2015年08月03日

今野敏「確証」

ISBN978-4-575-51796-5.jpg

 今野敏 著
 「確証」
 (双葉文庫)


都内で起きた強盗事件と窃盗事件。警視庁捜査3課で盗犯捜査ひと筋の萩尾秀一は、ふたつの事件には繋がりがあるとして、部下の武田秋穂とともに捜査を始める。捜査1課との軋轢や駆け引きの中で、ベテランの萩尾は何を見て、若い秋穂は何を考えるのか。「継続」と「ひらめき」が融合した円熟の警察小説、待望の文庫化。連続テレビドラマ原作。−裏表紙より−


この作家さんの作品を読むのは約半年ぶり。作品が多いですし、色んな作風の物があって、たぶん私には合わないだろうと思う作品も多いので、選んでいるうちに間が空いてしまいました。

でもやっぱりこの作家さんの警察小説は読みやすいし面白いな〜と再認識しました。

主人公は同じようなタイプの刑事が多いんですけどね。部下をうまく使いつつ、上司にも堂々と意見を言って、でも「言い過ぎたかな?」とか「あいつは自分のことをどう思っているんだろう?」とか後で悩むタイプ。そして、刑事という仕事に誇りを持っていて、この仕事を守るためなら何でもやるという気持ちが溢れているような人。

この「確証」では萩尾がその人物です。萩尾の部下は若い女性なので、他の人たち以上に「こんなとき相手が男ならこうやれば収まるけど、女性だとどうしたらいいかわからない・・」という悩みまで増えていて、なかなか大変そうです。女性からすると、女性だからって色々考えなくても良いのに、と思うんですけどね。集団になるとややこしいのですが。


この作品は捜査3課の話で、盗犯係と呼ばれるように窃盗事件の捜査をする部署なので、事件も窃盗事件です。ただ今回は3課が扱う窃盗事件と、1課が扱う強盗殺人事件との関連性が考えられたので、捜査1課も絡んできます。

そうなると、1課の妬みとか嫌味っぽい言動とかが増えてきて“捜査1課は嫌な部署”という図式になってくるわけです。それぞれの仕事に対するプライドが変に出てきてしまって、衝突もくり返されます。たまたま理解ある上司がいてくれたおかげで、捜査は円滑に進むのですが、それでも細かい問題は山ほど出てきて、もっとスムーズに捜査出来ないものかと呆れる所もありました。

萩尾がいなかったら解決できなかったであろう事件。萩尾のような職人という刑事がもっといないとダメなんじゃないの?と変なことを心配してしまいました・・。



萩尾と武田秋穂のコンビもどんどん息が合ってきて、良い感じになってきました。これはシリーズ化するでしょうから、続編を楽しみに待つことにします。


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posted by DONA at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏
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