
小前亮 著
「残業税」
(光文社文庫)
残業をすればするほど取られる税金が増える「時間外労働税」が導入された。残業時間は劇的に減って、社会のありようは変わりつつあった。だが、もっと働かせたい企業も残業したい労働者も多く、サービス残業という「脱税」は絶えないのだが・・。根っから真面目な残業税調査官と熱血労働基準監督官が働く人たちのために奮闘する、リアルすぎるお仕事ミステリー!−裏表紙より−
初めましての作家さんです。
税金について詳しくないので、読み始めた時は「残業税」という物があるのかと思ってしまいました。よく考えたら払ったことないわ、と思い、架空の話だとわかって興味深く読み進められました。
正式名称は「時間外労働税」なるほど、こういう税金があっても面白そうとか思いつつ読んでいたのですが色々問題が出てきて、そう簡単には導入できない税金だということは分かりました。
税金を課せられなくてもサービス残業が多いのに、税金まで課せられたら更に増えそうですし、当然脱税も後を絶たないでしょう。
残業はさせられないけど、仕事は終わらない、となると人員を増やして、時間内に一気に済ませるしかないわけですが、何人もで出来る仕事も限られてくるでしょうし、なかなか難しそうです。
話の中でも問題が次々起こっていくわけです。それを残業税調査官と労働基準監督官が調査して税金を徴収していきます。
半分くらいまで面白く読んでいたのですが、税金の仕組みの細かい所を読み飛ばしていたらだんだんわからなくなってきました。後半は読むのが苦しくなり、結局挫折しました・・。
もっと税金について詳しく知っていくようにしないとこの話の面白さは完全にわからない気がします。なぜ「残業税」は実際には導入できないのか、なぜ脱税が増えるのか、などなどがわかっている方は楽しめると思います。
もう少し社会について知ってから読みなおしたいと思います。・・・いつになるやら。
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