2015年01月13日

近藤史恵「三つの名を持つ犬」

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 近藤史恵 著
 「三つの名を持つ犬」
 (徳間文庫)


犬を撫で、その温かさに触れることで、ようやく少し救われる。売れないモデルの草間都は、愛犬エルとの暮らしをブログに綴ることで、心が充たされるだけでなく、生活の糧も得ていた。だが、ある夜エルは死んでしまう。追い込まれた都は、エルそっくりの飼い犬を、思わず家に連れ帰ってしまった。ちいさな罪のはずが、それはやがて思いがけない事件に・・・切なく胸を打つ傑作ミステリー!


何でも読もうと思っている作家さんなので、あらすじを読まずに買ってしまいました。題名から、きっと泣けるような感動の物語なんだろうと予想していたのですが、思いがけない展開が次々と起こり、一気に読んでしまいました。


売れないモデルの都は、癒されるために飼った犬・エルとの生活をブログに綴ることで、少しずつ人気が出てきて、エルと共に仕事がもらえるようになっていきました。

エルの飼い主として有名になっていったのです。ところが、ある男性と密会して留守にしていた間に、エルは不慮の事故で亡くなってしまいました。

普通なら嘆き悲しんで終わるところですが、都の場合はエルによって収入を得ていたわけで、しかも自分の不注意による事故で亡くなったことを公表するとどんな非難を受けるかわからないこともあって、公表できずにいました。少しの間は病気ということにしていたのですが、それもだんだん言い訳が苦しくなっていき、困った都は、エルそっくりの犬を家に連れ帰ってしまいます。

ホームレスに育てられていたその犬を連れて帰ったことをきっかけにして、話はどんどん不穏な方向へ。ここからは、かわいい犬と飼い主の長閑な生活風景というわけにはいかなくなっていきます。


犬を飼いたいと思ったことも無いですし、これからも犬を飼うことは無いであろう私には、都の気持ちは理解できませんでした。「たかがペットのことで・・」とまでは思いませんが、やはりやりすぎだと思う気持ちは変わりませんでした。

飼われていたエルはもちろん、連れ帰った犬もかわいそうでなりませんでした。人間に振り回された彼らに同情します。

でも、最後はどうやらまっすぐ生きてくれそうな雰囲気で終わっていたので良かったです。お陰で後味は悪くなくてすみました。


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posted by DONA at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:近藤史恵
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