2015年03月12日

柚木麻子「ランチのアッコちゃん」

ISBN978-4-575-51756-9.jpg

 柚木麻子 著
 「ランチのアッコちゃん」
 (双葉文庫) 


地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称“アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りがしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコースを巡るうち、少しずつ変わっていく自分に気づく(表題作)。読むほどに心が弾んでくる魔法の四編。大人気の“ビタミン小説”をぜひご賞味ください。−裏表紙より−


この作家さんの作品は3作目。どれも何かしら共感できたり、心にぐさりと刺さったりする話で、これもずっと気になっていました。やっと文庫化されたので読んでみました。

今回はそこまで共感も刺さるものもありませんでしたが、ずっと温かい空気が流れていて、優しい気持ちで読み終えることができました。


ランチのアッコちゃん」「夜食のアッコちゃん」「夜の大捜査先生」「ゆとりのビアガーデン」の4編収録されています。

ランチのアッコちゃん」は、表題作だけあって、ドキドキわくわくさせられました。三智子と一緒に「次はどこでランチだろう?」と楽しみにするようになったりして、最後にアッコちゃんの思惑も明らかにされて、嬉しい気持ちで読み終わりました。


でも、表題作はきちんと終了していたので、残りの3作はどうするのか?と心配になりました。

で、「夜食のアッコちゃん」が始まるわけですが、冒頭から三智子が1人で公園でランチしている様子が描かれています。会社でうまく働けるようになったのでは?と不思議に思っていると、“会社がつぶれた!”という記述が。“アッコちゃん”はどうなったんだ!?と思っていると、何と移動販売のスープ屋さんをやっていることが判明。そこまで来てやっと、残り3作の方向性がわかり、安心してまた読み進められました。

ところが、「夜の大捜査先生」で、見知らぬ女性の話が始まり、いつまで経っても三智子とアッコちゃんが登場しません・・。結局次の「ゆとりのビアガーデン」でもちらりと出てくるだけになったのですが、それはそれで面白い話になっていたので良かったです。

まあ、最後までアッコちゃんの話が読みたかった気はしますけど。彼女は謎が多いですから深く描いても楽しそうなので。


アッコちゃんの話はまだあるようなので、そちらの文庫化も楽しみに待つことにします。


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タグ:柚木麻子
posted by DONA at 15:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:その他
この記事へのコメント
今晩は、H.Kです。
「ランチのアッコちゃん」は、面白そうですね。食事の出てくる小説って、楽しいですよね。
アッコちゃんは、第三編、第四編には、ほとんど登場しないのですか。アッコちゃんは、謎の多い人なのですね。シリーズ物なら、他の本に登場するのでしょうね。シリーズ物って、一作読んで面白いと、他のものも読みたくなるのが不思議ですよね。
Posted by H.K at 2015年03月23日 23:53
>H.Kさん、コメントありがとうございます。

美味しそうな料理と謎解きの組み合わせが大好きです。この本には謎解きは出てきませんけど、面白かったですよ。

シリーズ物って「これは続編、出したくなるよね」と思う物と「これに続編書くなんて」と思う物がありますよね。どちらにしても、1作目が面白くないと読む気はしませんが。
Posted by DONA at 2015年03月24日 14:55
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