2021年06月28日

買った本

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 安東能明 著
 「撃てない警官」
 (新潮文庫)※電子書籍


初めましての作家さん。ネットでの評判が良かったので購入。


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 佐々木裕一 著
 「狐のちょうちん 公家武者信平ことはじめ(一)」
 (講談社文庫)※電子書籍


ずっと気になっていたシリーズ。巻数が多すぎて躊躇していたのですが、とうとう手を出してしまいました。とりあえず電子書籍で。



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 アンソロジー
 「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」
 (集英社文庫)※電子書籍


好きな作家さんも書いているようだったので。猫も好きですしね。


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 角田光代 著
 「紙の月」
 (ハルキ文庫)※電子書籍


久しぶりの角田さん。女性の心をえぐる内容ですね。


今回、電子書籍ばかりでした。この後からは新刊ラッシュで、本屋さん通いましたよ〜。近くのお店にセルフレジ(自分でピッ!もします)導入! 更に買いやすくなりました。

2021年06月24日

近藤史恵「あなたに贈る×キス」

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 近藤史恵 著
 「あなたに贈る×キス」
 (PHP文庫)


閉ざされた学園を震撼させる一人の美少女の死。先輩、教えてください。あなたがここにいないのは人を愛したせい? それとも誰かに殺されてしまったの? 感染から数週間で確実に死に至る病。そのウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。かつては愛情を示すとされたその行為は、国際的に禁じられ、封印されている。しかし、ある全寮制の学園で一人の女生徒が亡くなり、「彼女の死は、“あの病”によるものらしい」と不穏な噂が駆け巡った。真相を探る後輩の美詩が辿り着いた、あまりに甘く残酷な事実とは。鮮烈な印象を残す青春ミステリー。。−裏表紙より−


感染したら2週間くらいで確実に死に至るという謎の病が流行しているという設定の話です。その病気に感染するのはなぜかキスをしたときでした。

今の時代に読むのがタイムリー過ぎて驚きましたが、コロナと違って、キスさえしなければ感染しないので、そこまで行動は制限されなくてラクだと思ったのですが・・。

ただ、コロナと同じで自分がキャリアかどうかはわからないというのが困った所で、誰かにキスして初めてわかる状況。しかも相手もキャリアだったらもう感染させるも何もないわけで、キャリア同士ならキスしても大丈夫ということです。

でも誰がキャリアなのかわからないため、初めてキスするときはかなりの緊張感というか、命がけということになって、国際的に禁止されることになりました。まあそれは当然ですね。

キス以外のふれあいは特に問題がないというのもまた謎です。


そんな世界で、全寮制の学園でとある女子生徒・織恵が感染して死亡する事件が発生します。恋人がいたという噂もなく、優等生だった織恵の死は、憧れをもって見つめていた後輩・美詩の心にも傷をつけました。

絶対に先輩は自分から進んでキスをするはずがない、と殺人事件を疑った美詩は、こっそりと調査を始めます。確かに、もしかしたら感染するかもしれないという危険を知っていながら、自ら進んでするのは変です。幼いころからそうやって育ってきたのですから、好きな人とキスをして愛情を確かめ合うことを知らずにいたら我慢するという感覚もないでしょう。そんな年代の子どもが死ぬのは変です。

しかも、相手がキャリアだったら確実に感染して、確実に死ぬのですから、かなりのリスクを伴うわけです。


調査の結果はとても悲しいものでした。これは青春物になるのでしょうが、美詩の受けた傷はどうやったら回復出来るんだろうと心配なまま終わってしまいました。

更に私生活でも問題が起きてしまいますが、そこは「想像にお任せします」状態で終わったのは気持ち悪かったかも。まあ結果は何となくわかるんですけどね。


狭い世界で生きている彼女ら彼らのこれからの人生が幸せになると良いのですが。少なくとも、コロナ禍の今よりは感染防止しやすそうですけど・・。とりあえず私はこの病気には感染しない自信があります。良いんだか悪いんだか・・。


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2021年06月23日

椹野道流「最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ」

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 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ」
 (角川文庫)


兵庫県芦屋市。定食屋「ばんめし屋」を訪れた中学生の少女。その目的は「幽霊に会うこと」。元俳優で店員の海里たちは困惑し、幽霊など出ないと嘘をつく。しかし彼女の会いたい幽霊とは、幼い頃亡くした父の霊だった。一方、海里はテレビ番組のCMで、作家の淡海が海里をモデルに書いた小説が完成したことを知る。しかも淡海が、モデルが海里であることを明かし、さらに驚きの発言をしたことで大騒動となり……。大波瀾の第11弾!!! −裏表紙より−


もう11作目(10作目は感想まだです)なんですが、話はゆっくりゆっくり進んでいます。今回は激動の巻でしたけど。


今回の霊(と呼んで良いのかわかりませんが)は、とても優しかったです。電車の中でなかったら泣いていたかも。こういう家族物って泣いてしまうな〜。

ばんめし屋にやってきた中学生の女の子。ただ食事をしに来ただけではなく、幼い頃に自殺した父親の霊に会いたいからという理由付きでした。

この店に来れば幽霊に会えるといううわさを聞いたそうです。そんな彼女にロイドは「そんなことは無い」ときっぱりと否定しましたが、彼女はそれから早い時間に通うようになりました。

誠心誠意対応するばんめし屋の人たちに癒されながら美味しい食事をして帰っていく彼女。最後には彼女のリクエストでロールキャベツを作ってあげました。しかも、昔父親が作ってくれたというキャベツが肉から離れてしまってドロドロになっているロールキャベツ。店主の夏神は、料理人としてのプライドを捨ててドロドロロールキャベツを作ってあげました。

そして、感動の出来事が。


今回は霊のことよりも、イガに巻き起こる騒動が大きかったです。その騒動を起こしたのは小説家の淡海でした。彼は以前からイガをモデルにした小説を書いていたのですが、それが完成して宣伝のためにテレビ出演した際、そのことを公表し、更に大きな爆弾を落としたのでした。

イガが芸能界を追い出されるきっかけとなった出来事の時以来の大騒ぎで、やはり消息を調べあげたマスコミから追われることに。でも今回は騒動が起こることは想定出来たため、早めに対策をうつことができて被害は少な目でした。


でもこの騒動で、イガが出した答えは納得できるものでしたし、芸能界に戻るのは遅くなりそうですが今後も応援していきたいと思わされました。大きく成長したな〜イガ!とヨシヨシしたいくらいでした。

彼がじっくり時間をかけて、力を蓄えて覚悟をもって芸能界に戻るまで追い続けます。もしかしたらもう戻らないかもしれませんが、それはそれで良いのかもしれません。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」
「黒猫とドーナツ」
「忘れた夢とマカロニサラダ」
「海の花火とかき氷」


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2021年06月21日

西條奈加「無暁の鈴」

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 西條奈加 著
 「無暁の鈴」
 (光文社文庫)


家族に疎まれ寒村の寺に預けられた武家の庶子・行之助は、手ひどい裏切りにあって村を捨てた。絶望から“無暁”と名を変え、ひょんなことから一緒になった万吉と江戸に向かう。悶着をきっかけにやくざの冲辰一家の世話になることになった無暁と万吉――波瀾万丈の人生が始まる。信じるものを見失った無暁が、最後にたどり着く圧倒的な境地とは?傑作が待望の文庫化!!−裏表紙より−


とある男性の人生を描いた作品です。

その男性は、家族に疎まれてある小さな寺に修行という名目で預けられていました。よくある田舎の厳しい寺という感じなのですが、そこの住職がなかなかの強欲者で、村の女性を無理やり・・ということもよくありました。

友だちになっていた女性が、それを原因にして目の前で自殺するのを見てしまったため、寺を出奔してしまいます。

まだ子どもだったのですが、二度と寺には戻るまいと決めて一人さまようことに。

空腹のまま倒れ込んだ所に偶然やって来た少年・万吉と仲良くなり、共に知恵を絞りながら江戸へと旅することになりました。寺にいただけに、坊主に見えてしまう彼は名を無暁と変えて、坊主頭のまま旅をしました。途中の寺に泊めてもらうこともあり、捨てたはずの仏の道の先にある何かを見つけたくなってしまいます。

しばらくは別の道を歩んでいたのですが、生きていくためにやくざの一員となり、万吉と助け合いながら生きていきます。そこからどんどん人生が複雑になっていきます。


あまりにも真っすぐな無暁が、その真っすぐさゆえに思いがけない試練にぶつかったり、不幸に見舞われたりするのを読むのはとても辛かったです。少し幸せになりそうな雰囲気が出ることもあるのですが、そうなると無暁がそこからいなくなり、より大変な道を歩んでいくんです。

そっちに行ったらしんどいのに・・と何度も止めたくなってしまいました。


最後の最後まで結局は辛い道を進んでいく無暁。彼の人生が終わるとき、彼は幸せだったのだろうか?と考えずにはいられませんでした。彼を慕っていた人たちも幸せだったのか?

読み終わったとたん、大きくため息をついてしまうような大作でした。大河ドラマのような長い映画を1本見終えた感覚になりました。


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2021年06月18日

ジャナ・デリオン「ワニの町へ来たスパイ」

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 ジャナ・デリオン 著
  島村浩子 訳
 「ワニの町へ来たスパイ」
 (創元推理文庫)※電子書籍


潜入任務で暴れすぎたために、敵から狙われる身となった超凄腕CIA秘密工作員のわたし。ルイジアナの小さな町で、自分と正反対の女性になりすまし潜伏するつもりが、到着するなり保安官助手に目をつけられ、住む家の裏の川で人骨を発見してしまう。そのうえ町を牛耳る老婦人たちに焚きつけられ、しかたなく人骨事件の真相を追うことに……。型破りなミステリ・シリーズ第一弾。―出版社HPより―


初めましての作家さんです。海外小説を開拓したくて読んでみました。

CIAの超凄腕という女性工作員が主人公なのですが、いきなり任務に失敗して裏社会の大物から命を狙われることになった所から話が始まります、

つまり、どの程度の凄腕なのかよくわからないままです。でも、今回の失敗は殺し損ねたとかではなく、人助けをしたことによる失敗だということで、結構人間味のある人だということはわかります。

ただその人間味は、CIAとしては致命的な欠陥ともいえるのでしょうが。


命を狙われてしまったので、ほとぼりが冷めるまで、とりあえず田舎の町に隠れ住むことになりました。もちろん身分も隠して違う女性になりすますわけですが、田舎のおとなしい女性になるはずがなかなかうまくいきません。今までと違い過ぎて簡単にはいかないでしょうけど、それにしても目立ちすぎです。

まず田舎に着いたとたんに保安官助手に目を付けられ、自宅付近で死体を発見し、近所に住む老婦人たちに巻き込まれるようにして事件を調べることになります。

目立たず暮らしていくはずが、どんどん目立っていくわけで、上司からはかなり叱られるのですがどうしようもなくなっていきます。


事件の捜査自体はどうでも良いというか、誰が犯人でもどんな動機でもあまり興味がわかなかったのですが、主人公のバタバタぶりと、老婦人たちのかっこよさにどんどん惹かれていきました。


老婦人たちの正体も明らかにされ、これはこのシリーズを追いかけずにはいられません。主人公との絡みも楽しみですし、彼女は本当にこのまま隠れていられるのか、仕事に戻る日は来るのか、きっといつか彼女が命を狙われる日がくるのでしょうが、その時は老婦人たちが大活躍して助けてくれるのでしょうし、その辺りも楽しみです。


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2021年06月14日

行成薫「僕らだって扉くらい開けられる」

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 行成薫 著
 「僕らだって扉くらい開けられる」
 (集英社文庫)※電子書籍


もしも突然「超能力」に目覚めたら? 誰もが抱いたことのあるそんな妄想が、現実になってしまった5人。でもその能力は「触らず物を動かせる(ただし10cmだけ)」、「相手を金縛りにできる(ただし自分の頭髪が抜ける)」といった、役立たずなものばかり。そんな彼らが、謎の誘拐事件に巻き込まれ……。さえない僕らだって、きっとできることがある! W最弱W超能力者たちによるW最強Wエンタメ小説。−出版HPより−


テレキネシス(念動力)、パラライズ(金縛り)、パイロキネシス(発火能力)、サイコメトリー(精神測定能力)、マインド・リーディング(読心術)、テレパシー(精神感応)の能力に目覚めた6人の物語です。

なんて便利そうな力!と憧れてしまいそうですが、実はそれぞれの能力は色々と欠点があり、読み進めると結構ショボいと思ってしまいます。

まず、テレキネシス。念じれば物が動く能力で、リモコン要らずで便利そうだと思いますけど、実は10センチしか動かせません。しかも重い物は無理で軽い物だけ。例えば、カウンターで食べるラーメン店などで、隣の人の前にあるラー油が取りたい、でも知らない人の前に手を伸ばすのはちょっと・・という時に、この力を使ってちょっと自分に引き寄せてから取る、という感じで使えるのですが。

う〜〜ん、要りますか?この能力。「すみません・・」と声を掛けて取ればそれでいい気がしますよね。


パラライズは、相手に触れて金縛りにさせることができる能力なのですが、これは力を使う度に毛がごっそり抜けるという弊害が。ひえ〜!相手を金縛りにしたいような状況って今まであったことがないので、これは本気で要らないかも。


パイロキネシスは、念じれば発火させることが出来る能力です。ただ、感情によって火力が変わるので、怒りに任せると火事になりかねません。でもまあこれは訓練すれば何とかコントロール出来るようになるかもしれないな、とは思います。ただ、この能力は要らないかも。日常でどうしても火がつけたいのに点ける物がなくて困る状況もないので。


サイコメトリーは、物を触ったら、それを直前に触っていた人の気持ちがわかる能力です。これはこれで面倒な感じはしますけど、ここに出てくる能力者は極度の潔癖症で、誰が触ったのかわからない物に触れるのがかなりのストレス。そういう状況だとますます要らない能力な気がします。


マインド・リーディングは、読心術なので、相手の目を見れば考えていることがわかります。使い方によっては便利かも?あまり知りたくないこともありますけど。でも自分に対して負の感情を抱いているのを知ってしまうと対人恐怖症になりそうです。実際、ここに出てくる能力者は学校の先生でしたが生徒たちの心の声を聞いてしまって立ち直れなくなり引きこもりになってしまいました。


テレパシーは、相手に自分の感情を声に出さずに伝えられる能力です。ここに出てくるのは子どもだったので、全くしゃべることが出来ないという状況になっていました。まあこれは訓練すれば治りそうですね。この能力も要らないな〜。伝えたくないことの方が多い気がするので。



そんな色んな問題のある超能力者たちが、1〜5話ではそれぞれが日常においてどんな能力の使い方をしているか?や、ちょっとした事件を解決したり、問題の解決に乗り出したりしている様子が描かれていて、独立した短編でありながら同じ町や同じ店、共通した人物が出てきて繋がっている連作短編の状態で話が進みます。

超能力者たちは最終話までお互いの存在を知らずに生活していますが、最終話で一致団結します。

あらすじにもあるように、謎の誘拐事件に巻き込まれていくわけです。そこで、彼らのほんのちょっとした力、問題点の多い力を使って解決していきます。題名の「僕らだって扉くらい開けられる」という状況になるわけですね。


なぜ、一つの町に突然超能力に目覚める人が続出したのか?も明らかにされ、今一つ自信が持てなかった彼らが前向きに生きていく大きなきっかけとなりました。



笑える部分の多い小説ですが、シリアスな部分もあり、奇想天外な展開に目が離せない状態でした。終わって見れば何だったんだ!?って感じですけど、重い小説が続いた時なんかに箸休めにぴったりな作品でした。


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タグ:行成薫

2021年06月11日

リース・ボウエン「巡査さん、事件ですよ」

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 リース・ボウエン 著
  田辺千幸 訳
 「巡査さん、事件ですよ」
 (原書房)※電子書籍


雄大な自然の広がるウェールズ地方のちいさな村。都会から赴任してきた巡査のエヴァン・エヴァンズは、畑荒らしやアップルパイ泥棒の捜索、住民どうしのけんかの仲裁などにあけくれていた。悩み事といえば、大家さんの作る食事がおいしすぎてズボンがきつくなり始めたことと、パブのウェイトレスが猛アタックをしてくることだった。そんなある日、多くの登山客が訪れる山で死体が発見された。準備を怠ったことによる不幸な事故かと思われたが、エヴァンズはどうしてもひっかかることがあり……。 ―出版社HPより―


この作家さんは「貧乏お嬢さま」シリーズを1作だけ読んだことがありますが、始めは気づかずに読んでいました。それほど作風が違うように感じたのですが、それはきっと訳者が違うからでしょう。


ネットでの感想を読むと、巡査の人柄が良いとか、のどかな田舎の風景が良いとか書いてあったのですが、私的には巡査の人柄もよくわからないままでしたし、のどかな田舎の風景もイマイチ魅力的に感じられませんでした。

確かに山に登って素晴らしい景色を眺めるような日常って田舎感があるのですが、都会でも山に登ったら田舎感があるよね・・とか思ってしまいます。

田舎の良い所というよりも、知らない人がいなくて、それぞれの人生を事細かに知っているという好きではない部分が出ていて、出来れば住みたくないと思ってしまいました。


巡査は元々別の町に住んでいて、刺激的な毎日を送っていただけに、事故が起きると捜査に参加したがっています。実際に事故ではなく事件ではあったのですが、何だか事件を喜んでいるようにも感じられました。

もちろん、田舎ならではの、ケンカの仲裁しかないようでは、ミステリとして成り立たないんですけどね。


うまく田舎の風景と馴染んでくれたら読みやすかったのかもしれません。もっとおせっかいな人が出てきて、協力的に事件を解決していくとか・・?


このシリーズは何作か出ているのですが、私はもう読まないかな? もしかしたら、2作目以降の方が面白くなっているのかもしれませんが。


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2021年06月10日

斎藤千輪「ビストロ三軒亭の奇跡の宴」

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 斎藤千輪 著
 「ビストロ三軒亭の奇跡の宴」
 (角川文庫)※電子書籍


今回の訳ありゲストは――。【フルーツ尽くしのコースを注文する怪しい女性二人組】【謎の暗号文に悩むアイドル志望の少年とその母親】【給仕にダメ出しを続けるギャルソン・正輝の父親】お客様でにぎわう中、スタッフの一人が突如倒れ、三軒亭が大ピンチに! 名探偵ポアロ好きの凄腕シェフ・伊勢の切ない過去や、主人公のギャルソン・隆一のさらなる成長も描かれる、大好評ビストロ三軒亭シリーズ第三弾!−出版HPより−

結局2作目を飛ばして読みました。

サラッと読めてあまり深く考えずにすむので快適な読書時間を過ごせます。

ただ、その分記憶にも残りにくい・・

感想を書けるほど覚えていないので、いつか再読して感想を書きます。


<ビストロ三軒亭シリーズ>
「謎めく晩餐」


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タグ:斎藤千輪

2021年06月04日

買った本

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 ジャナ・デリオン 著
 「ワニの町へ来たスパイ」
 (創元推理文庫)※電子書籍


新たな海外物に手を出してしまいました。


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 西條奈加 著
 「無暁の鈴」
 (光文社文庫)


大好きな作家さん。これはまた読みごたえありました。


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 近藤史恵 著
 「あなたに贈る×」
 (PHP文庫)


何だかこの時代に読むための話みたいでした。


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 行成薫 著
 「僕らだって扉くらい開けられる」
 (集英社文庫)※電子書籍


気になっていた作品。新装版で出たのでやっと購入出来ました。

2021年06月01日

5月のまとめ

ワニの町へ来たスパイ (創元推理文庫)ワニの町へ来たスパイ (創元推理文庫)
半分くらいまで乗り切れない感じでしたが、読み終わるころには登場人物たちが好きになっていて、続きも読みたいと思えました。犯人は誰とか動機とかそんなことはどうでも良いから、彼女たちの活躍がとにかく見たいです。
読了日:05月05日 著者:ジャナ・デリオン


無暁(むぎょう)の鈴(りん) (光文社文庫)無暁(むぎょう)の鈴(りん) (光文社文庫)
仏の道って全くわかりませんし、修行をする心情なんてもっとわかりませんが、何だか清められたような感覚になりました。無暁の人生を読むのは苦しい場面が多く、所々幸せになりそうな時でさえも儚さを感じるようで、何だか心が痛かったです。彼の人生の結末はこれで良かったのだろうか?私にはわかりませんが、人生で失った大事な人たちときっと再会出来ているだろうと思えたので、少し救われました。
読了日:05月14日 著者:西條 奈加


最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ (角川文庫)最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ (角川文庫)
今回の霊(ではないか?)は温かかったな〜。こういうのは良いですね。生きている人を救う存在だといてほしいと思えます。イガの騒動には驚かされましたけど、今後の彼の進む道を応援していきたいと思いました。良いタイミングで芸能界に戻れたら良いかな?と。もしくは、戻らなくても何か見つけてほしいです。
読了日:05月18日 著者:椹野 道流


あなたに贈る×(キス) (PHP文芸文庫)あなたに贈る×(キス) (PHP文芸文庫)
何だかこの時期に読むのが決まっていたかのような設定。でもこの病気だったら、キスさえしなければ良いわけだから感染リスクはかなり低いし、私は困らないな、と思っていたのですが、読み進めるとなかなか大変そうです。確かにそういう犯罪的なことも起こりそうですし、キャリアには生きにくいかもしれませんね。終わり方は一つは解決したけど、もう一方はどうなった?とそちらが気になりました。
読了日:05月21日 著者:近藤 史恵


猫だまりの日々 猫小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)猫だまりの日々 猫小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)
面白い話、ホロリとする話、ん??と首をひねりたくなる話、色々でした。
読了日:05月22日 著者:谷 瑞恵,椹野 道流,真堂 樹,梨沙,一穂 ミチ


撃てない警官(新潮文庫)撃てない警官(新潮文庫)
なかなか読み進められず。最終話を残してリタイア・・。なんでだろう?誰のことも好きになれませんでした。
読了日:05月29日 著者:安東 能明



全部で6冊。暇になっているのに本を読まないという状況。暇なら暇でこうなるんですね〜。

posted by DONA at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ