
矢崎存美 著
「ぶたぶたのおかわり!」
(光文社文庫)
「ぶたぶた」シリーズの名物店が、再び登場!とびきりの朝食を提供するカフェ「こむぎ」。秘密をひとつ話さなければいけない不思議な会員制の喫茶店。町の和風居酒屋「きぬた」。そして今回、新たに築地のお寿司屋さんとしても、ぶたぶたが大活躍! 山崎ぶたぶたは、今日もどこかであなたのために、料理の腕を振るっています。すこぶる美味しい、短編コレクション。−裏表紙より−
「魔女の目覚まし」「言えない秘密」「「おいしい」の経験値」「ひな祭りの前夜」の4編収録。
今まで出てきたぶたぶたさんがやっていた店が再登場します。最後の1編だけは新しい店ですが。
どの店がどの本だったかまでは覚えていませんが、読み進めると「あった、あった」と思い出してきました。
「魔女の目覚まし」は朝食の美味しいカフェです。なかなか起きられない会社員が、ぶたぶたさんのカフェ(というか、ぶたぶたさんに)出会ったことで、少しずつ目を覚まして仕事ができるようになっていく物語です。彼がぶたぶたさんに会ったときの驚き方にニヤニヤしてしまいました。驚くことで目覚められるという彼の言い分には納得です。
「言えない秘密」は会員制の喫茶店です。アップルパイの美味しい店だったはずなので、あの本かな?と想像はできますね。この喫茶店に修業に来た学生が、実は色々と秘密を抱えていて・・という話です。秘密とは言ってもかわいい秘密で、ほのぼのとした空気が流れます。
「「おいしい」の経験値」は和風居酒屋です。食べることに興味が無く、味音痴だと思われる主婦が少しずつ“おいしい”経験を重ねて食にこだわりをもっていく話です。食べることが大好きな私にはよくわからない感情ですが「おいしい」がわからないのは、寂しいだろうと思います。
「ひな祭りの前夜」はお寿司屋さんです。これは初登場です。でも、お寿司屋さんは出てこないので次にこの店の話を書いてもらいたいです。これに出てきた奥さんが最高!でした。笑いながら読み終えました。
今回もぶたぶたさんに癒され、料理によだれをたらしそうになり、ぶたぶたさんと出会って驚く人たちに笑わされ、最後まで面白く読めました。次も楽しみです。
<ぶたぶたさんシリーズ>
「ぶたぶた」
「刑事ぶたぶた」
「ぶたぶたの休日」
「夏の日のぶたぶた」
「クリスマスのぶたぶた」
「ぶたぶた日記」
「ぶたぶたの食卓」
「ぶたぶたのいる場所」
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」
「訪問者ぶたぶた」
「再びのぶたぶた」
「キッチンぶたぶた」
「ぶたぶたさん」
「ぶたぶたは見た」
「ぶたぶたカフェ」
「ぶたぶた図書館」
「ぶたぶた洋菓子店」
「ぶたぶたのお医者さん」
「ぶたぶたの本屋さん」
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料理が色々と登場して、ぶたぶたさんに癒されるのですね。軽く読めそうな小説ですね。
こういうシリーズものって、1つ読んで面白いと、他の本も次々と読みたくなるんですよね。
私は、昔、E.C.タブという作家のSF小説のシリーズ物にはまって、シリーズ全作品を読んだことがあります。どうってことのない小説だったのですが。
かわいいぶたのぬいぐるみなのに、中年男性の声でしゃべって、料理上手で深いことを言うんですよ〜。いつか会いたい!と無理なことを思いながら読んでいます。
E.C.タブ・・聞いたことないです・・。どうってことない小説にはまるってよくありますよね。私の場合、吸血鬼ハンターDシリーズかも・・。