2016年01月18日

矢崎存美「ぶたぶた甘いもの」

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 矢崎存美 著
 「ぶたぶた甘いもの」
 (光文社文庫)


町の小さな稲荷神社の参道に、知る人ぞ知る「和菓子処しみず」はある。春夏秋冬、季節のスイーツを求めて暖簾を潜れば、絶品和菓子に、甘酒、おでんや焼きそばまで、旨いものが勢揃い。店の主人・山崎ぶたぶたにも、運がよければ出会えるはず。変わった名前だけれど、その正体は・・? 疲れたとき、悩んだとき、ぶたぶたの作る甘〜い和菓子で、ひと休みしていこう。−裏表紙より−


お狐さまと私」「夏祭りの一日」「コーヒーを一緒に」「昨日と今日の間」「春のお茶会」の5編。


今回のぶたぶたさんは、和菓子屋さんです。やっぱり食べ物シリーズは安定感があります。常に美味しそうな食べ物が出てきて本当にうらやましくなりました。

和菓子ってあまり好きではないのですが、ぶたぶたさんが作ったものなら絶対に美味しいから、コーヒーと共に食べてみたい!

でも、ぶたぶたさんがお餅を丸めるのはべたべたくっついて大変そう!!どうやって作るのか見てみたいです。和菓子の細かい細工とかどうするんだろう??ハードル高そうですよね・・。

和菓子処でありながら、おでんや焼きそばまで登場して、読み終わったら何を食べたら良いのか迷うくらいでした。


いつものぶたぶたワールドでほんわかした雰囲気なのですが、今回はちょっと不思議な話もありました。「昨日と今日の間」なのですが、ちゃんとした種明かしが書かれていないので、読者がそれぞれ勝手に想像するしかないような結末でした。悩みを抱えていた男性がすっきりできて、これからもまっすぐ歩いていけそうなところが良かったですが、ファンタジー色が強い話でした。


春のお茶会」で登場したぶたぶたさんの娘がかわいらしかったですし、幼稚園生たちがお点前を頂戴する様子は、想像しただけで微笑ましくて、にやにやしながら読みました。家族が出てきてくれたのも嬉しかったです。


今回もぶたぶたさんと出会った人たちはそれぞれ癒され、悩みを解決できて、笑顔になっていくのが素敵でした。

私もぶたぶたさんに会って癒されたい! というほど、悩みもないのですが・・。


さ、次はどんな職業かな?楽しみです。


<ぶたぶたさんシリーズ>
「ぶたぶた」
「刑事ぶたぶた」
「ぶたぶたの休日」
「夏の日のぶたぶた」
「クリスマスのぶたぶた」
「ぶたぶた日記」
「ぶたぶたの食卓」
「ぶたぶたのいる場所」
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」
「訪問者ぶたぶた」
「再びのぶたぶた」
「キッチンぶたぶた」
「ぶたぶたさん」
「ぶたぶたは見た」
「ぶたぶたカフェ」
「ぶたぶた図書館」
「ぶたぶた洋菓子店」
「ぶたぶたのお医者さん」
「ぶたぶたの本屋さん」
「ぶたぶたのおかわり!」
「学校のぶたぶた」


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posted by DONA at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:矢崎存美
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