2016年04月08日

今野敏「宰領 隠蔽捜査5」

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 今野敏 著
 「宰領 隠蔽捜査5」
 (新潮文庫)


衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。牛丸真造は与党の実力者である。やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと警察に入電が。発信地が神奈川県内という理由で、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。指揮を命じられたのは一介の署長に過ぎぬ竜崎伸也だった。反目する二組織、難航する筋読み。解決の成否は竜崎に委ねられた!−裏表紙より−


新刊が発売されたらすぐに買いに走るシリーズです。そして、読んでいる途中の本があっても、放置して先に読んでしまいます。

5作目も面白かった〜! 相変わらず竜崎は変な人です。でもまっすぐでまじめな所が好感もてます。まあ同僚や後輩にはなってほしくないですけど。上司なら良さそう。竜崎がこんな人なんだ、と理解するまでは大変そうですが。でももし自分が失敗しても絶対に責任をとってくれそうですし、一度許可したら最大の味方になってくれると思うので、理想の上司なのかもしれません。


今回は、政治家の誘拐事件が発生し、色々な流れで竜崎が指揮をすることに。伊丹の判断、間違ってないけどどうなんだ!? あらすじにもあるように“一介の”所轄の署長が指揮をとるような事件じゃないでしょう!どれだけ重い責任をとらされるのか・・と思うとドキドキしてしまいますが、竜崎は「仕方ないな」という感じであっさり引き受け、揚句の果てには捜査本部に入り浸るわけでもなく、署長室に戻ってハンコ押しをし始める始末。

それだけ部下を信じているわけですけど。普通なら「責任が!」と思うと離れられないし、全ての情報を知っておきたいと思う状況なんですが・・。

さすが竜崎!ですね。刑事部長である伊丹のこともアゴで使ってみせます。普段は上下関係にも厳しいですし、周りから「伊丹刑事部長とは同期ですから」なんて言われようものなら「それは関係ない!」なんてちょっと怒るくらいなのに、自分は良いんだ(笑)


事件はいったん解決したように見せかけて、更にもう一つの謎、という感じで最後まで読み応えがある展開でした。竜崎らしくスマートとは言えないけどある意味サラッと解決してみせました。上層部からするとかなり問題ある解決法だったようですが、彼らしく一蹴してみせて、スッキリしました。

私生活では、息子の受験がありました。父親らしい一面をのぞかせる竜崎の姿は更に好感度アップでした。今回は奥さんがあまり出てこなかったのが残念です。

次はいつ文庫化されるかな??かなり楽しみです。


<隠蔽捜査>
「隠蔽捜査」
「果断」
「疑心」
「初陣」
「転迷」


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posted by DONA at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏
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