2020年12月28日

高田郁「あきない世傳金と銀<九> 淵泉篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<九> 淵泉篇」
 (ハルキ文庫)


大坂から江戸に出店して四年目、まさにこれから、という矢先、呉服太物商の五鈴屋は、店主幸の妹、結により厳しい事態に追い込まれる。型彫師の機転によりその危機を脱したかと思いきや、今度は商いの存亡にかかわる最大の難関が待ち受けていた。だが、五鈴屋の主従は絶望の淵に突き落とされながらも、こんこんと湧き上がる泉のように知恵を絞り、新たなる夢を育んでいく。商道を究めることを縦糸に、折々の人間模様を緯糸に、織りなされていく江戸時代中期の商家の物語。話題沸騰の大人気シリーズ第九弾!!−裏表紙より−



前作の終わり、ええ〜!?という状態だったので、あわてて読みました。でもやっぱり気のせいではなく本当にやらかしていました・・・結・・。

頭が良くて、店主として店を切り盛りして、誰からも慕われて、その上綺麗なお姉ちゃんをもつと、ひねくれたくなる気持ちはわかりますけど、商売を手伝っていただけに、どんな結果になるかもわかった上でやったかと思うと腹が立ちます。

奉公人たちも辛いな・・・店主の妹がやったことだけに、責めるにせめられない・・。苛立ちをぶつける先がありません。目の前で落ち込む店主を見たら余計に。

今までも色んな困難を乗り越えて来た人たちですから、今回もそれぞれが知恵を絞って何とか乗り越えていくのですが、結が起こした事件だけではなく、更に大きな問題まで。それこそ商売が成り立たないほどの大問題が。


さすがにもう無理なんじゃ??とあきらめかけますが、それは読者の私だけで、幸も店の人たちも諦めません。今まで支えてくれた奉公人たちや、他の店の人たち、お客様、様々な人たちが色んなアイディアをさり気なく与えてくれ、また今度も助けてくれました。


大坂から幸の馴染みの人たちも江戸に出てきてくれそうですし、みんなで幸を五鈴屋を盛り立ててくれています。それもこれも、幸や奉公人たちのお客様を大切にする気持ちがそうさせるのでしょう。

まだまだ問題は山積しています。江戸店がどんな素敵な店になってくれるのか今後も楽しみです。ついでに、結も幸せになれると良いのですが・・。

<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」


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2020年12月25日

ジョアン・フルーク「バナナクリーム・パイが覚えていた」

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 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「バナナクリーム・パイが覚えていた」お菓子探偵ハンナシリーズ20
 (mirabooks)


ゴージャスなハネムーンクルーズ中のハンナのもとに、末妹からのメッセージが届いた。 母が下の階に住む元女優トリーの死体を発見したという。 しかも、現場にはハンナの店<クッキー・ジャー>特製のバナナクリーム・パイが!  大急ぎでレイク・エデンに戻ったハンナは独自に事件の調査を開始するが……。 ビターな殺人事件とスイートな新婚生活のゆくえはいかに?! 大人気シリーズ最新刊。−裏表紙より−


第20弾。出版社がこっそり変わっていたらしいです。前作くらいから読むのをやめようか?と思っていたシリーズ。でもやっぱりどうなっていくのか気にはなるので、電子書籍で読むことにしました。そうしたら、もし気に入らない展開になっても本を抱えなくて済みます。


本当にあの人と結婚するの??と思っていたら、ハネムーンに行ってしまいました。しかもゴージャスな船旅。結構、ラブラブな雰囲気を出すのかと思ったら、意外とサラッとしているというか、ハンナが不満タラタラ。

彼のことは大好きだし、船旅も最高!と思っているけど「ゴージャスすぎるのもね〜」とか「気遣いが強すぎる」とか何とか・・。

ハンナってこんなに性格悪かったっけ?と飽きれる言動の数々。


今回の殺人事件は、発見者がハンナの母親でした。そして、被害者もハンナが嫌いな人物ではなく、あまり接点のない人。これも珍しい展開です。

母親が発見者ということで、やはり事件に首を突っ込むことになるハンナ。

最近は、事件が起きると調査にかかりっきりになりがちでしたが、今回は更にひどくなって、自分の店にほぼ出ない状態。

心を落ち着かせるために、店で出すクッキーを焼いて終了。焼くだけ焼いて、後は共同経営者と末の妹・ミシェルにお任せ。売り上げの計算とかどうなってるんだか・・。

だんだんと早起きもしなくなり、重役出勤してはクッキーをいくつか焼いて終わり。何だか楽な仕事になってきました。


今まで住んでいた家に住むことになっていますし、旦那さんはほとんど帰って来ませんし、本当に結婚したのか?というくらいの状況が続きます。


う〜〜ん、何でこのシリーズ追いかけてるんだろう??自分でも謎です。

でも何かわかりませんが不思議な魅力があるんですよね。

最後は珍しく次に謎を残す終わり方をしたので、これまた続きも読まざるを得ない状況。どうやら来月に発売されるそうなので、また電子書籍で手に入れて読むことにします。色々と文句を言いながら・・。


<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」
「ブラックベリー・パイは潜んでいる」
「ダブルファッジ・ブラウニーが震えている」
「ウェディングケーキが待っている」


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2020年12月24日

今野敏「連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊」

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 今野敏 著
 「連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊」
 (朝日文庫)


国道246号沿いでバイクを利用した強盗が連続発生、警視庁の覆面捜査チーム「トカゲ」に出動命令がくだる。IT捜査専門の捜査支援分析センターも動員され、「黒ずくめのライダー」を捜すが、なぜか糸口が見つからない・・。犯人はどこへ消えたのか?−裏表紙より−


シリーズ第3弾です。前作を読んだのは2012年ですから、約8年前!? 覚えていないわけだ・・。このシリーズは始めから読まなくても大丈夫なので何とかなりました。

TOKAGEというバイクに乗った捜査チームの話で、バイクに乗るのが得意な警察官たちによって構成されています。とはいえ、交通機動隊とは別部隊で、普段は刑事として事件の捜査をしていて、バイクの機動力が必要な事件が発生したら、チームが集められるという部署です。

あまり表立って活動しないので、誰がメンバーなのかも秘密です(とはいえ内部の人間にはわかっています)し、制服があるわけではありません。

そんなTOKAGEチームが集められて今回捜査するのは、バイクを利用した強盗事件。

バイクに乗ってやって来て、ライダースーツの状態でコンビニ強盗を起こして、警察がやって来る前にバイクで逃走するという犯人。どうやら複数人いる様子だということで、チームもバイクで走りながら捜査します。

奇しくも強盗と同じスタイルで聞き込みにやってくるメンバーに、被害者も驚きますし、周りの人たちもおびえてしまう状況。彼らが聞き込みした方が色々細かい部分が聞けて良いということはわかるのですが、それにしても効率が悪い気がしてしまいます。


この強盗にはバイクならではの特徴があり、そのことに早く気づけたのはバイク乗りならではなのかもしれません。そして、犯人の狙いが他にありそうだということになり、警戒を強めていきます。


3作目でやっとTOKAGEチームの特徴が生かせた内容になっていました。今まではもっと活躍してほしい!と不満だったのですが。


ただ、時々はさまれる、新聞記者のゴタゴタは要らなかったな〜と。もっとチームだけの話で良かった気がします。

題名の「連写」というのは、チームメンバーの上野の能力のことで、バイクを走らせながら何気なく見ている景色を頭の中でカメラのシャッターを切るようにしながら自然と記憶出来るのです。だからこそ気づける事件解決の糸口がありました。上野くん、成長していますよ!


次作も楽しみにしています。


<TOKAGEシリーズ>
「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊」
「天網」



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2020年12月23日

吉永南央「黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ」

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 吉永南央 著
 「黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ」
 (文春文庫)


お草の営む「小蔵屋」の頼れる店員・久実。なぜか男っ気のない久実にもついに春が・・? 浮きたつ店に元アイドルの女性が店の敷地内で暴行を受けたという衝撃のニュースが飛び込んでくる。容疑者は地元名士の息子。そして、暴行現場で拾った「あるもの」がお草と久実を悩ませることになる。心に勇気の火を灯す人気シリーズ第7弾。−裏表紙より−


今回はまた重い重いお話でした。

どっしりと構えて受け止めるお草さんの姿が頼もしいような、もう少し何とかしてあげて欲しかったような、複雑な心境になりました。


可愛らしくて、性格はさっぱりとしている久実ちゃんですが、今まではなぜか男性の影がなく。でも前作からちょっと良い感じになってきたかな?という人が現れてきました。

よくしゃべって、お草さんとも雇い主と雇われ人という関係ではなく、本当の母子のように仲が良いのに、意外とプライベートのことは話していなかったんだということに気づかされました。

お草さんがちょっと話題を振ってもごまかす感じが続いて、読んでいてもどかしい気持ちにさせられました。


そんなときに起きたのが、元アイドルの女性が暴行を受けた事件。小蔵屋の駐車場内で起きたということで、店の中にも暗い空気が・・。

現場を見に行ったお草さんが拾ったのは、久実ちゃんが身に着けていたある物で、もしかして・・という不安がよぎります。

お草さんが突っ込んで聞いてもはぐらかす久実ちゃん。内容が内容だけにあまり強くも聞けず、うやむやのまま時が過ぎていきます。

そして、気付けば被害者のはずが加害者になっている?という状況にまでなってしまい、読んでいても苦しくなってしまいました。


何で被害者の女性ばかりが苦しまないといけないのか! 本当に犯人には腹が立ちます。自分の欲望のために人生を棒に振る上に、相手の人生も壊してしまう、そのことにしっかり気づいてもらいたいものです。

同じ女性としては読むのが辛い内容でした。

次はもう少し軽めに進めてくれたら良いな。


<紅雲町珈琲屋こよみ>
「萩を揺らす雨」
「その日まで」
「名もなき花の」
「糸切り」
「まひるまの星」
「花ひいらぎの街角」


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2020年12月22日

買った本

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 近藤史恵 著
 「茨姫はたたかう」
 (祥伝社文庫)



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 西條奈加 著
 「千両かざり 女細工師お凛」
 (新潮文庫)



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 高殿円 著
 「トッカン 徴収ロワイアル」
 (ハヤカワ文庫)



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 中山七里 著
 「夜がどれほど暗くても」
 (ハルキ文庫)


2020年12月21日

小野不由美「白銀の墟 玄の月 十二国記」

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 小野不由美 著
 「白銀の墟 玄の月 第一巻〜第四巻 十二国記」
 (新潮文庫)


戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。──白雉(はくち)は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!


民には、早く希望を見せてやりたい。国の安寧を誰よりも願った驍宗(ぎょうそう)の行方を追う泰麒(たいき)は、ついに白圭宮(はっけいきゅう)へと至る。それは王の座を奪い取った阿選(あせん)に会うためだった。しかし権力を恣(ほしいまま)にしたはずの仮王には政(まつりごと)を治める気配がない。一方、李斎(りさい)は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。──だが。


李斎(りさい)は、荒民(こうみん)らが怪我人を匿った里(まち)に辿り着く。だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。驍宗(ぎょうそう)の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。そして、李斎の許を離れた泰麒(たいき)は、妖魔によって病んだ傀儡(くぐつ)が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選(あせん)に迫る。もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。


「助けてやれず、済まない……」男は、幼い麒麟に思いを馳せながら黒い獣を捕らえた。地の底で手にした沙包(おてだま)の鈴が助けになるとは。天の加護がその命を繋いだ歳月、泰麒(たいき)は数奇な運命を生き、李斎(りさい)もまた、汚名を着せられ追われた。それでも驍宗(ぎょうそう)の無事を信じたのは、民に安寧が訪れるよう、あの豺虎(けだもの)を玉座から追い落とすため。──戴国の命運は、終焉か開幕か!
−出版社HPより−


十二国記を読むのは何年ぶりなんだろう? ファンタジーは好きなのでずっと読んでいたのですが、難しい内容で、すっかり忘れていました。

それをチラチラと思い出しつつ読み進めたので、時間がかかるかかる!

あ〜そういえば、赤ちゃんは実になるんだった、王様は麒麟が選ぶんだった、やたらと「天」が決定するんだった・・と色々思い出しました。

更に、登場人物の多さに辟易。更にさらに、人物名はもちろん、地名も地位の名称も、職業(?)や種族(?)さえも漢字なので、何が何やら・・・。初めはフリガナがあるのですが、すぐに無くなるので適当な読み方をしていたら、突然フリガナが復活して、そんな読み方なのか!とびっくりすることしばしば。しかも普段よく目にする漢字ではない漢字が多いので余計に大変。さすがにあらすじに出てくるような人物は読めますが、それ以外のが無理。


そんなことにも引っ掛かる上に、1〜2巻はほぼ話が進まないので余計に読むスピードも上がらない・・。


物語の始まりは、よくわからない母子と道ずれらしき男性の旅の様子でした。誰のことだろう?と思いつつ読み進めると、突然その母子は放置。結局男性のことを描きたいために出て来た母子だったんだ・・とわかるのですが、この何ページかいる!?と最後まで思ってしまいました。

そこから行方不明になっている国王を探す過酷な旅が始まるのですが、誰が味方で誰が敵かわからないから、ということで王様が匿われているのかどうかを確認する作業に時間がかかるんですよね。

まあそれは仕方ないのですが、実際に確認してその相手がやっぱり敵だった!という展開が無かったので、結局は味方がほとんどだったんだなと。この世界の常識として、麒麟が選んだ人が国王で、その選ばれた国王しか自分たちを救ってはくれないということも身に染みてわかっているのですから、「反民がいるぞ!」と差し出すこともないだろうに、とも思います。


3巻の後半くらいからやっと動き始めますが、4巻後半での麒麟の行動を読んだら、もっと早く何とか出来なかったのか!?とも思いました。

特に、残りページ数わずかになってきて、本当にこれで終わるのだろうか?と心配になっていたら、最後の数行で簡潔にまとめられてしまう・・。

え〜!? 最後の1行のことを1冊の物語で描けるやん! と突っ込んでしまいました。

今まで読んできた内容はこの数行にまとめられるってこと!? イヤイヤ、長いし〜。


命を懸けて国を守ろう、救おうとする兵士たちや麒麟、国王の姿には感動させられますし、時代小説を読んでいるような感覚にさえなりました。こういう熱い人たちの話は大好きなんですけど。

でもやっぱり長すぎたし、最後が簡潔にされすぎましたね。

せめて最後の一行の部分を別の巻で描いていただきたいものです。まだまだ解明されていない謎も残っていますし。

読むかどうかはわかりませんが・・・・。


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っていうか、このスピードで書いていたら、私が生きている間に十二国分の物語が読めると思えない・・。十二国分書かないのかな? だったら何で「十二国」なんだろう?

タグ:小野不由美

2020年12月01日

11月のまとめ

注文の多い料理小説集 (文春文庫)注文の多い料理小説集 (文春文庫)
初めましての作家さんもいて、なかなか面白いと思うものもあったのですが、急に終わってしまう話が多く「もっと読みたい」と思ってしまいました。もやもやする終わり方の物も。読みやすいと思ったのは読んだことのある作家さんの作品でした。
読了日:11月04日 著者:柚木 麻子,伊吹 有喜,井上 荒野,坂井 希久子,中村 航,深緑 野分,柴田 よしき


銀杏手ならい (祥伝社文庫)銀杏手ならい (祥伝社文庫)
この作家さんの文章は読みやすいです。子どもたちの笑える言動や意外と深い悩み、萌先生のけなげに頑張る姿、彼らの幸せを願って読み進めました。良い感じで終わったのですが、まだ続きも書けそう?と思うので続編希望します。萌先生のお父さんが帰ってきたら雰囲気変わりそうでそれも見てみたいです。
読了日:11月12日 著者:西條奈加


白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
これまでの十二国記を読んだのが昔過ぎて、細かい設定を忘れてしまっているので思い出しつつ読んでいたせいもあってものすごく時間がかかってしまいました。相変わらず人名や地名の漢字が読みにくく、適当に読んでいたら突然ルビがふってあって間違いに気づく・・の繰り返し。色々脱線しつつ、物語はかな〜りのんびり進んでいきます。1冊目では何にも進んでいません。
読了日:11月23日 著者:小野 不由美



何と3冊! 何せ十二国記が長すぎて・・。続けて2巻を読み始めてしまったのが失敗だったか〜。でも続けて読まないと無理!


印象に残ったのは「銀杏手ならい」です。

感想もいい加減書かないとどんどん忘れていっているし。今月は少し書けるかな?

posted by DONA at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ