2023年11月22日

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

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 歌野晶午 著
 「葉桜の季節に君を想うということ」
 (文春文庫)※電子書籍


「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリー賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。−出版社HPより−


読書メーターでお気に入り登録している読友さんからお勧めされた作品です。初めましての作家さんです。

感想が難しい作品でした。何を書いてもネタバレになりそうで。

勘が鋭い人なら気づくかもしれないトリック?引っ掛け?ですけど、私はすっかり騙されました。

そのことについて書いてしまうと全てが台無しになるので書けません。そうなると感想が難しい・・・。


物語の始めからなかなか濃厚なシーンが続き、その辺りはとにかく読みにくくて困りました。この調子で続くなら読めないな、と飛ばすようにして読んでいると気づけばはまっていました。

その始めのシーンもミスリードされる要因なんですけどね。

要所要所にヒントはいっぱい入れてあります。でも私は華麗にスルー。自分で笑ってしまいました。


霊感商法の調査をするのがメインなのですが、それ以外にも色々と細かい問題が起きて、時系列もちょっと混乱する感じでした。真剣に読まないと置いて行かれる感じです。

ハードボイルドな内容の中で、主人公の妹さんの存在が癒しになりました。アクティブでかっこいい女性で、口を開けばピリッとスパイスの効いたことを言いだします。その言葉にクスっとさせられることしばしば。ほんと、ありがたい存在でした。彼女の存在もミスリードの1つなんですけどね・・。


文章は時々読みにくい所もありましたが、展開は面白かったです。題名も結構深いですし、また読んでみたい作家さんになりました。

いくつかお勧めしてもらっているので、また読んでみます。


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タグ:歌野晶午