2021年07月28日

天野節子「氷の華」

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 天野節子 著
 「氷の華」
 (幻冬舎文庫)※電子書籍


専業主婦の恭子は、夫の子供を身籠ったという不倫相手を毒殺、完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、ある疑念を抱き始める。殺したのは本当に夫の愛人だったのか。罠が罠を呼ぶ傑作ミステリ。−出版HPより−


初めましての作家さんです。

専業主婦で、子どもがいなくて夫と二人暮らしで、更にはお手伝いさんまでいるという何とも羨ましい生活をしている恭子。結婚前からお嬢さまだったので、当然のように優雅に暮らしていたところ、夫の不倫相手だと名乗る女性から電話がかかってきます。

恭子が料理が出来ないことや、子どもが出来ないことに対して夫が愚痴をこぼしていたと聞かされた上に、自分は妊娠したと告げられました。

普通なら泣きわめいて、夫に怒鳴り散らして、大喧嘩になるでしょうが、ちょうど夫は海外に出張中でそれも出来ず、また恭子の性格上もし夫がそばにいても大げんかになることはなかったでしょう。

自分に子どもがいないのに、不倫相手に子どもが出来たことがどうしても許せなかった恭子は、愛人宅のカギを夫の部屋から見つけ出し、留守中に忍び込みます。

この辺りの恭子の行動は本当に冷静で、持ち出してはいけない物は持ち出さず、自分のアリバイも完ぺきに作り上げていました。完全犯罪が成し遂げられたとある意味安心していたのですが、事件発覚後、犯罪が見つかるのではないか?という心配ではない疑惑が浮上します。

それは「私が殺したのは本当に不倫相手だろうか?」ということでした。

不倫相手宅に飾ってあった夫との2ショット写真で確認していますし、夫の字で記入された母子手帳も確認したというのに、どんどん浮かんでくる疑惑。

警察とのやりとりや帰って来た夫との話の中でその疑惑は大きくなっていくばかりでした。


読者としても、これはどうやらはめられたようだぞ、とは思うのですが誰にどうやって?という部分が解決されず、気になったまま話が進んでいくので早く解決してほしくて一気読みです。

恭子もそのうち気づくわけですが、その時に起こす彼女の行動はなかなかでした。プライドが高いと大変ですね・・・。

サラッと離婚して終了というわけにはいかないようです。

真犯人の執念にも驚かされます。やっぱり女性同士って怖いわ〜。


結末はとても後味が悪いので、大きな声でお勧めしにくいですが、それまでの展開はミステリ好きにはたまらない作品だと思います。


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タグ:天野節子

2021年07月21日

坂木司「女子的生活」

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 坂木司 著
 「女子的生活」
 (新潮文庫)


おしゃれして、好きなインテリアで部屋を飾って、(ブラックだけど)アパレル勤務♡ みきは憧れの〈女子的生活〉を謳歌していたが、ある日、マンションの部屋の前に不審な男が。「あの、ここに小川って奴が住んでるって聞いたんですけど――」マウンティング、モラハラ、毒親。次々現れる強敵に、オリジナルな方法でタフに立ち向かうみき。読めば元気が湧いてくる痛快ガールズ・ストーリー。−裏表紙より−


あらすじにも詳しいことが書かれていないんだな・・。そうなると何を書いてもネタバレということになりそうです。

みきちゃんというおしゃれな女性の日常が描かれていく始まり方に、このままおしゃれ生活が描かれて終わったらどうしよう?と不安になる頃、思わぬ展開が。

一瞬、何が起きているのか置いて行かれる感じになってしまうのですが、気付いてみればなるほどそういう意味での「女子生活」なのか〜と納得です。

なぜ「女子生活」ではなく「女子生活」なのかってことですね。


まだまだ世間の目が冷たい状況の中で強くたくましく生きていくみきちゃんの姿にはスカッとさせられました。これだけ芯が通っていてしっかりしたことが言えるのは羨ましい限りです。

彼女はそうしないと生きてこれなかったのでしょうけど。

彼女から見れば私は年齢を重ねているだけのひよっこでしょう。そんなことを言うだけで彼女には叱られそうですが。


彼女たちの生き方や考え方、知らないことがたくさんあったので勉強にもなりましたし、自分の周りにいたらどうするんだろう?とか考えさせられました。

公平に見ているつもりでも、「公平に見ないといけない」と思っている時点で差別しているわけで、実際に友だちとかになれるのか、近くにいないので自分がどんな反応をするのかわかりません。

でも彼女たちが頑張らなくても快適に暮らせる世の中になれば良いですね。

彼女が語る言葉の数々が心に刺さりますし、自分は恵まれているんだと改めて感じさせられましたし、読み終わったらスッキリ爽快になりますよ。


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posted by DONA at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:坂木司

2021年07月15日

角田光代「紙の月」

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 角田光代 著
 「紙の月」
 (ハルキ文庫)※電子書籍


ただ好きで、ただ会いたいだけだった。わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。正義感の強い彼女がなぜ? そして――梨花が最後に見つけたものは?! あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代の傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛され、ドラマ化もされた第25回柴田錬三郎賞受賞作が、遂に文庫化!−出版HPより−


この作家さんの作品は「八日目の蝉」以来です。同じようにずっしりと重い内容で、女性は共感しやすいかもしれません。私は共感出来ませんでしたけど。


主人公は梨花という41歳の女性。夫と二人暮らしで専業主婦でしたが、パートとして銀行で営業の仕事を始めました。

専業主婦で良かったのですが、子どもが出来なかったことで時間を持て余してしまったことと、社会から置いて行かれている感じがしてしまったことが理由で働くことにしました。

その気持ちは同じ女性として何だかわかる気がします。結婚するまでは「いつ結婚するの?」と聞かれ続け、結婚したら「いつ子どもが出来るの?」と聞かれ続ける女性。もちろん男性もあるのでしょうが、女性は特に「結婚して子どもを産んで一人前」という昔からの既定が強いと思います。

でももし子どもが出来なかったら、専業主婦でいるのも何だか違う気がします。もちろんそれで満足な人もいるでしょうが、梨花は満足できない女性でした。

パートとはいえ、銀行員として色々なお宅へ行っては定期口座などを作ってもらったり、口座を新設してもらったりして、お客様からほめてもらえると充実した毎日が送れるようになります。

少ないながらも自分で働いて手に入れた給料は特別な思いになりますね。たまには夫にごちそうしてあげようと、ちょっとしたお店に連れて行くのですが、そこでの夫の反応から梨花の気持ちに変化が。

この部分はとてもよくわかりました。この夫は自分では遅れた感覚の持ち主だとは思っていないでしょうけど、女性からしてみればかなり遅れている感覚を持っていて、「女性よりも男性の方がたくさん稼げる」とか「女性よりも男性の方が稼いで養うのが当たり前」とか「女性は男性に食べさせてもらわないと生きていけない」とか思っているわけです。

でもそれを言っては「感覚がズレている」と思われるのでは?というのはわかっているので直接的な言い方はしません。だから遠回しに「お前より俺が上だ」と言ってくるわけです。

梨花としてみれば「それは当然でしょ?パートなんだから、夫が働いてくれないと食べていけないに決まっている」と思っているのですが、わざわざ言われることに違和感を覚えます。


そういう小さい出来事からどんどん話が展開していき、気付けば銀行員という立場を利用した大事件を起こすことに。

犯罪に手を染めていく理由も動機も何だか共感出来なかったので、後半はひたすら「何でこうなったの?」と疑問に思いながら読み進めました。


話の展開の仕方が、時系列バラバラになっているのも読みにくかったです。始めから梨花という女性が事件を起こしたと知って、過去に彼女と関わりのあった人たちがどういう気持ちになっているのか、また彼らが現在どんな生活を送っているのかなどが描かれていて、そういう場面っているのかな?と疑問でした。

それよりも、梨花の夫からの視点があったら面白かったのでは?と思います。それを書いてしまったら想像する部分が減るのがよくないのかもしれませんが、夫の存在がどんどん薄くなり、事件発覚後に全く登場しなくなるいことには違和感がありました。


面白かったとは思うのですが、色々不満な点もある作品でした。
とりあえず、人というのはとても弱い存在で、ちょっとしたきっかけさえあればいくらでも転落していくことが出来るということはよくわかりました。現実世界でニュースになる横領事件の犯人もこんな小さな出来事がきっかけで起こしているのかもしれません。そう思うと誰もが犯罪者になる要素があるんですよね。ちょっと怖くなりました。


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タグ:角田光代

2021年07月14日

買った本

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 矢崎存美 著
 「ランチタイムのぶたぶた」
 (光文社文庫)


コロナ禍でのぶたぶたさん。癒されました。


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 近藤史恵 著
 「みかんとひよどり」
 (角川文庫)


大好きな作家さんなので迷わず購入。珍しいジャンルの話でした。


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 坂木司 著
 「女子的生活」
 (新潮文庫)


好きでよく読む作家さん。爽快で良かったです。


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 天野節子 著
 「氷の華」
 (幻冬舎文庫)※電子書籍


初めましての作家さんですが、ネットでの評判が良かったので購入しました。

2021年07月12日

佐々木裕一「狐のちょうちん 公家武者信平ことはじめ(一)」

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 佐々木裕一 著
 「狐のちょうちん 公家武者信平ことはじめ(一)」
 (講談社文庫)※電子書籍


十五歳の公家・信平は仏門に入ることを嫌い、将軍・家光の正室である姉の孝子を頼って江戸に出た。五十石の貧乏旗本暮らしを始めた信平は、清き心と秘剣の腕で、江戸を大きく揺り動かしていく。 公家から名門・鷹司松平家を立ち上げた実在の傑人を描く大人気シリーズ、その始まりの物語が大幅に加筆し登場!−出版社HPより−


ずっと気になっていたシリーズでしたが、既刊冊数が多くて手を出すのをためらっていました。この度、新装版として再版されたのでとりあえず電子書籍で購入してみました。


結果、面白かった!

読んで良かったです。今後も追いかけていきたいシリーズになりました。


時代小説ですが、軽くサラッと読める内容です。


主人公は公家の出身である松平信平。松平という姓でわかる通り、身分は高いですが、家を継げることはないので、仏門に入るしかない状態でした。でもそんな生活を嫌がった信平は将軍の正室である姉を頼って江戸に出ました。

一応、正室の弟ということで受け入れてはもらえますが、姉の立場も微妙な感じで、結局は五十石というお安い給料で武士になることに。

使用人も2人つけてもらえましたが、1人は老武士の葉山、もう1人はお初という女性で家事全般を引き受けるはずが何やら怪しい雰囲気です。結局、2人とも幕府から遣わされたお目付け役ということなので、かなり窮屈な生活を強いられるはずでした。

でも信平の性格がとてものびのびしていてあまり些末なことにこだわらないので、お目付け役に見守られながらもマイペースに生活していきます。

特にお役があるわけでもないですし、出世欲も無い信平は毎日町をぶらぶらして暮らしていきます。そんな日常に起こる様々な問題に立ち向かっていくのがこの物語の主軸になるわけです。


1冊の間に数年が経つのですが、数年経つとは思えないくらい姿も言葉使いも変えない信平は、いつまでも自分のことを「まろ」といいますし、公家の衣装を着たままうろつくので、ちょっとした有名人になりました。

見た目もカッコいいということなので、女性は放っておかないようですが、信平自身は興味がなさそうです。

かっこよくて剣の腕もたつ信平。彼の活躍が今後も楽しみです。

少しずつ追いかけていこうと思います。


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タグ:佐々木裕一

2021年07月09日

安東能明「撃てない警官」

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 安東能明 著
 「撃てない警官」
 (新潮文庫)※電子書籍


総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。−出版HPより−


初めましての作家さんです。

大好きな警察小説ですし、文章自体は読みやすかったのですが、最終話を残して挫折してしまいました。

連作短編になっていて1話ずつ一応解決はするのですが、ずっと始めの事件を引きずったまま話が進みます。まあそれが連作短編なわけですが。

その引きずり方がしつこいというか、確かに上昇志向が強い人なら悔しいでしょうけど、いつまでも言わなくても良いのに、と思ってしまいました。

しかも引きずり方が、自殺した部下を救える方法はなかっただろうか?という後悔ではなく、その責任の所在は誰にあったのか?にとらわれているのが気に入りませんでした。

人の命よりも出世??

私には理解できない考え方でした。


主人公の柴崎がそんな感じで、周りの人たちも似たような出世欲の塊ばかりで好きになれず。

残念でした。



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タグ:安東能明

2021年07月08日

「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」

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 アンソロジー
 「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」
 (集英社文庫)※電子書籍


仕事を失くした青年と、そんな青年の願いを叶えるべく彼のもとを訪れてきた猫との心温まる交流(椹野道流「ハケン飯友」)かつて飼っていた猫に会えるというウワサがある、ちょっと不思議なホテルにまつわる物語(谷瑞恵「白い花のホテル」)猫飼い放題をうたう町で出会った、猫があまり得意じゃない彼女と彼のせつない恋(真堂樹「猫町クロニクル」)猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情をめぐるアレコレ(梨沙「縁切りにゃんこの縁結び」)後に猫へと生まれ変わり、妻に飼われることになった男の生活(一穂ミチ「神さまはそない優しない」)オレンジ文庫の人気作家陣が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。全五編を収録。−出版社HPより−


猫がたくさん出てくるアンソロジーです。

初めましての作家さんもおられましたが、やはり読みやすかったのは既読の方でした。


「ハケン飯友」は、「最後の晩ごはん」シリーズの作家さんで、この話もファンタジー色が強くて、ほっこりしました。仕事を失くして独身で何となく寂しさを感じていた青年の元にハケンされてくる猫。一応人型に変身して一緒にごはんを食べてくれます。会話をしながらた食べる食事って幸せなんだということを再確認させてくれる話でした。



「猫町クロニクル」は、私の苦手なガッツリ恋愛物でした。でもせつなくて意外と楽しめました。ただこれが猫じゃなくて霊的な物だったら嫌だったかもしれません。猫というだけで結構ハードルが下がるのかも?



「神さまは」は、突然事故死した夫が気づいたら猫になって妻の元にいるという話で、自分の死後、妻がどのように生活していくのか、どんなことを感じているのかを目の前で見ながら生きていきます。どうやら妻の方も猫が夫の生まれ変わりだと気づいているようなので、お互いに暮らしにくそうだと思います。これはラストに衝撃が。なるほどそういうオチですか・・。まあそういう流れでしたけどね。


他の話はイマイチ入りきれずでした。でもどれも猫の可愛さで読み進められたので良かったです。

そしてどの話も猫の感情がしっかり描かれていて、ほとんどの話は猫が何かの生まれ変わりだったり、猫が化身して人になったりしていました。つまりすべての話がファンタジーでした。

確かにそういう描き方が一番良いのでしょうけど、一つくらいは話せない、感情もわかりにくい、本当の猫の話があっても良かったかも?と思います。

猫好きでファンタジー好きな方にお勧めです。


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2021年07月02日

6月のまとめ

公家武者 松平信平 狐のちょうちん (二見時代小説文庫)公家武者 松平信平 狐のちょうちん (二見時代小説文庫)
巻数が多いので読むのをためらっていたのですが、読んでいたら面白い! これは追いかけないといけません。よくある勧善懲悪物で、スカッと爽快になれる物語です。脇役たちも良いキャラです。
読了日:06月04日 著者:佐々木 裕一


紙の月 (ハルキ文庫)紙の月 (ハルキ文庫)
何だかものすごく時間がかかってしまいました。とにかく、梨花の気持ちに共感出来なかったのがスピードが上がらない原因だろうと思います。夫婦間の何とも言えないギャップというか違和感は何となくわかる気がしました。・・が、そこからそういう方向に行ってしまうのは理解できず。梨花以外の同級生たちのゴタゴタも何だか理解できず。同級生の話よりも、夫の気持ちというか視点での話が読みたかったです。
読了日:06月14日 著者:角田 光代


女子的生活 (新潮文庫)女子的生活 (新潮文庫)
ジェンダー問題は最近特によく聞くようになりましたが、あまり詳しいことは知りませんでした。周りにもいませんし。これを読んで色んな方がおられることを知りました。そうなのか、女の子になりたいけど、恋愛対象も女の子という場合もあるのか。付き合う女性としてはどういう気持ちで接したら良いのか?と悩みそうです。でも好きになったら相手が女性でも男性でも良いのかもしれませんね。ドラマ化していたということを後で知りました。ちょっと見てみたいかも。
読了日:06月17日 著者:坂木 司


ランチタイムのぶたぶた (光文社文庫 や 24-29)ランチタイムのぶたぶた (光文社文庫)
相変わらず癒される一冊です。コロナで疲弊している飲食店にも早く通常営業してもらいたいですね。そして、ぶたぶたさんと相席したい。ぶたぶたさんの料理が食べたいです。
読了日:06月22日 著者:矢崎存美


氷の華 (幻冬舎文庫)氷の華 (幻冬舎文庫)
犯人がわかっているはずなのに、何だか他人事のように行動する彼女の様子が理解できず、それが明らかになっていっても謎が多すぎて次々読み進めることになりました。結末はある意味予想通りでしたけど、後味悪いな・・。ある程度プライドは必要ですけど、ここまでプライドが高いと大変です。
読了日:06月29日 著者:天野 節子



全部で5冊でした。1冊が読み終わるのに時間がかかったので今回も少な目。


特に印象に残ったのは「狐のちょうちん」です。新しいシリーズに出会えました。

posted by DONA at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ