
ジョアン・フルーク 著
上條ひろみ 訳
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」お菓子探偵ハンナシリーズ16
(ヴィレッジブックス)
むしむしした暑さが続く6月。どこよりも熱いレイク・エデンのゴシップ・ホットラインにも驚きのニュースが飛びこんできた。なんと悪女ベヴが、資産家の婚約者として町に戻ってきたのだ! 美しく変身した彼女はノーマンにまだ未練があるようで、気が気じゃないハンナ。そんな折、ベヴたちの超高級コンドミニアムで謎の落下事件が発生する。さらに、ハンナとお手製カップケーキを巻きこむ第二の事件が――−裏表紙より−
このシリーズにしては珍しく暑い季節の物語。いつもの寒くて暗い朝の描写が無いのが不思議な気がしました。代わりに“蚊”なんて言葉が出てきてびっくりです。
これほどの気温差があるのは住みにくいでしょうね〜。変な心配をしてしまいました。
あらすじにある落下事件よりも、メインになったのは第二の事件。詳しくは書きませんが、相変わらずハンナが気に入らないな・・と思っている人が殺害されます! これだけ書いたら、このシリーズを読んでいる人にはわかってしまうでしょうが・・。
ここまでハンナに都合よく進んで行ったら、かなり疑わしいですし、疫病神的な存在になりそうですが、ほとんど容疑者になることもなく、自ら事件を解決しては家族にお祝いの会を開いてもらって、う〜〜ん、何だかハンナに対する思いが微妙になりそうです。
何より気になるのは、ハンナが最近ほとんど店にいないこと。共同経営者のリサがいるから良いか!って安易に思っていそうです。今回は末妹・ミシェルまで店の準備をしていて、ハンナは名前だけ?という状態に。
ゆっくり出勤して、新作クッキーの味見をして、コーヒーを飲んで、後は事件の調査ばかり。
どうなんだ!?
以前は、ミステリー部分が少ない!と文句を言っていたような気がしますが、多くなると私生活がおろそかになるんですよね・・。コージーってバランスが難しいです。
色々と文句を書きましたが、ハンナの家族やノーマン、そしてモシェはお気に入りなので、今後も追いかけるつもりです。このまま行ったら、ハンナは結婚せずに終わりそうな気もしますが・・。
<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。

