
ウツボカズラの甘い息 (幻冬舎文庫)
話の展開が面白くて次々読み進められました。犯人がわかってからはあっさり終わり過ぎな感じがありましたけど。犯人の半生をもっと掘り下げてくれても面白かったのかも。文絵の話も良かったですけどね。彼女は加害者でもあるけれど、とても悲しい人生です。彼女も多少の罪には問われるのでしょうが、ぜひ幸せになってもらいたいです。
読了日:03月01日 著者:柚月裕子

あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
前作でどうなることかと思いましたが、復活の兆しが見えてくる大きく進展する巻でした。そこまでいきつくまでの道のりが苦しかった・・。でも、幸にはたくさん味方がいて、店にも素敵なお客さんがいて、本当に素敵です。これからも大きな店に発展していって欲しいです。
読了日:03月05日 著者:高田郁

カップケーキよ、永遠なれ (コージーブックス)
シリーズ最終巻でした。でもまだ続けられそうな感じですけどね。前作からかなり間が空いたので、細かい所は忘れていましたけど問題なしでした。「痩せたい」と言いつつ胸やけしそうなほど甘いものを食べるのが相変わらずでした。事件自体はあっさりしていましたけど、他の部分が楽しめるからよし。
読了日:03月11日 著者:J.B. スタンリー

Vヴィレッジの殺人 (祥伝社文庫)
サクッとサラッと読んでしまえるページ数で、物語自体もサラッと終了。読みやすい文章で面白かったです。でもまあ何というか印象に残らない軽い話でした。
読了日:03月13日 著者:柴田 よしき

任侠浴場 (中公文庫)
お気に入りのシリーズ。今回は銭湯の立て直しに手を貸しました。立て直しの具体策よりも、家族や世の中の問題点に着目して、ある意味壮大な立て直しになりました。やっぱりかっこいい親分です。日村の気苦労も相変わらずで、素敵なメンバーたちににやけながら読み進めました。次は何を立て直すのか楽しみです。
読了日:03月15日 著者:今野 敏

岩窟姫 (徳間文庫)
芸能界って怖い! 現実世界にもスキャンダルで姿を消す芸能人がたくさんいますけど、落ちるときは一気に落ちていなくなるのが怖いなと思っていました。なかなか戻れませんしね。特殊な世界です。絶対関わりたくないな。
読了日:03月17日 著者:近藤史恵

私の命はあなたの命より軽い (講談社文庫)
重い話だなと思いながら読み進め、この両親に育てられたのに長女のよく出来たこと!と思い、最終的にはゾッとさせられるという何とも忙しい読書になりました。とにかく最後まで怖かった・・。
読了日:03月19日 著者:近藤 史恵

回転木馬 (祥伝社文庫)
「観覧車」という作品の続編だったそうです。でもこれから読んでも大丈夫でした。若干「誰?」ということもありましたけど、説明もあって問題なしです。しかし、12年も連絡なく消えたままの人がいたら「死んでいる」か「生きていても自分から離れた」と考えるのが普通で、それを待つ家族って本当につらいでしょうね・・。読んでいて苦しい場面がたくさんありました。
読了日:03月22日 著者:柴田 よしき

替え玉屋 慎三 (祥伝社文庫)
先に2作目を読んでいたので、戻ってみました。でも結局、慎三の詳しい経歴などは描かれなかったので残念でした。とはいえ、1作目から面白かったので、3作目も読もうと思います。痛快な時代小説です。
読了日:03月23日 著者:尾崎章

いっちみち乃南アサ短編傑作選 (新潮文庫)
表題作以外は後味の悪い何とも言えない気持ちの悪い展開の話ばかりで、決して読後感は良く無いです。でも妙に面白いというか読みやすいというか、飽きれつつほぼ一気読みしてしまいました。
読了日:03月26日 著者:乃南 アサ

罪人に手向ける花 (ハルキ文庫)
人って平気で嘘をつくから罪を暴いて罰するのって難しいです。証拠が少なければ公訴できないなんて納得いかないです。でもどうしようもないことでもあるし、モヤモヤさせられました。悲しい結末で残念ですけど、一応裁くことは出来そうだったのは救いかな。
読了日:03月30日 著者:大門剛明
全部で11冊。久しぶりに2桁になりました。
気軽に読める物も多かったからかな?
特に印象に残ったのは「あきない世傳」「任侠浴場」です。