
ジル・チャーチル 著
新谷寿美香 訳
「大会を知らず」主婦探偵ジェーンシリーズ14
(創元推理文庫)
自分たちの町で作家や出版関係者が集まるミステリ大会が開かれると知り、ジェーンは喜び勇んで親友のシェリイと参加することに。大会では憧れの作家に会え、自作の小説を持ち込む機会に恵まれた一方で、新人作家や名物編集者の振る舞いに眉をひそめることにもなる。そして、批評家の失踪を皮切りに事件が続発し・・・主婦探偵がイベントで起きた現実の事件に挑むシリーズ第14弾。−裏表紙より−
もう14作目になりました。長く続いていますね〜。いまだに飽きることなく読んでいるのは、ジェーンとシェリイの2人の会話が面白いからだと思います。
今回も、2人でミステリ大会に参加することになり、ジェーンが舞い上がるのをシェリイが辛辣な言葉で抑えつけたり、冷静にさせる役目になっていて、とても良いコンビぶりを発揮していました。ジェーンも、シェリイがいるから思うままに行動できています。
また、大会で行われるたくさんの講演を一度2つは聞けないので、ジェーンが気になる講演をシェリイが聞いて、メモをしてくるという大切な役目も担っています。
シェリイの夫の関係でスウィートルームに泊まれた2人は、短期間とはいえホテル生活を満喫しています。その様子も面白かったです。
何よりも、今回はミステリ大会という面白いイベントの様子に興味津々でした。こういう大会って日本でもあるのかな?作家の講演会はよくあるでしょうが、編集者まで来て新人の作品を見てくれるなんてすごいです。
事件が続発しますが、殺人ではないので、そこまで重くならずにすみました。狭い範囲で起きた事件なので、あまり思い悩まなくてもサラッと解決!という感じでした。ミステリとしては物足りないかもしれません。
いよいよ、ジェーンも作家として歩み始めるのか??まだ何ともいえない状況ではありますが、ほんの少しでも前進したのが見られてうれしかったです。
彼女が作家になっても、親友や恋人、子どもたちも支えてくれるでしょうし、うまくやっていけそうです。
ジェーンの今後も楽しみにしつつ、次作を待つことにします。
<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」
「眺めのいいヘマ」
「枯れ騒ぎ」
「八方破れの家」
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ジェーンシリーズ、確か「エンドウと平和」まで読んだと思います。
好きで発売されると必ず購入していたのですが、何となくそれっきりになってしまい。
14冊も続いているんですね。
翻訳されてる方がお上手なのか、かなりすんなりと楽しんで読んでいたと記憶しています。
タイトルもクスッと笑えますし。
今、半分まで読んだ本があり、ちょっと気になる展開なんです。
読了後、お勧め出来そうな内容だったら、また伺わせていただきますね!
このシリーズは途中から訳者さんが変わってしまう(お亡くなりになりました)のですが、私は違和感なく読めています。でもネットでたまに「訳者がイマイチ」という感想を見かけるのでどうでしょう・・。
読んでいる本、面白かったらぜひ教えて下さいね。
読み終わりました。
原田ひ香さんと言う作家さんの本です。
(過去記事を見たらDONAさんも読まれていた作家さんでした)
私が読んだのは「はじまらないティータイム」と言うタイトルで「すばる文学賞」を受賞した作品でした。
う〜ん、今ひとつでした。物足りないです。残念。
途中までは(どうなっていくんだろう)と思えるような感じだったんですけど、最後が(え?ここで終わり?ここからが重要なんじゃない?)と言う感じで。
続編でも出てるのかと思ったのですが、出てませんでした(笑)
でもレビューでは(面白かった)が多くて、やっぱり感想って色々なんですね。
薄い本でサラサラと読めてしまうのですが、もっと長編にして登場人物を書き込んでくれたら、もっと面白かったのかも、と思える本でした。
と言うわけで残念ながらお勧めできる本ではありませんでした・・・。
イマイチでしたか・・それは残念ですね〜。私が読んだ原田ひ香さんの作品も個人的には物足りない感じがしました。でもネットで好評価だったから読んだんですけどね。
まあ、色んな感じ方があるからこそ、色んな作品が生まれるわけで、外れもいい勉強になったと思って諦めることにしています。