2015年06月02日

柴田よしき「桜さがし」

桜さがし

 柴田よしき 著
 「桜さがし」
 (集英社文庫)


中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵の四人は、今は作家として京都郊外の山奥に独居する恩師・浅間寺のログハウスに招待され、その途中の山道で一組の男女と出会う。幸福そうに見えた二人だったが、一ヶ月後に心中死体で発見され・・・。出会いと別れ、つらい恋、そして事件。四人に訪れる人生の岐路。古都の移ろいゆく季節の中、せつない青春群像を描く、傑作ミステリ連作集。−裏表紙より−


猫探偵正太郎シリーズにも登場する、浅間寺と愛犬のサスケも活躍するミステリです。浅間寺の教え子で、卒業して10年以上経っても繋がりがある4人の物語です。

初めは恋愛小説だとばかり思い込んでいたので、なかなか読む気にならなかったのですが、実際はミステリ要素も多く、この作家さんらしい深い内容で面白かったです。しかも、あまり人が死なないミステリなので、暗くならずに読めました。

まあ、中心となるのは4人それぞれの恋愛事情なのですが、あまりくどくなかったので私でも大丈夫でした。


学生時代からの友人、という奴が私にはいないので、どういう感覚なのかわかりませんが、やはり子どもから大人になる過程を知られている相手って、秘密もなくて良いような、でも隠したい過去も知られているのは気恥ずかしいというか、うっとおしい存在にもなるのかな?と思いました。

この物語に出てくる4人は特に、恋愛が絡んでいるので余計に難しいかもしれません。

ハッキリ言って、彼らがくっつこうが、別れようがどっちでも興味は無かったのですが、それぞれがちゃんと前を向いて、未来を見据えて進んで行く様子が読めたのは良かったです。

浅間寺の淡い恋も読めましたし。彼の意外な人間臭さみたいなものも垣間見れただけでも、読んだ甲斐がありました。


久しぶりの柴田作品で、やはり読みやすいし面白かったので、また近々読みたいと思います。まだまだ読んでいない作品はあるのですが、多いから逆に何から読んでいいのかわからないんですよね・・。

色々とネットで調べてみることにします。


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posted by DONA at 15:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
この記事へのコメント
柴田さんの作品はかなりあるのでどれから読むか迷いますよね。私はランダムに読んでいますが話が前後したりすることもあり、それはそれで面白いかと^^

柴田さんの作品はシリーズから派生されたキャラも主役級で登場することがあるのでおもしろいです。

Posted by クロスパール at 2015年06月11日 04:28
>クロスパールさん、コメントありがとうございます。

柴田さんの作品は色々派生して面白いですよね。それだけ、脇役にも深い背景を考えてあるってことで、そこも好きな所です。

読んでいない作品は多いのですが、本屋さんをウロウロしていて、偶然出会うのが楽しみでもあります。

Posted by DONA at 2015年06月12日 14:48
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