
近藤史恵 著
「夜の向こうの蛹たち」
(祥伝社文庫)
小説家の織部妙は、美人と評判の新人作家橋本さなぎの処女作に嫉妬と興味を感じていた。才能、美貌、あるいは不思議なペンネームのせいか。だが、妙はある文学賞のパーティーで対面したさなぎに、違和感を覚える。面前のさなぎが小説の彼女とはあまりにも違うのだ。むしろ、彼女の秘書初芝祐に魅かれ、近づいていく。やがて、違和感がある疑惑へと変わっていき・・。−裏表紙より−
大好きな作家さんなのですが、こういう作品はあまり・・。
女性の心の機微的なやつ?
自分も女性ですけど、全く気持ちがわからないので読みにくいんですよね。
しかも、主人公も美人、お相手も美人で、なのに「美人も辛いのよ」と言われても納得出来ません。美人で困ることも多少はあるでしょうけど、美人でないよりは美人の方が絶対に得でしょう。そこはなんと言われても譲れません。
痴漢やセクハラには合いやすいでしょうけど、それを上回るだけのお得は絶対にあるはず。顔より性格が大事、と言いつつも、顔も性格も良い方が良いでしょう?と思います。
と、熱く語ってしまいましたが、この小説の焦点はそこでは無いですね。でも読み終わっても何が言いたかったのかな?という感じではありました。
ゴーストライターなのか?と思ったらそうでもなく、そこは読んでもらったら良いのですが、初芝の気持ちの方が理解出来ました。私がその立場だったとしてもそこまでしないとは思いますが、それだけの才能があるのに埋もれるならやるのかもしれません。
女性同士の恋愛模様も必要だったのかな? そこで駆け引きみたいなものがあったり、女性同士の嫉妬や友情、愛情なんてものはなんとなくわかりますが、ここまでドロドロされると引いてしまいます。
うまく感想がまとめられない作品でした。他の方の感想を読んでみたいと思います。
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