2023年03月30日

今村翔吾「夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組」

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 今村翔吾 著
 「夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組」
 (祥伝社文庫)※電子書籍


花魁・花菊は死を希った。吉原の大見世で最高位の花魁となるも、やはりここは苦界でしかない。父母と彼岸での再会を望み、燃え盛る妓楼に身を置いた。だが紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。花菊は業火の中、ぼろ鳶組纏番・彦弥と運命の出会いをする―。連続する火付け、下手人と思しき者の殺害、黒幕が?新庄藩火消頭・松永源吾が情念渦巻く吉原で謎に挑む。−出版社HPより−


今回は彦弥が大活躍の巻でした。

ぼろ鳶組の纏番として活躍している彦弥は、女たらしでよく女性を泣かせています。特別良い顔でもなさそうですが、優しくて口もうまいんでしょうね。

身が軽くて、ポンと屋根の上に上れる身体能力があるので、火事場でも大活躍してくれています。

今回の火事は吉原で起きました。吉原の火事は、吉原の火消が対処することになっているのですが、たまたまその場にいた彦弥が単独で花魁を助け出します。苦界から抜けられることはないなら死んでも良いかと覚悟を決めていた花魁にとっては、彦弥は迷惑な存在でした。でもうまく言いくるめて逃がすことが出来たため、花魁は当然、彦弥に惚れます。店の主人からも感謝され、お礼を言いに来てくれるのですが、それに対してはクールな対応をする彦弥。でも、花魁と交わした約束はきっちり守ろうと努力するところがかっこいい!


吉原の火消に関わることになるぼろ鳶組ですが、吉原ならではの掟や考え方に戸惑います。火事になったら変に建物が残るよりも燃えてしまった方がありがたいなんて、ひどい考え!と腹が立ちますが、そこは制度にも問題があるわけで、商売をする者としては当たり前の考えなのかもしれないとも思います。

ただの火事と思われた物がだんだんきな臭くなっていき、殺人事件まで発生することに。いつものように複雑化していきます。

罪を犯した人の動機が悲しすぎて泣きそうになりました。吉原で働く女性は、男を良い気持ちにさせて手のひらの上で転がすことが出来るはずなのに、好きになると一途なんですね・・。何だか悲しい話でした。

彦弥の活躍と、花魁とのほのぼのしたやりとりがほっこりさせてくれたのが救いでした。これからも彼らの関係が続くと良いですが。


<羽州ぼろ鳶組シリーズ>
「火喰鳥」
「夜哭鳥」
「九紋龍」
「鬼煙管」
「菩薩花」


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2023年03月24日

大門剛明「鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ」

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 大門剛明 著
 「鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ」
 (文春文庫)


念願かなって鑑識課警察犬係に配属された岡本都花沙は、ベテラン警察犬のアクセル号とコンビを組むことに。元警察官でいまは民間の警察犬訓練所で働く凄腕ハンドラー・野見山俊二の協力も得て、認知症高齢者の捜索、ひき逃げ事件の捜査などに日々、奔走する。日本推理作家協会賞候補作を含む警察小説新シリーズの誕生!−裏表紙より−


新人ハンドラーの話だと思って読み始めたのですが、いきなり始まったのはベテランハンドラーの野見山と、ベテラン警察犬の話でした。

容疑者の追跡はもちろん、失踪者の捜索もお手の物で、何度も表彰されるほどの活躍を見せているコンビ。警察犬も優秀ですが、歳をとったので引退する時期が近づいていました。そんな時、過去に有罪になった犯人が無罪を主張したため、再捜査になり、改めて臭気テストが行われることになります。

そこで行われたのはベテランハンドラーによる不正。

なぜそんなことをしたのか、過去の判断が間違いではなかったと証明したかったのか?それにしてはやり方が・・・。と謎に包まれたまま、次の話へ。


2話目になると今度は新人のハンドラー・岡本都花沙が登場し、新人らしく警察犬に振り回される日々を送っています。ベテランハンドラーと共に現場に行って勉強することも多くあり、そこで出会うのが1話目で登場したベテランハンドラーの野見山。不正したのですから、当然警察は辞めたわけですが、民間の警察犬訓練所でハンドラーをしていました。

警察を辞めても実力は認められているので、警察からの依頼を受けて出動することもよくあり、都花沙も現場で会うことになります。

実は彼女と野見山は浅からぬ縁があるのですが、それは読んでください。


2話目からは基本的に都花沙の成長物語とはなっていて、彼女の視点で話が進むのですが、時々野見山の視点でも書かれることがあり、そういう所が少し混乱しました。同じ場面で2つの視点があったりするので、これは誰の思い?誰の言葉?と、ぱっと理解できないことがありました。


最後まで楽しく読めましたが、まだスッキリ出来ない問題もありますし、都花沙の成長もまだまだですし、続編が出版されることでしょうから、楽しみに待つことにします。それまで色々覚えておけるか?心配ではありますが。


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2023年03月23日

買った本

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 知野みさき 著
 「深川二幸堂菓子こよみ」
 (大和文庫)※電子書籍


読みやすかったです。こういう食べ物系の話って食べたくなるのですが、これはそこまででもなく、でも面白かった。


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 大門剛明 著
 「鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ」
 (文春文庫)


この作家さんにしては軽めかな? でも濃い内容でした。


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 柴田よしき 著
 「さまよえる古道具屋の物語」
 (文春文庫)


絶賛、読み中。1話目を読み終えた時点では面白いけど古道具屋の存在がどうなっていくのか不明。

2023年03月15日

松岡圭祐「ècriture 新人作家・杉浦李奈の推論Z レッド・ヘリング」

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 松岡圭祐 著
 「ècriture 新人作家・杉浦李奈の推論Z レッド・へリング」
 (角川文庫)


24歳になった李奈は引っ越しを終えた新居で心機一転、小説家として新たな一歩を踏み出そうとしていた。新刊の評判は上々。しかしそんな状況に水を差すような事態が! アマゾンの評価は軒並み星一個となり、行った覚えのない店での痴態が撮影され、書きもしない官能小説が自分名義で編集者に送られていたのだ。一体何が起きているのか? 混迷を極める中、出版社にいる李奈を呼び出す内線電話がかかってきて……。−裏表紙より−


本が好き」で献本申し込みしました。

前に読んだのは4巻。そして今回は7巻。その間に李奈の本は多少売れるようにはなってきているようで、引っ越しが出来ました。物語の出だしから、良かった良かったと思えたのですが。

当然そのまま終わるわけもなく、いきなり新居が世間に明かされ、アマゾンでの評価が軒並み下がり、挙句には出版社に書いた覚えのない官能小説が李奈の名義で送られます。若い女性が書いた官能小説は需要があると出版話が持ち掛けられてしまうのですから何とも悲しい展開です。

一気に嫌がらせを仕掛けて来たと思われる人物は、出版社にいた李奈を呼び出します。一人で呼び出された店に行くと、そこにいた男性にある依頼をされます。丁寧に頼めばいいのに、さんざん嫌がらせをして、これ以上続けられたくなかったら、という強迫をしてきます。

脅迫に屈したくない李奈でしたが、嫌がらせの仕方が巧妙で卑劣だったため、一応依頼を飲む形をとります。

その依頼とは、古い聖書を見つけることでした。脅迫してきた人物の身元はすぐに判明するのですが、依頼の意味がなかなかわかりません。その聖書もすでに新たな聖書が次々と作られたためにほぼ絶版状態であることがわかり、難航を極めます。

その聖書に詳しいという人物に会いに行くと亡くなっていて、事件を解決するなんていう寄り道もありました。

李奈は探偵ではなく、小説家なのですから、本業もあるため、かかりきりになるわけにはいかず、ちょっと別のことをしているとまた新たな嫌がらせがあったり、急に拉致されて脅されたりします。李奈やその友だちが脅迫される度に「まだそんなことを調べているのか!」と叱責するのですが、そんなに色々わかっているなら、とりあえず全て明かせば良いのに、屁理屈をこねて明かしてくれません。

いちいち捕まえては脅すのも意味がわかりません。それをされる度に調査が中断するのに。

絶版かもしれないけどそこまで価値があるとは思えない聖書を見つける目的は何だろう?と気になり、読み進めると、なるほど・・という目的が。ある意味納得ですけど、それってどうなの??

かなり前に一時期ブームになって、専門家たちがテレビ番組に出て来てはあちこち掘り返していましたけど、結局見つかることはなかったアレです。

李奈が最後に解決してくれるのですが、これが事実なのかは知りませんが、かなりしっくりきた気がします。


これでやっと本業に戻れそうですし、最後には嬉しい報告もあったので、これからきっと作家としても人気が出てくることでしょう。

シリーズを1巻から読まないといけないな。ってこれ前回も書いた気がしますけど。今度こそ実行したいです。更に、ここにも出て来た「万能鑑定士Q」なるシリーズも読んでみたくなりました。こちらはかなりたくさん出版されているようなので、追うのが大変そうですが。


<「ècriture 新人作家・杉浦李奈の推論」シリーズ>
「W シンデレラはどこに」


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タグ:松岡圭祐

2023年03月14日

柴田よしき「自滅」

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 柴田よしき 著
 「自滅」
 (角川文庫)


子供の頃から自己主張が苦手で、不満を口にすることができない由佳里。狭苦しく選択肢のない実家を出て、東京で大学を卒業し会社員となった由佳里は、そりの合わない営業の鈴本から理不尽なことで文句を言われ、罵倒される毎日を送っていた。「死ねばいい」現実逃避するのにのぼったビルの屋上で呪詛を吐いた翌日、由佳里は会社で鈴本が無断欠勤したと聞く・・(「自滅」より)。女性たちの心の闇に迫る戦慄のホラー短編集。−裏表紙より−


「薫衣草(ラベンダー)」「雪を待つ」「隠されていたもの」「ランチタイム」「自滅」の5編収録。


あらすじを見て「ホラー」と書かれていたので読むのを躊躇していたのですが、好きな作家さんなので、きっと私が苦手で絶対に読まない、いわゆる「ホラー」とは違うだろうと信じて読むことにしました。

結果、やはりいわゆる「ホラー」とは違い、そこまで怖いこともなく読めました。まあ心地いいということもなかったですけど。

ほぼすべての話が最後までスッキリとはいかず、ぞわっとする終わり方でした。「ランチタイム」がある意味、きれいに終わったかな?途中が怖かったですけど。描写を頭で描かないようにすれば読めました。

とはいえ、怖くないわけではなく怖くもありましたが、それよりも「なるほど、そうなのか」と納得した感じです。この女性はラクになれるのかな?と思える結末だったのでマシでした。


一番怖くてゾッとしたのは表題作の「自滅」 これは女性の心の闇というか、彼女の嫉妬心や欲望が引き起こした悲劇というか事件であって、「女性」とくくらないで欲しいと思うくらい共感出来ず。

チラッとわからなくはないですけど、ここまでする?と思いますし、そんなことをしておいて、ビルの屋上で呪詛を吐いたら消えた、なんて都合よく考えられる!?と納得できませんでした。これは怖い。こんなことを引き起こす人はどこか壊れているのでしょうから、この行動も仕方ないというかあり得るのかもしれませんけど。


お化けや幽霊や超常現象などのホラーではないですが、決して読了感は良くないので、口直しできる爽やかな作品を用意しておいて読むことをお勧めします。

この作家さんだから読んだけど、他の作家さんなら読まないな。


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2023年03月08日

買った本

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 今村翔吾 著
 「夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組」
 (祥伝社文庫)※電子書籍


お気に入りのシリーズです。今回も面白かった!



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 柚月裕子 著
 「孤狼の血」
 (角川文庫)


なかなかのハードボイルドでした。読みにくい場面も多かったです。


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 柴田よしき 著
 「自滅」
 (角川文庫)


ホラーと書いてあったのでドキドキ。でもそこまで怖くはなかったですがある意味かなり怖い。

2023年03月07日

今野敏「アキハバラ 警視庁捜査一課・碓氷弘一」

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 今野敏 著
 「アキハバラ 警視庁捜査一課・碓氷弘一」
 (中公文庫)


大学入学のため上京したパソコン・オタクの六郷史郎は、憧れの街・秋葉原に向かった。だが彼が街に足を踏み入れると、店で万引き扱い、さらにヤクザに睨まれてしまう。パニックに陥った史郎は、思わず逃げ出したが、その瞬間、すべての歯車が狂い始めた。爆破予告、銃撃戦、警視庁とマフィア、中近東のスパイまでが入り乱れ、アキハバラが暴走する!−裏表紙より−


碓氷弘一シリーズの2作目です。とはいえ、1作目を読んだのは2017年なので、5年くらい前!? 覚えているわけないですが、それでも新たな気持ちで楽しく読めました。改めて1作目の感想を読んでみると「碓氷の人格がまだわからない」と書いていますが、2作目を読んでもわかりません。今回も半分くらいまで登場しませんからね・・。

このシリーズは警察内部、外部を問わず色んなスペシャリストと碓氷がどう協力して事件を解決するか?ということのようです。

今回の舞台は秋葉原。と言っても関西人の私にはピンときません。とりあえず「オタクの聖地」という言葉と、電気屋さんが多いイメージがあります。メイドカフェとか地下アイドルのようなイメージもあるかな?それ以外は特に何の印象もありません。

この話に登場する史郎はパソコンオタクなので、彼にとっては憧れの街になるようです。上京して初めて秋葉原に行った所、どんどん事件に巻き込まれていきます。万引きしたと疑われ、店でもめているうちにヤクザにも睨まれ、逃げだしたら当然追われるはめに。

逃げ込んだ先がまた悪かった・・・。別のグループによる窃盗爆破予告が出されてしまいます。ここまで悪い方に転がることあるんだろうか?と呆れるくらいゴロゴロと悪い方へ。

ストーカーにも間違われ、銃撃まで始まり、命がけの一日になってしまいました。かなり不幸な人だと可哀そうになりました。

碓氷の活躍で解決するわけですが、彼だけではなく外国のスパイまで巻き込んで(というか事件の発端でもある人たちですが)日本の警察では何ともし難い大事件になりました。

「日本人は平和ボケしている」とよくバカにするように言われますが、平和ボケしているのはある意味幸せなことな気がします。銃声がしてサッとしゃがむ人は日常的に銃声が聞こえる所で生活しているわけで、即座に対応できないと命が危ないのはわかりますが、そういう状況にならない日本はやはり良いなと思わされます。

でも、秋葉原という場所は怖いイメージになってしまったので、なるべく近づきたくないと思ってしまいました。本当は賑やかで楽しい場所なのでしょうが、私の脳内では路地裏のような暗い場所がイメージされてしまいました。


このシリーズもまだまだ出ているので、早く追わないと忘れる〜!


<警視庁捜査一課・碓氷弘一>
「触発」


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2023年03月03日

ジョアン・フルーク「ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ」

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 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ」お菓子探偵ハンナ23
 (ハーパーコリンズ mirabooks)※電子書籍


たびかさなる心配事でストレスがたまっていたハンナは、気分転換に友人の住むロサンゼルスへやってきた。穏やかな気候、にぎわう街、華やかなセレブたち・・。いつもと違う世界に感動していたハンナだったが、末の妹ミシェルから緊急の連絡が入る。なんと、妹の恋人で保安官助手のロニーが殺人事件の第一容疑者になってしまったのだという。急いでレイク・エデンに戻ったハンナは、前代未聞の事件の調査を始めるが・・。−出版社HPより−


前作の終わり方がかなり気になる状態だったので、発売後すぐに読み始めました。・・が、見事な肩透かしぶりにびっくり! まあこういうことってよくあることなのでしょうけど、前作を読み終えてから約1年間、今後のハンナの生活はどうなっていくんだろうな〜なんて考えていた時間を返して欲しい!

これでまた、マイクとノーマンの間でフラフラするというのが続いて行くのが決定しました。

ロスを失って傷心しているのは自業自得やん、って冷たく思ってしまうほど、ハンナのことはどうでもよくなってしまいました。ほんと、なんでこのシリーズ追っているんだろう。

今回は珍しく、店にはよく行っていました。何日も休みますけど、とりあえず行ってクッキーなどは焼いていました。まだそれだけマシです。最近は店にも行っていませんでしたから。店に行ってもバックヤードでひたすら焼き菓子を作っては、マイクやノーマン、妹たちに試食させて事件の調査をするばかりで、接客はしませんけど。


読み終わってそんなに時間は経っていないのに、誰が犯人だったか忘れてしまうほど、事件についてはどうでも良いというか、とにかくロニーの容疑さえ晴れれば良いという感じでした。

事件自体が珍しく、ハンナが邪魔に思っている人が被害者でなかったせいもあって、あまり印象に残らなかったのだと思います。ロニーがはめられて大変だったね、とは思いますが、ハンナにとってはあまり関係ない話って感じがして、ハンナ自身も少し距離をとっている感じでした。


そして今回もノーマンが良い人過ぎて感動。こうなると哀れですらあります。ハンナはどこまで彼を利用するのか、だんだん腹が立ってきました。とはいえまた来年も読むのでしょうが。どうやら原作はまだまだ
たくさん書かれているようで。そろそろ終わっても良いんじゃない?と思うのですが。でもまあいつでも辞められるってことはいつまでも続けられるってことですから、とりあえず日本で発売されれば読んでいくことでしょう。


<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」
「ブラックベリー・パイは潜んでいる」
「ダブルファッジ・ブラウニーが震えている」
「ウェディングケーキが待っている」
「バナナクリーム・パイが覚えていた」
「ラズベリー・デニッシュはざわめく」
「チョコレートクリーム・パイは知っている」


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2023年03月02日

2月のまとめ

自滅 (角川文庫)自滅 (角川文庫)
ホラーと書いてあったので読むのを躊躇していましたが、そこまで怖くはなく、でもある意味怖くて、決して心地いい時間ではなかったですが、何とか読めました。怖いよりも悲しい物語もありました。
読了日:02月01日 著者:柴田 よしき


鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ (文春文庫 た 111-1)鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ (文春文庫)
警察犬の話は好きなので読んでいてもワクワクしました。ただ、2人の視点で描かれていて同じ場面でも次の瞬間には違う人の視点になっていたりするのが戸惑ってしまいました。どちらか1人の視点だけの方が読みやすかったかも。
読了日:02月07日 著者:大門 剛明


夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
男性を手のひらの上で転がして、自分に夢中にさせて、うまくあしらうことの出来るはずなのに、1人の男性を一途に愛してしまう花魁。痛々しくて辛くなる話でした。でも彦弥がいい仕事をしてくれたのは本当にうれしかったですし、それだけが救いでした。
読了日:02月17日 著者:今村翔吾


神様の子守はじめました。〈6〉 (コスミック文庫α)神様の子守はじめました。〈6〉 (コスミック文庫α)
1話目から大変な展開でしたが、終始4人の可愛さに微笑みながら読む時間でした。誕生日会はいつの時代も呼ばれるのも呼ぶのも大変なんですね。親友も出来て良かった良かった。
読了日:02月21日 著者:霜月 りつ



全部で4冊と少ないです。今読んでいる本がなかなか進まないので仕方ないです・・

感想もたまり気味。

posted by DONA at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ