2016年04月06日

桂望実「ハタラクオトメ」

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 桂望実 著
 「ハタラクオトメ」
 (幻冬舎文庫)


会社には「男」という謎の生き物がいる―。時計メーカーに入社して五年が過ぎた北島真也子は、女性だけのプロジェクトチームのリーダーに。消費者目線に立って新製品を開発せよとのお達しだが、企画を判断するお偉方は全員男。躍起になっているのは、自慢とメンツと派閥争い・・。真也子は無事にミッションを完遂できるのか?痛快OL小説!−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

表紙の絵にもなっているOLが主人公です。描かれている通りの太目な女性ですが、自分で「ごっつぁんと呼んで下さい」と言ってしまえるような、明るい太っちょさん。

コンプレックスになりがちな体型を、最大限に活かして、ダイエットなんて考えもせず、前向きに生きている彼女は、会社でも良い感じでいじられ役になっていて、男性からも女性からも好かれています。

彼女が働いているのは、ある時計メーカー。ジミーとかラッパーとか色々なあだ名がついているような、個性的な同僚に囲まれて、それなりに仕事をしています。でもやりがいがあるか?と言われればそうでもない感じで、帰ったら何を作って食べようか?ばかり考えています。

そんな彼女に女性ばかりのチームを束ねるように指示が出されます。女性の視線で商品開発をするように言われるのです。でも会社は男社会・・。チームで考えても絶対に却下されるとわかっている商品を真剣に開発しようと思うような女性はおらず、会議は難航します。

初めての仕事では結局良い案も出ることは無くあっさり終わるのですが、これで良いのか?と奮起した彼女たちは、次の商品開発に乗り出します。今度こそ商品化しようとがんばるのですが、立ちはだかるのは頭の固い男性陣。

どうやって彼らに納得させるのか?女性ならではのアイディアと工夫でがんばる姿が好印象でした。


何より、ごっつぁんのキャラが良いんです。太い体型に愚痴を言いつつも、常におなかをすかせて、常に何か口に放り込んで、さっき食べたのに次のご飯のことを考えて、周りの人にもお裾分けして、時々らしくない感じで悩みつつ、突き進んでいくごっつぁんを応援しながら読み進めました。

こんな女性がいたら会社は明るくて良いだろうな、とほのぼのしながら読みました。女性としては、融通の利かない男性陣にイライラもさせられましたが。

仕事に悩んでいる女性、やる気が出ない女性にお勧めの作品です。


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タグ:桂望実
posted by DONA at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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