2020年12月21日

小野不由美「白銀の墟 玄の月 十二国記」

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 小野不由美 著
 「白銀の墟 玄の月 第一巻〜第四巻 十二国記」
 (新潮文庫)


戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。──白雉(はくち)は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!


民には、早く希望を見せてやりたい。国の安寧を誰よりも願った驍宗(ぎょうそう)の行方を追う泰麒(たいき)は、ついに白圭宮(はっけいきゅう)へと至る。それは王の座を奪い取った阿選(あせん)に会うためだった。しかし権力を恣(ほしいまま)にしたはずの仮王には政(まつりごと)を治める気配がない。一方、李斎(りさい)は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。──だが。


李斎(りさい)は、荒民(こうみん)らが怪我人を匿った里(まち)に辿り着く。だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。驍宗(ぎょうそう)の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。そして、李斎の許を離れた泰麒(たいき)は、妖魔によって病んだ傀儡(くぐつ)が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選(あせん)に迫る。もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。


「助けてやれず、済まない……」男は、幼い麒麟に思いを馳せながら黒い獣を捕らえた。地の底で手にした沙包(おてだま)の鈴が助けになるとは。天の加護がその命を繋いだ歳月、泰麒(たいき)は数奇な運命を生き、李斎(りさい)もまた、汚名を着せられ追われた。それでも驍宗(ぎょうそう)の無事を信じたのは、民に安寧が訪れるよう、あの豺虎(けだもの)を玉座から追い落とすため。──戴国の命運は、終焉か開幕か!
−出版社HPより−


十二国記を読むのは何年ぶりなんだろう? ファンタジーは好きなのでずっと読んでいたのですが、難しい内容で、すっかり忘れていました。

それをチラチラと思い出しつつ読み進めたので、時間がかかるかかる!

あ〜そういえば、赤ちゃんは実になるんだった、王様は麒麟が選ぶんだった、やたらと「天」が決定するんだった・・と色々思い出しました。

更に、登場人物の多さに辟易。更にさらに、人物名はもちろん、地名も地位の名称も、職業(?)や種族(?)さえも漢字なので、何が何やら・・・。初めはフリガナがあるのですが、すぐに無くなるので適当な読み方をしていたら、突然フリガナが復活して、そんな読み方なのか!とびっくりすることしばしば。しかも普段よく目にする漢字ではない漢字が多いので余計に大変。さすがにあらすじに出てくるような人物は読めますが、それ以外のが無理。


そんなことにも引っ掛かる上に、1〜2巻はほぼ話が進まないので余計に読むスピードも上がらない・・。


物語の始まりは、よくわからない母子と道ずれらしき男性の旅の様子でした。誰のことだろう?と思いつつ読み進めると、突然その母子は放置。結局男性のことを描きたいために出て来た母子だったんだ・・とわかるのですが、この何ページかいる!?と最後まで思ってしまいました。

そこから行方不明になっている国王を探す過酷な旅が始まるのですが、誰が味方で誰が敵かわからないから、ということで王様が匿われているのかどうかを確認する作業に時間がかかるんですよね。

まあそれは仕方ないのですが、実際に確認してその相手がやっぱり敵だった!という展開が無かったので、結局は味方がほとんどだったんだなと。この世界の常識として、麒麟が選んだ人が国王で、その選ばれた国王しか自分たちを救ってはくれないということも身に染みてわかっているのですから、「反民がいるぞ!」と差し出すこともないだろうに、とも思います。


3巻の後半くらいからやっと動き始めますが、4巻後半での麒麟の行動を読んだら、もっと早く何とか出来なかったのか!?とも思いました。

特に、残りページ数わずかになってきて、本当にこれで終わるのだろうか?と心配になっていたら、最後の数行で簡潔にまとめられてしまう・・。

え〜!? 最後の1行のことを1冊の物語で描けるやん! と突っ込んでしまいました。

今まで読んできた内容はこの数行にまとめられるってこと!? イヤイヤ、長いし〜。


命を懸けて国を守ろう、救おうとする兵士たちや麒麟、国王の姿には感動させられますし、時代小説を読んでいるような感覚にさえなりました。こういう熱い人たちの話は大好きなんですけど。

でもやっぱり長すぎたし、最後が簡潔にされすぎましたね。

せめて最後の一行の部分を別の巻で描いていただきたいものです。まだまだ解明されていない謎も残っていますし。

読むかどうかはわかりませんが・・・・。


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っていうか、このスピードで書いていたら、私が生きている間に十二国分の物語が読めると思えない・・。十二国分書かないのかな? だったら何で「十二国」なんだろう?

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