
谷春慶 著
「筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない」
(宝島社文庫)
祖父が残した謎を解き明かすべく、実咲は大学一の有名人、東雲清一郎を訪ねるが、噂に違わぬ変人で・・。著名な書道家なのに文字を書かず、端正な顔立ちから放たれるのはシビアな毒舌。鑑定に持ち込むが―「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。本当にいいんだな?」。鎌倉を舞台に巻き起こる文字と書、人の想いにまつわる4つの事件を描く、連絡短編ミステリー。−裏表紙より−
初めましての作家さんです。
文体は読みやすいのですが、題名にもなっている東雲清一郎の口が悪すぎて読みにくかったです。
よくあるパターンで、ある分野で天才と呼ばれる男性が、かなりのイケメンで目を引くけど、性格に難ありで、偏屈で人嫌い。・・はいはい、そういう人ね、って感じです。
このタイプの登場人物がいると、大抵、懐に入ると実は親切というパターン。口は悪いけど優しくて、でも人が嫌いだから態度は冷たい。
そして、このパターンだと、特に美人ではないけど積極的に関わってくる女性が出てきて、気付けば仲良くなっている。何なら好意をよせてくるというやつでしょ?と思ったらその通りになりました。
う〜〜ん。
ちょっとこの展開は飽きたかな?
書については興味あったのですが、実物がないので想像がつきにくいですし、それこそ映像化された方が良いのかもしれません。私は見ませんけど、見ただけで涙が出てくる書ってどんな物なのか、それだけは気になりました。
シリーズ化していますが、続きは読まないです。
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