
越谷オサム 著
「いとみち 二の糸」
(新潮文庫)
小柄で、泣き虫で、人見知り。濃厚津軽弁話者の相馬いと。高校2年生になり、メイドカフェのバイトも変わらず大奮闘。親友早苗を始めた写真同好会に大きな男子後輩登場! 早苗との初ケンカ、男の子への微妙な感情。先輩智美の夢に向かう姿、シングルマザー幸子と娘のやりとり。大好きな人たちに囲まれて、いとも確実に成長中。智美主役の短編「ジャンピングニー」も収録の第2弾。−裏表紙より−
1作目では、津軽弁が抜けなくて「おかえりなさい、ご主人様」もまともに言えなくて落ち込んでいたのですが、2作目でもまだまだ難しいようで、前半は言えても後半が言えなかったり、何度も転びそうになってしまう状態・・。
どこが成長したのか?と楽しみに読み進めたのですが、なかなか成長しませんね〜。唯一、三味線が更に上達して、色んなジャンルの曲が弾けるようになっていることくらいでしょうか。
でもまあ、いとがテキパキとできるようになっていたら、この物語は終わってしまうわけですから、これで良いのかも。
いとは高校2年生になりました。後輩も出来て、新たな恋の予感!?という展開も待っていましたが、いとが相手だけに、大きな展開にはならず。でも、いとにとっては大きな出会いとなりました。
また、親友となった早苗とも初めてのケンカをしてしまいます。この辺は青春だな〜という感じで、微笑ましい気持ちで読みました。高校生何て狭い世界で生きているわけですから、ちょっとしたケンカも大きな出来事になりますね。このケンカをきっかけにして、2人の関係は更に深く親しくなりました。
今回はいとだけではなく、メイドカフェの仲間たちにも大きな変化がありました。幸子も智美も幸せになるために、大きな一歩を踏み出しました。
こうなると、次からはいとがメインとなってがんばらないといけなくなるわけですが、なかなか・・・。彼女なりに少しずつ成長していくのを見守るしかないですね。
次も楽しみです。
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