高田郁 著
「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」
(幻冬舎文庫)
『銀二貫』、『みをつくし料理帖』シリーズなどで大人気の時代小説作家・高田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!! 法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験―。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは? 文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。−裏表紙より−
漫画原作を書いていた頃の高田さんが、4年半に渡って連載していたエッセイを一冊にまとめた作品です。
この作家さんのことはすっかりお気に入りになり、出版されたら(文庫になったら)読んでいますが、本人のことはほとんど知らずにいました。漫画の原作を書かれていたことは知っていましたが、それ以前に法曹界を目指していたことも知らず、作家になってからも色々苦労されていたことも知りませんでした。
挫折を味わったことで、人の痛みがわかり、こんなにやさしい物語が描ける作家になれたのかもしれません。
とても短いエッセイがいくつも収められていて、さらっと読んでしまえますが、一話毎にじわ〜っと涙が溢れる感じがして、しっかりかみしめて読みたい作品でした。
自分の想いを文章にしたら、誰かに対する文句や世の中に対する不満などを書いてしまいそうですが、高田さんは違いました。自分に対する不甲斐なさや悔しさなどは書かれていますが、誰に対しても文句が書かれていません。そこがすごいと思います。
他の小説と同じように、温かく優しい涙をときどき流しながら読み終えました。彼女のように、人のことを思いやり、そっと頭をさげられるような人間になりたいと強く思いました。
人に感謝する気持ちをもっているからこそ、周りにも素敵な人が集まってきますし、うまく助けてもらえるのでしょうね。
私が今からやり直せることがあるのか?はかなり疑問ですが、日常のちょっとしたことにも目を向けて、少しでも感謝の心をもつように出来たら良いと思います。
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高田さんは素敵な方なんだと、このエッセイを読んでよくわかりました。
私も年を重ねる毎に、人に対してイライラすることが増えている気がします。だめですね・・。
みをつくしシリーズぜひ読んでみて下さい。読みやすいですよ。