
吉永南央 著
「紅雲町珈琲屋こよみ 初夏の訪問者」
(文春文庫)
お草が営む紅雲町の小蔵屋では、近頃町にやってきた親切で物腰がスマートな男のことが話題になっていた。ある日、その男は小蔵屋を訪ね、お草に告げた。「私は、良一なんです」。お草が婚家に残し、三歳で水の事故で亡くなった息子・良一。男はなんの目的で良一を騙るのか、それとも・・。ほろ苦くも胸を打つ人気シリーズ第8弾。−裏表紙より−
あらすじを読んでびっくり! まさかの出来事です。でももし本当に生きていてくれたらどんなに良いか、と期待してしまいました。
お草さんはさすが母親だからわかるのか、ほとんど動じることなくその言葉を聞いていました。でも実は息子が事故で亡くなった時、遺体を見ていなかったそうで、そんなことを聞いたらますます本当に息子なんじゃないの!?と期待が膨らみます。
でも冷静なお草さんは、なぜ彼がそんな発言をしたのか、どんな目的があるのかを冷静に聞いていきます。昔の手紙を見せられたり色々証拠という物を出してくる彼に、静かに諭すお草さん。
何より、久実ちゃんにも相談しませんし、親友にも言わないところが強い。
誰にも心配かけず、静かに動向を見守って対処していきました。
彼にまつわるアレコレ以外に、久実ちゃんの恋も色々あります。彼氏はなかなかの好青年っぽいので応援したいところですが、このままで良いのか?と不安になる出来事も。
久実ちゃんにはいつも笑っていてほしいです。
お草さんのお店はお客さんもたくさんついていて、売れ行きも好調です。これからも素敵なお店とお草さんの様子を読んでいくのが楽しみです。
<紅雲町珈琲屋こよみ>
「萩を揺らす雨」
「その日まで」
「名もなき花の」
「糸切り」
「まひるまの星」
「花ひいらぎの街角」
「黄色い実」
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