
友井羊 著
「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」
(宝島社文庫)
店主の手作りスープが自慢のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。早朝出勤の途中にぐうぜん店を知ったOLの理恵は、すっかりしずくのスープの虜になる。理恵は最近、職場の対人関係がぎくしゃくし、ポーチの紛失事件も起こり、ストレスから体調を崩しがちに。店主でシェフの麻野は、そんな理恵の悩みを見抜き、ことの真相を解き明かしていく。心温まる連作ミステリー。−裏表紙より−
初めましての作家さんです。
ネットでの評判が良くて読んでみました。・・が、期待値が高すぎたせいか、そこまでお気に入りにはならず、残念です。
まず、1話目から引っかかってしまったのは、登場人物の名前と人物がわかりにくかった所です。明らかに私の理解力の低さが悪いのでしょうが、名字で書いたり、名前で書いたりされてしまったせいもあって、誰が誰なのか、先輩後輩の関係性もわかりにくく、何度も前に戻って見直すことがありました。
日常の人が死なないミステリーは大好きですし、美味しそうな料理が出てきたら更に最高!と思うタイプなのですが、謎解きをするシェフの人柄が把握しきれなかったせいで、あまり魅力を感じられませんでした。
シェフの娘さんの露ちゃんはかわいかったんですけど。彼女がもっと活躍してくれたら楽しめたかもしれません。なので、彼女が謎の中心となった話は楽しく読めました。
最終話で、シェフの過去が明かされてびっくりしました。そういう過去を持つような人とは思えなかったので。もう少しそういう雰囲気がそれまでに出ていたら好感が持てたのかもしれません。
でも、ネットでは評価が高かったので、こんな感想になったのは私が原因だとは思います。出てくるスープは美味しそうなんですけどね〜。
シリーズとなって続いていきそうな雰囲気で終わりましたが、続きを読むかどうかは保留にします。
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