんなら、この人」と信頼される、消化器系内視鏡手術のエキスパートがいる。その名は山崎ぶたぶた、大きな病院に呼ばれては手術をする名医だた、その見た目”から、たまに執刀を断られることもあるという。その理由は、いったい―?病院を舞台に巻き起こる、悲喜こもごもの四つのドラマ。おまけのショートショートもついてます。−裏表紙より−
「窓際の人形劇」「妄想の種」「優しい人」「恋かもしれない」の4編と「祖母の決断」のショートショート1編収録。
年に2度のぶたぶたさん。今回はとうとう人間の医者になりましたよ!しかも、内視鏡手術のエキスパートという存在。胃がんになってもぶたぶた先生がいれば安心!
・・いや、本当にぶたのぬいぐるみが執刀医だったら、ためらうでしょう! ぶたぶたさんファンの人たちなら「よし!」と思えるでしょうが、知らない人にしたら任せられない! 私も家族が手術されるなら断るかも・・。色んな医師に聞いて全員の評価が高ければやってもらうかな??
器具を扱っている場面を見せてもらうとか。
今回は胃がんの患者さんや、病院で手術室看護師をしている人、がんが再発してまた手術をすることになった女性、田舎に住む老夫婦がぶたぶたさんに癒され助けられます。
がんの告知を受けた男性が、失意の中告げられるぶたぶた先生の存在。呆然としているときに、おしゃれなカフェでお茶するぶたぶたさんを見付けます。彼と会話するうちに「彼に任せてみよう」と思えるようになるわけですが、おしゃれなカフェで向かい合った男性とぶたぶたさんの場面が妙に笑えました。
「いや、僕はね、ちょっと古ぼけてるんですよ。ここはなんかこう・・・もっと新しいぬいぐるみじゃないと合わないきがして」
もはや反論不可能だった。ぬいぐるみの悩みは人間の斜め上だ。
目の前でぶたぶたさんを見たら、たくさん聞いてみたいことがあるんだろうと思います。でもぶたぶたさんって、ぬいぐるみであることに自然体でいるから、どこまで質問していいかわからない気持ちもわかります。
どうやって食べ物を食べているのか?は絶対に知りたい! でも聞いても「みなさんと同じですよ」とかシレッと言われそうです。
次はどんな職業につくのか。保育士はどうかな?と思うのですが・・。
<ぶたぶたさんシリーズ>
「ぶたぶた」
「刑事ぶたぶた」
「ぶたぶたの休日」
「夏の日のぶたぶた」
「クリスマスのぶたぶた」
「ぶたぶた日記」
「ぶたぶたの食卓」
「ぶたぶたのいる場所」
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」
「訪問者ぶたぶた」
「再びのぶたぶた」
「キッチンぶたぶた」
「ぶたぶたさん」
「ぶたぶたは見た」
「ぶたぶたカフェ」
「ぶたぶた図書館」
「ぶたぶた洋菓子店」
「ぶたぶたのお医者さん」
「ぶたぶたの本屋さん」
「ぶたぶたのおかわり!」
「学校のぶたぶた」
「ぶたぶたの甘いもの」
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