
近藤史恵 著
「シャルロットのアルバイト」
(光文社文庫)
雌のジャーマンシェパード、七歳、元警察犬のシャルロットは、ふとしたことから犬のようちえんで子犬と遊ぶアルバイトをすることになった。優しい先生と子犬たちは仲良くすごしていたが、そのドッグスクールには不穏な噂があった。「ここのせいで犬が死んだ」と・・。(表題作)すべての犬好きに贈るハートウォーミング・コージーミステリー第2弾!−裏表紙より−
表題作のほか、「迷子の王子」「謎のお向かいさん」「失くなった迷子札」「天使で悪魔とシャルロット」が収録。
シリーズ2作目。
前回もそうでしたが、今回もずっとシャルロットのことをゴールデンレトリバーだと思ってしまっていました。何度もシェパードだと記述があるのですが、性格がフレンドリーで可愛すぎるのでつい。
まあ何犬でも問題はないんですけどね。
元警察犬ということでかしこさもありますし、もうすっかり大人なので落ち着きもありますが、たまには不満を爆発させることもあります。
今回のシャルロットはいろんな犬と関わることになります。自分の家にも2回犬を預かることになりますし、ドッグスクールで働くことにもなり、そこでもたくさんの犬とあそぶことになりました。
預かった犬たちはどちらもやんちゃな感じでシャルロットはかなり振り回されています。犬自体はかわいらしくて良いのですが、やはり飼い主次第で運命というか、犬の生活は変わるわけで、どんな人間が関わっていくかが大きな問題です。
飼い主となる人たちの問題や隠し事などを、シャルロットの飼い主である夫婦が解決していきます。
殺人などの大きな事件があるわけではないですが、すべての話に謎があって、ただ犬の日常を読む以上に楽しめます。
ちょっと濃い目のミステリを読んだ後などの口直しにもちょうどいいと思います。
シリーズもっと続いてほしいな。期待して待ちます。
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