
坂木司 著
「ウィンター・ホリデー」
(文春文庫)
元ヤンキーでホストだった沖田大和の生活は、小学生の息子・進が突然に夏休みに現れたことから一変。宅配便のドライバーへと転身し子供のために奮闘する。そして冬休み、再び期間限定の親子生活がはじまるが、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で・・・。―裏表紙より―
こちらの続編です。不器用な親子だったヤマトと進ですが、絆はしっかりと深まったようで、冬休みが近づく頃からヤマトはソワソワしています。
冬は宅配業者にとって本当に忙しい時期ですね。お歳暮だけかと思ったら、最近はおせちも宅配なんですね〜。しかも生で運ぶものもあるようで、落とさないようにするだけではなく、傾かないようにもしないといけなくてかなり気を使っています。
更にはクリスマスやバレンタイン・・。バレンタインも宅配を使うんですね〜。何だか意外でしたけど、遠距離恋愛だったら仕方ないのかもしれません。
ヤマトの場合、相変わらずリヤカーですから、指先もかじかんで荷物を落としそうになるので大変です。
でも彼には進という息子がいてくれて、かなりの癒しになっているのでうらやましいくらいです。ただ、この進は小学生らしくないしっかりした男の子なので、子どもらしく我儘を言えない所があって、突然拗ねてしまって周りは理由がわからずアタフタすることもあります。
そういう不器用さは父親に似たのかも??
今回は母親も何度か登場し、彼女の人柄もわかるようになりました。意外な面もたくさん見られて、彼女のことも好きになりました。進が父親になついて複雑な心境だと思うのですが、大きな心で受け止める彼女は偉いです。
そして、やはり最高なのはジャスミン!彼(彼女)の言葉は心に刺さることが多く、ずっしり重たい想いがたくさん込められています。ジャスミンに育てられたヤマトがうらやましいです。
さて、次はどんな物語が待っているのか? 親子3人で暮らす日は来るのか? とても楽しみです。
↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。


大和と進の絆の物語なのですね。面白そうですね。
アップするのが遅くなってすみません。
バレンタインは顔を見て…はそうですが、遠距離恋愛とかで渡せない場合もあるようです。
軽く読める物語なので、ぜひ読んでみて下さい。