2024年10月30日

上田健次「銀座「四宝堂」文具店」

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 上田健次 著
 「銀座「四宝堂」文具店」
 (小学館文庫)


銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読んだのは覚えていますし、何となく内容というか雰囲気も覚えていますが、感想を書くほどは覚えていなくて。

不思議な雰囲気の文具店の話ですが、そんなに涙が止まらないようなことあったかな?

シリーズ化しているようですが、続きは読むかどうか微妙です。


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タグ:上田健次
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2024年10月29日

霜月りつ「神様の子守はじめました。11」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。11」
 (コスミック文庫α)


国を守る四獣の子供たちは、優しい普通の青年・羽鳥梓のもとで、人間世界を学びながら、今日も元気にすくすく育っています!(神子たち、絵本の世界に遊ぶ)シンデレラや人魚姫・・現代の姫たちの結末は?(神子たち、お見舞いに行く)お隣の仁志田夫人が骨折して入院!心配した梓と子供たちはお見舞いに。病院にはたくさんの迷える人たちがいて・・。猫又のチヨさんも密かに活躍して―。他にも面白いお話がいっぱいの11巻!−裏表紙より−


毎回言いますが、このシリーズは読んだらすぐに感想を書いておかないと忘れる・・

ということで感想は省略。

今回も子どもたちが可愛かった&梓は良い奴!ってことです。



<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」


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タグ:霜月りつ

2024年10月23日

青山美智子「木曜日にはココアを」

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 青山美智子 著
 「木曜日にはココアを」
 (宝島社文庫)※電子書籍


川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる・・。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―。あなたの心も救われるやさしい物語。!−裏表紙より−


実は・・・
読んだことすら忘れていたという・・

何となくぼんやりと覚えているのは、連作短編で別の話のようで繋がっていること、ほんのりした恋愛も絡んでいることくらい。

繋がりがあまりはっきり描かれていないので、多分これはあの人のことだよね?という感じで進んでいて、丁寧に読んで行かないとついて行けなくなる感じでした。

全体的にふんわりとした優しい雰囲気に包まれている話でした。


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タグ:青山美智子
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2024年10月22日

椹野道流「時をかける眼鏡  魔術師の金言と眼鏡の決意」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡  魔術師の金言と眼鏡の決意」
 (集英社文庫)


嵐はマーキス島の農作物や建築物、人々に大きな爪痕を残していった。復興に必要な労働力確保のため、ロデリック王は遊馬の進言を受け入れ、囚人たちの更生に取り組む決意をする。また、復興にかかる資金調達のため、遊馬はマーキス島のある「資源」を有効に使うべきと提案してロデリック王やクリストファーを驚かせるのだが・・!?法医学者が描くタイムスリップ法医学ミステリー第8巻!−裏表紙より−


読んだのは久しぶりでしたが、すぐにこの世界観に引き込まれましたし、戻って来た感じがしました。


そういえば、前作ではマーキスに嵐が来たんでした。

その被害がまだまだ復興されていない状態の中話は進みます。

人命の被害は最小限に食い止めたわけですが、家屋などの被害は甚大な物で、なかなか簡単には復興出来ません。


そんな中、ロデリック王が決断したのは、囚人たちを働かせるということでした。この決断は本当に難しいとは思いますが、労働力不足を解消するためには必要なことではあります。

国民がまだしっかり食料の確保が出来ていない中、囚人たちが何もしないで食事を摂るのは確かに違う気がします。「働かざる者、食うべからず」ですね。動けない人は仕方がないですが、健康であればだれでも働いてもらいたいと思うのは当然です。

更に、復興にかかる資金を集めるため、島を観光地にしようと進言するアスマ。島で生まれ育った人たちからすると普通の日常でしかないわけですが、他所から来たアスマにとっては珍しい物が多く、良い観光名所になるのでは?と考えます。

復興途中の様子を見せるのも良いかもしれませんね。


観光地にするためには、ガイドマップが必要ということで、島の色々な所を視察することになるアスマと師匠のクリストファー。

島のはずれにある地を訪ねた所、不審な船が流れ着きます。その船には不可解な状態で亡くなっていた遺体が・・。

いよいよ、アスマの法医学の知識を生かすところにきました!

そこからはほんとあっという間に終わってしまうんですけどね。



でもとにかく良かった良かったで終わるこのシリーズは、ついつい続きも読みたくなってしまうんです。

今回、アスマをこの世界に呼び寄せた元凶でもある魔術師から重要な言葉をもらい、自分の存在意義を悩まず進めるようになったアスマ。ますます強くなった気がします。


次はいよいよ観光スタートでしょうか。早く読みたいです。


<時をかける眼鏡>
「医学生と、王の死の謎」
「新王と謎の暗殺者」
「眼鏡の帰還と姫王子の結婚」
「王の覚悟と女神の狗」
「華燭の典と妖精の涙」
「王の決意と家臣の初恋」
「兄弟と運命の杯」


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2024年10月03日

宇野碧「レペゼン母」

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 宇野碧 著
 「レペゼン母」
 (講談社文庫)※電子書籍


和歌山県の山間の町に住む深見明子。穏やかに暮らす明子の唯一の気がかりは、女手一つで育て上げた息子の雄大のこと。二度の離婚に借金まみれ、あげく妻を置いて家を飛び出すダメ息子に。いったい、私の何がいけなかったのか。そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」明子はマイクを握り立ち上がる―!読むと母親に会いたくなること間違いなし!笑えて泣けてグッとくる、前代未聞のデビュー作!−出版社HPより−


初めましての作家さんです。

題名を見ても絵を見てもどんな話なのかさっぱりわからず。でもネットでの感想を読んで面白そうだったので読んでみました。


「レペゼン」というのは「〜を代表する、象徴する」という意味だそうです。ヒップホップ用語です。詳しい人なら当然知っている言葉なのかもしれません。英語にもヒップホップにも疎い私は知りませんでした。

つまり「母代表」ってことですね。


確かにそんな内容の物語でした。


和歌山で梅農家を経営している明子は、夫を亡くし、唯一の肉親である息子は家を飛び出して音信不通という状態でした。でも孤独というわけではなく、農家の手伝いとしてアルバイトを何人も使って賑やかな毎日を送っています。

家には息子の妻・沙羅が一緒に住んでいます。嫁姑って不穏な感じですが、この2人はうまくやっているようです。

そんな彼女の影響もありラップバトルに出場することになる明子。

そして、連絡が無かった息子から連絡があったり、ラップバトルをしたり、色々とハプニングが起きていきます。


ラップの場面が多々出てくるのですが、ラップについて全く知識が無いので、字面を読んでいるだけであまり理解できていないのが残念でした。もっと詳しければ頭の中でビートが鳴ったりするのかな?と。そうすればもっと楽しそうです。

字面で読んでもイマイチ頭に入ってこないし響かない感じがしました。

これは実写で見たい気がします。明子くらいの年齢でラップが出来る女優さんいるかな?? それが心配ではありますが。


全体的に面白かったのですが、話の流れがやたらと前後するのが読みにくく感じました。沙羅は明子にとってどんな関係なのか?もなかなか説明されませんし、なぜ息子は音信不通になったのか?もなかなか明かされません。

頭に「?」が浮かんだまま読んでいると、急に説明される感じ。なるほど・・と納得していたらまた新たな疑問が出てくるのにそれは放置される。もっとスムーズに書いてもらえたら読みやすかったかもしれません。そうなると説明文が長々続いて退屈してしまうのか?


ラップバトルで、今まで不仲だった親子がうまくいく、なんてことがあるのか疑問ではありますが、この話だとそうでないと納得できないかもしれません。

それにしても、子育てって本当に大変です。自分の言動で子どもの人生が大きく左右されることもあるわけで、せめて「そんなこと言わないで」と言えるような関係になっていれば良いのでしょうが難しそうです。


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タグ:宇野碧
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2024年10月01日

9月のまとめ

ボーダーライト: 神奈川県警少年捜査課 (小学館文庫)ボーダーライト: 神奈川県警少年捜査課 (小学館文庫)
シリーズ2作目かな? すっかり忘れていましたがオズヌのことは何となく覚えていました。現実にあり得るのかはわかりませんが、声の力で人を操る(洗脳する)ことが出来たら怖いです。その力を良い方向に使えたら良いのですが。
読了日:09月03日 著者:今野 敏


恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫 い27-13)恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫)
シリーズのスピンオフ作品集。ぼろ鳶のメンバーは登場しませんが、所々に名前が出てくるのでニヤニヤしてしまいます。ぼろ鳶以外の火消たちのかっこよさもわかってますます本編が楽しみになる1冊です。
読了日:09月08日 著者:今村翔吾


香君1 西から来た少女 (文春文庫 う 38-2)香君1 西から来た少女 (文春文庫)
待っていました!の新シリーズ。始まりからどっぷりとワールドにはまり込んでいました。権力を持つ人間の欲や自然の驚異にさらされるか弱い少女・・こういう構図が多いですが、それが面白いんです。まだまだ続くようなので楽しみに読み進めます。
読了日:09月11日 著者:上橋 菜穂子


香君2 西から来た少女 (文春文庫 う 38-3)香君2 西から来た少女 (文春文庫)
色んなことが絡み合ってなかなか面白い展開になってきました。作物一つで国を支配できるとは!確かにあり得ることですが、そのせいで人々が飢えても良いと思うところが権力者の怖いところ。気になる所で終わったので、早く続きが読みたいです。
読了日:09月17日 著者:上橋 菜穂子


あらたなる日々 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-12)あらたなる日々 お勝手のあん (ハルキ文庫)
大旦那の隠居の宴で料理人としてお披露目されたおやす。この時代にはかなり珍しい存在の女料理人としてまた大きな一歩を踏み出しました。時代の流れが速いので、これからどうなっていくのか気になって仕方がありません。それにしても、こんな時代から横浜には洋風のホテルがあったんですね。洋食を食べたことでおやすがどんな変化をしていくのかも楽しみです。
読了日:09月20日 著者:柴田 よしき


探花: 隠蔽捜査9探花: 隠蔽捜査9
このシリーズは良いな〜とかみしめながら読み進め、あっという間に読み終わっていました。それにしても邦彦は毎回迷惑かけすぎ!でも彼のお陰で竜崎の人間らしさが覗けて良いんですけどね。神奈川の土地勘が無いのでちょっとわかりにくい部分はありますが、基地があるとならではの慣習とかしがらみがあって大変なんですね。さすがの竜崎も勉強不足な感じがあり、今後の成長も楽しみになりました。
読了日:09月27日 著者:今野 敏



全部で6冊。

お気に入りの作家さんやお気に入りのシリーズがほとんどだったので、読み終わるのが早い物ばかりでした。

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