
今野敏 著
「任侠シネマ」
(中公文庫)
「誠司、映画は好きか?」阿岐本組は、組長の器量と人望で生き残ってきた、昔ながらのヤクザ。そんな組長・阿岐本雄蔵の元に次々と持ちかけられる一風変わった相談に、代貸の日村誠司はいつも振り回されていた。今度は潰れかけている映画館を救え!?厳しい業界事情もさることながら、存続を願う「ファンの会」へ嫌がらせをしている輩の存在が浮上し・・・。大好評「任侠」シリーズ第五弾!−裏表紙より−
今回の立て直し案件は、映画館。映画館か〜、確かに長い間行っていないな、としみじみ。最後に見たのは何だろう? もしかして「アナ雪2」かもしれません。だとすると、2019年ですから約4年前です。自分でもびっくりするほど前ですね。
そういえば、コロナ感染拡大してからは行っていないです。マスクをしながら映画を見た記憶がありません。 本当は映画館で見るのも好きなんですが、なかなか見たい映画がなくて。そろそろ行きたいものです。
恋愛系、ホラー系は絶対に見ませんし、邦画もあまり好きではありません。邦画だとアニメかな?それ以外は好きな役者さんが出ていないと見ません。そうなると見たい映画がない。困ったものです。
阿岐本組に立て直ししてほしいと持ち込まれた映画館に、組長と共に映画を見に行った日村。映画館で映画を見た覚えがないという珍しい人ですが、映画館で見ることが気に入ったようです。ヤクザさんらしく任侠映画で、すっかり映画の世界にはまり込んだようです。
これまで立て直しといえば、基本的な掃除をして常にお客に気持ち良く過ごしてもらうことを徹底してきた組長ですが、今回は事情が違いました。映画館自体には何の問題もなかったのです。心地よく過ごせますし、建物自体も問題がない。
ということは、なぜこの映画館をつぶそうとしているのか? なぜ立て直しの依頼がきたのか? 様々な疑問がわいてきます。
組長がどんな方法で立て直したのか? というか、立て直しとは違いますが、どうやって問題を解決したのか?は読んでのお楽しみ。
日村の気苦労は組長に振り回されることよりも、警察との問題の方が多かったようです。阿岐本組のように、抗争とは無縁の団体だったら良いのですが、抗争が多い団体がいるせいで、生き辛くなっています。良い人ばかりなんですけどね〜。こればかりは仕方ないのかもしれません。
それにしても、彼らの収入源は何だろう?変なことが気になってしまいました。
次はどの業界に手を出すのかな?今から楽しみです。
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