2015年09月19日

乃南アサ「鍵」

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 乃南アサ 著
 「鍵」
 (講談社文庫)


両親を相次いで喪った三人きょうだいの末っ子で高校二年生の麻里子は、いつの間にか端が切れた鞄を縫おうとして隙間に挟まれていた鍵に気付く。近所で頻発する通り魔事件とのつながりを疑うものの、最近よそよそしい兄には相談できず、自分で持ち主を探そうとするが・・・。家族の機微を描く傑作ミステリー。−裏表紙より−


新装版ということで、かなり古い作品だそうです。話の中にもポケベルという懐かしい物が登場します。表紙のセーラー服がぴったりくるような時代ですね。

この作家さんの作品はまだまだ読んでいない物がありますが、制覇するのは難しそうだと思っていました。でもこうやって新装版として再版してくれると見つけやすくなって助かります。


いきなりお葬式の様子から話は始まり、どういう内容なのか不安になる感じでした。通り魔事件も起きますが、それがこの家族にどんな影響を与えていくのかがわからず、次々読み進めることになりました。

まさか兄が犯人?とか思っていたのですが、意外なことに高校生の麻里子が関連ありそうな雰囲気になっていき、面白くなっていきました。

麻里子にはあるハンデがあるので、普通よりも犯人探しというか事件の調査は難航してしまいます。本来なら兄に相談する所なのですが、兄の態度が変だったので相談できず。

ホント、この兄にはイライラさせられました。気持ちはわからなくもないのですが、もう成人していますし、社会人として働いていた時期もあるくらいなのですから、そろそろそういう甘えは無しにしたら?と何度も思いました。出てくる人みんな不器用で、どうなっていくのか心配しながら読みました。


両親もすでに他界していたため、1人で調査を続けていきます。そのたどたどしさにハラハラさせられながら読んでいるうちに事件は解決します。まだ犯人を確信していないときに、犯人から正体が明かされるって感じでしたが。

失いかけて初めてわかる家族の大切さ。というまあありがちな展開ではありますが、収まる所におさまって、ハッピーエンドで良かったです。そうでないとこの話は納得できないですから。

事件の内容的には納得できない所がいっぱいありましたけど。事件を起こしたきっかけがどうにも納得できませんでした。他に方法はあっただろうに・・。まあでもこの物語のメインは事件のことではないので、これはこれで良いのかな?


この作家さんの文章は好きなので、また何か見つけて読もうと思います。


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posted by DONA at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ
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