2022年06月06日

神楽坂淳「うちの旦那が甘ちゃんで 3」

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 神楽坂淳 著
 「うちの旦那が甘ちゃんで 3」
 (講談社文庫)


江戸で「九両泥棒」というものが流行っていた。情報は入るが、盗難届は出ない。「十両以上の盗み」は打ち首、九両なら遠島。ぎりぎりの線を狙った盗賊だ。しかも、盗みに入るのは繁盛している料理屋ばかりらしい。風烈廻り同心の月也は、沙耶と料理屋を開いて囮捜査をすることに・・。大好評書下ろし時代小説。−裏表紙より−


2作目も読んだはずですが感想を載せていなかったようです。すでに内容は覚えていませんが。

相変わらずほのぼのとした雰囲気の話です。事件は起こるわけですが、そこまでひどい物ではないということと、同心であるはずの月也がのんびりしているのも原因でしょう。

お役目はしっかりこなしてはいるのですが、元々ほんわかとした雰囲気のする人なので、どうしてもふんわりとした話になってしまいます。


今回も小者の役目をはたしている妻の沙耶が目覚ましい活躍を見せます。本来であれば同心である月也が考えるべきことも、彼のいないところで考えて行動に移します。

沙耶は気配りの出来る人なので周りが手を差し伸べてくれて、彼女も実はあまり行動していない感じです。ある程度の考えを誰かに言うと、周りが具体化して実行してくれる。

羨ましい人物です。それだけ人間が良いということなのでしょうけど。


今回の事件は、かなり大掛かりな仕掛けで解決しましたけど、そこまでやらないとダメだったか?と後になると思いました。それくらいやった方がエンタメ性はありますけど。


巻の終わりには次作のプロローグ的な物が描かれているようです。次がいつ読むかわからないので、それまで読まずにおいておくことにしました。次の巻を読む前に読むつもりです。


<うちの旦那が甘ちゃんでシリーズ>
「うちの旦那が甘ちゃんで」


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タグ:神楽坂淳