2024年06月26日

買った本

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 歌野 晶午 著
 「密室殺人ゲーム・マニアックス」
 (講談社文庫)※電子書籍


honto でセールをしていて、レビューの評価が高い物をせっせと購入した中の1冊。


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 伊坂幸太郎 著
 「砂漠」
 (実業之日本社文庫)※電子書籍


普段は紙の本で買うことが多い作家さんですが、今回はセールで見つけたので電子書籍で購入。


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 朱野帰子 著
 「対岸の家事」
 (講談社文庫)※電子書籍


これもセールだったので購入。


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 吉川トリコ 著
 「余命一年、男をかう」
 (講談社文庫)※電子書籍


これは以前から読んでみたかった作品。題名が気になっていました。


普段は読みたい本がないと honto のページは開かないのですが、定期的にこんな感じでセールをしているのだとすればもっと頻繁に開いて見ないといけないと反省。

半額になっている作品もあったので、試し読みしたい時は良いですよね。

2024年06月24日

畠中恵「けさくしゃ」

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 畠中恵 著
「けさくしゃ」
(新潮文庫)


腕っぷしは弱いが、見た目は役者と見紛うばかりのいい男。柳亭種彦は二百俵取りの御殿様で、暇を持て余す趣味人だ。その読み手を楽しませる才能を見込んだ版元の山青堂は、彼の戯作で一山当てようと目論む。渋々ながらも書き始めた種彦。すぐに戯作の虜になるが、世に出した作品がその身を危うくする・・。実在した流行作家の若き姿と、本を愛おしむ仲間たちとの痛快な活躍を描く。
−裏表紙より−


この作家さんは、「しゃばけ」は好きなのですが、それ以外はどうも気が合わないんですよね。

この作品も最終話までは読んだのですが、どうも入り込めず、好きになれず、最終話を残して挫折しました。


無役の旗本という気軽な武士である柳亭種彦。働かなくても良いのですから気楽な物です。そんな彼は物語を作ることがうまく、飲みの席などでみんなに話して聞かせることがよくあり、それがなかなかの評判でした。

そこに目を付けた版元の山青堂。一山当てようとして種彦を「けさくしゃ」に仕立てようとします。


設定はなかなか面白いです。イヤイヤながらも、でも暇だし・・という感じで何となく乗せられて話を作っていく種彦。彼が話を作ることで、周りで起こる様々な問題や事件なども解決していきます。

1話目が一番面白かったかも。2話目以降は種彦が作家をやりたくないとか山青堂の儲けがどうとか、武士としてどうだとかそういうことが出てきて、そこをぐちぐちとしつこく言うのが気に入りませんでした。

その部分を読んで、種彦さんかわいい!と思えたら良かったのでしょうけど。

ずっと1話目のようにサラッと話を作って語って聞かせ、それを本にして・・と繰り返してくれたらよかったんですけどね。


ネットでの感想を読むとなかなか評価が高いので、私には合わなかっただけだとは思います。



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2024年06月18日

中村ふみ「砂の城 風の姫」

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 中村ふみ 著
 「砂の城 風の姫」
 (講談社文庫)


天下四国は天より授かりし四つの国。元徐国王の風来坊・飛牙は、天令の那兪と共に代々女王が治める西の燕国へ。女王は夫を持たず、「胤」という存在により懐妊するという。飛牙は家出中の名跡姫・甜湘と知り合ったことから「胤」候補に。飛牙の前にいた二人の胤はすでに不審死。徐王の英雄は生き残れるのか。−裏表紙より−


1作目で完結した雰囲気はあったので読むか迷ったのですが、手元にあったので読んでみました。

表紙を見て想像はついたのですが、1作目の主人公であった徐国王だった飛牙が登場します。登場するというか、彼を中心にこのシリーズは進んでいくようです。彼のために犠牲となり悪魔になってしまった弟を救う方法を探す旅に出る話なのですから、当然ではありますが、それぞれの国でその国の王を主人公にしていくのも楽しそうだと思います。

それで、最終巻とその前くらいに再び飛牙の話を描いても面白そう。

そんなことを言ってもすでにシリーズは完結しているので仕方ないですけど。


2作目で描かれるのは燕国。この国の王は代々女性です。ファンタジーの世界でも女性が国を治めるのは珍しいそうです。この国の珍しい所は、女王であることだけではなく、女王が夫を持たないということと、懐妊する時も「天から授かった」的なことにするということです。

聖母マリアみたいですね。彼女は夫がいましたけど。


燕国では「胤」という存在の男性がいて、まあつまり女王を妊娠させる存在なわけですけど、生々しい部分は無しにしておきたいようなので、女王一人で妊娠して出産するということです。

「胤」は女王を妊娠させられなければ、追い払われ(拘束される)、妊娠させられても女の子を産ませられなくても追い払われ、うまく女の子を妊娠させられたとしても、そっと追放され(仏門に入る的な)ます。


「胤」に選ばれたら人生は終わると思った方が良いわけです。とはいえ、もし自分が次の女王を作ったということになれば名誉ではありますね。そんな名誉がいるかは微妙ですが。


次期女王となる甜湘は今までの伝統に対して疑問を感じている女性です。「胤」制度に対して反対している状態です。なので、「胤」候補としてあげられる男性と親密になろうとするのですが、なぜか彼らが殺害されてしまいます。

誰が何のために殺害するのか?彼らを死なせてしまったことを後悔し、誰が殺したのか?を調査しようとしている時に、飛牙が現れます。

この先の展開は何となく読めるでしょうが、とにかく色んな力を借りながらもさっくりと解決します。

解決するまでは良かったのですが、結末がどうも気に入りませんでした。旅立つのがわかっているのにその結末は・・・。個人的には好きではないです。


続きはどうしようかな? 何だかどうでも良いような気もしてきました。


<天下四国シリーズ>
「天空の翼 地上の星」


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2024年06月10日

今野敏「アンカー」

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 今野敏 著
 「アンカー」
 (集英社文庫)


報道番組『ニュースイレブン』の名物記者・布施は、十年前に起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せる。この継続捜査を、警視庁特命捜査対策室の刑事・黒田が担当することになるが、謎は深まるばかり。一方、番組の視聴率低迷を受け、関西の系列局から栃本という男が送り込まれた現場には、不穏な空気が漂い始める。報道の本質とは何か。そして、事件の意外な真相とは。スクープシリーズ第4弾!−裏表紙より−


4作目。やっと読めました。レギュラー出演している人物が少ないので間が空いても問題なく読めるのが良い感じです。

しかし、シリーズが進む毎に、布施の出番が減っているような。それが寂しいです。

彼が突然持って来る事件などの情報を調査して、警察に協力して犯人を逮捕して、それをニュースイレブンで流す。という流れになっているわけですが、今回は彼は本当に事件のことを持ってきただけ、という感じでした。

今までなら色々と動いてみて情報を得ては、警察に情報を渡して、いち早くスクープをものにしていたのですが、今回は「この事件が気になるんだよね」と言ったのみ。

もちろん、少しは動いていますけど、今回のメインとなったのが、ニュースイレブンの在り方とかどう改善するか?だったので、布施はほぼ出番なし。

ニュースイレブンの記者ではありますが、番組の編成などについては全くタッチしていないのですから当然ですけど。


テレビのニュース番組のニーズが無くなってきている問題に焦点を当てて、どうすれば視聴率があげられるのか、どうすればニュース番組の存在価値があがるのかを考えることになります。

私自身、テレビのニュース番組ってあまりというかほとんど見ないです。情報番組でチラッと紹介される程度のニュースしかしりません。それでも十分だと思ってしまいます。

事件や事故、政治のことを報道するのは良いのですが、それに対してコメンテーター(専門家)が小難しいことをゴネゴネ言うのを聞くのが苦痛です。誰に向けて言っているんだろう?頭が良い人にしかわからない言語でコメントされても見ようと思いません。

頭が良い人はコメンテーターの意見なんているのか?とも思いますし、かみ砕いて説明してくれるのなら見るかもしれませんが、更に難しく言われても。


「最近の若者はテレビもニュースも見ないから」と言いますが、若者ではない私も見ないんですから、本当に存続危機になっているのでしょうね。

今回、ニュースイレブンは何となくふんわりと良い感じで存続していくわけですが、今後もこの調子ではきっと変化はなさそうです。

キャスター(アンカー?)を変えればそれでいいというのも違う気がするな。


<スクープシリーズ>
「スクープ」
「ヘッドライン」
「クローズアップ」


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2024年06月04日

アミの会「おいしい旅 しあわせ編(3)」

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 アミの会 著
 「おいしい旅 しあわせ編(3)」
 (角川文庫)※電子書籍



祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。急なトラブルでひとりでお参りすることになった元喜は、ある男の子と出会う(「もしも神様に会えたなら」)。幼い頃に引っ越し、生まれ故郷の記憶はまるでない。両親の思い出話を頼りに故郷をめぐる旅に出るが……(「失われた甘い時を求めて」)。心ときめく景色や極上グルメとの出会い。旅ならではの様々な「幸せ」がたっぷり詰まった7編を収録。読めば旅に出たくなる、実力派作家7名による文庫オリジナルアンソロジー第3弾!−出版社HPより−


大崎梢「もしも神様に会えたなら」新津きよみ「失われた甘い時を求めて」柴田よしき「夕日と奥さんのお話」篠田真由美「夢よりも甘く」松村比呂美「旅の理由」三上延「美味しいということは」近藤史恵「オーロラが見られなくても」


アミの会によるアンソロジーです。

旅行は特に好きでは無いですが、美味しい物は好きなので読んでみました。もちろん、好きな作家さんが多いのも大きな理由です。


もしも神様に会えたなら
大崎梢さんらしいお話ですね。何とも温かい。始めはちょっと不穏な空気もあったりして、少年同士の楽しい会話のはずが、もしかして何かあるのでは?と思わせておいての温かい結末。これはほっこりして良かったな。


失われた甘い時を求めて
大人の話ですね。シュークリームが無性に食べたくなりました。こんな淡い想い出も、懐かしくて会いたい人もいないのであまり共感できず。でも素敵な話ではありました。


夕日と奥さんのお話
柴田よしきさんは大好きな作家さんなので、始まりから一気に引き込まれる感じがしました。主人公は私と同じ年代かな?の女性。お陰で人生は全く違っても気持ちが想像しやすくはありました。子育てから手が離れて、夫と暮らしていくはずが・・。これもほっこりと良いお話でした。


夢よりも甘く
なかなか複雑な話でした。イタリアのきれいな景色を思い浮かべつつ、でも流れが不穏なので景色と反対のハラハラ感があって、最後まで面白かったです。結末も良い感じ。


旅の理由
不穏な始まり方をして、どうなっていくんだろう?と気になって次々読み進めました。よくある家庭の話なのでしょうけど、旅先でのハプニングをきっかけにして変わっていく日常。良い展開でした。くすりと笑える部分もあり読みやすかったです。


美味しいということは
美味しい物がたくさん登場するので、お腹がすく話でした。展開も良かったですし、結末も素敵でした。


オーロラが見られなくても
彼女の人生が苦しくて辛くて、読むのがしんどい部分もありました。なぜ周りは全てを彼女に押し付けたのかと思うと腹が立ちます。やっと全てから解放された彼女が今後、自分らしく生きてくれるのを期待してしまいます。


今回、どの話も読みやすくて良かったです。ほんわかした話から、ずっしりと重い物までありましたけど、どれも結末が素敵だったのが良かったです。

またアミの会の作品は読んでみます。


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posted by DONA at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他

2024年06月03日

5月のまとめ

けさくしゃ (新潮文庫)けさくしゃ (新潮文庫)
かなり頑張ったんですけどね・・最終話を残して挫折です。
主人公も好きになれなかったですし、話の内容も変わり映えしない感じでなかなか読み進められずでした。
読了日:05月04日 著者:畠中 恵


余命一年、男をかう余命一年、男をかう
題名が衝撃的でずっと気になっていた作品。節約好きで、記帳するのが楽しみという唯。独身で子どももおらず、老後も一人で生きていかないといけないからお金を貯める、その辺りのことは共感できたのですが、途中から・・??心理がよくわからなくなっていきました。死ぬことに恐れがないのはわかるのですが、そこで男を買ってみるのも理解不能。その前の上司との関係も更に意味不明。一番無駄遣いしている気がする。とりあえずサラッと読み切った感じ。
読了日:05月09日 著者:吉川 トリコ


対岸の家事 (講談社文庫)対岸の家事 (講談社文庫)
専業主婦も大変です。わかっていたつもりになっていましたが、想像以上に大変だとわかりました。何よりも孤独なのが本当に辛そう。働きながら子育てと家事をするのも本当に大変。もっと周りが助けないと無理!特に夫。他人ごとにしている場合じゃないぞ!
読了日:05月15日 著者:朱野 帰子


砂漠 (実業之日本社文庫)砂漠 (実業之日本社文庫)
伊坂ワールド全開でした。面白いですけど、読み終わるのに時間がかかりました。何か入り込めないと思ったら、大学生活送ったことないからでした。4年もあると色々起こるものですね。衝撃の出来事はありましたが、基本的に淡々と・・かな。
読了日:05月26日 著者:伊坂 幸太郎


密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社文庫)密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社文庫)
シリーズとは知らなくていきなり3作目から読んだので、どうにもついて行けない状態。頭の中に「?」が浮かんだままどんどん話が進んで行き、これが現実に起きたら怖いなというぼんやりした感想で終了。最後のどんでん返しと思われる部分も1作しか読んでいないので、ふぅ〜んって感じでした。
読了日:05月31日 著者:歌野 晶午



全部で5冊。とはいえ、1冊は挫折しましたが・・。

特に印象に残ったのは「対岸の家事」かな? この中では、って感じですが。

それよりもまた感想が滞っています。何か1冊引っかかるとどうも進まなくなるな。サッサと書いてしまわないと忘れてしまう。

posted by DONA at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ