2020年03月19日

加納朋子「我ら荒野の七重奏」

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 加納朋子 著
 「我ら荒野の七重奏」
 (集英社文庫)


山田陽子は一人息子の陽介を愛するワーキングマザー。トランペットに憧れ、中学では吹奏楽部に入部した陽介は、部活に勉強にと、青春の日々を送る。一方、中学生なんだし、そろそろ親の出番もないだろう―そう思っていた陽子を待ち受けていたのは「吹奏楽部親の会」での戦いの日々だった・・。部活を頑張る少年少女たちの陰で奮闘する親たちの姿を描く、笑いと涙の傑作エンターテインメント!−裏表紙より−


「七人の敵がいる」で活躍した山田陽子のお話です。読んだのは7年も前なので内容ははっきり覚えていないのですが、PTAで奮闘していたあの陽子ね?ということさえ覚えていれば読んでいて何も困らないです。


陽子の一人息子・陽介は、中学生になりました。憧れのお兄さんがやっていたトランペットに魅了され、吹奏楽部に入部。そこまではまあよくあるパターン。

中学生になったことだし、部活で何をやろうが自分で何とかするだろうと思っていたのが大きな間違いで、「親の会」なるものに入らされることに。

もちろん、働いているので参加できません、は無し。

参加しないのも無し。

参加しなければ、大会などに子どもが参加できないこともあり得るくらいのレベル。

大会の会場を押さえたり、大会に連れて行ったり、どんな曲を大会で演奏するのか、などなど、なぜか親に負担が多い多い!


私自身は、運動部だったからか、弱小部だったからか、親が何か部活動に参加するようなことはなかったと思うのですが、陽子はものすごく駆り出され、いつものように親や先生たちと戦うことになります。

ケンカを売らないつもりで行くのに、気付けばケンカを売って、そのせいで自分の負担が増える・・。前作から成長してないやん!とツッコミを入れたくなるくらいです。


でもそれが、普通の人には言えないことなので、陽子が代わりに言ってくれてスッキリするわけなんですけど。

陽子は、ぼんやりと部活動にいそしむ可愛い一人息子のために、孤軍奮闘します。

夫も役に立ちませんしね〜。


色々文句を言いつつ、盛大なため息をつきつつ、でも家事も仕事もがんばる陽子は、本当に素敵です。

こんな風に生きていけたら、スッキリするだろうな・・。本人はしんどそうですけど。


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posted by DONA at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:加納朋子

2020年03月03日

2月のまとめ

伊勢の風 替え玉屋 慎三 (祥伝社文庫)伊勢の風 替え玉屋 慎三 (祥伝社文庫)
第二弾の今作から読みましたが、面白かったです。本当は始めから読んで人となりを知ったうえでの方が更に面白いのでしょうが。ハラハラさせる展開が良かったので、ぜひ1作目も読んでみようと思います。そして、続きも楽しみです。
読了日:02月06日 著者:尾崎章


暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫)
冷酷な殺し屋だけど、優しさや正義もあるグレイマン。無敵のヒーローだったら読んでいて冷めてしまいそうですが、ボロボロになってがんばって戦っていたので好感もてました。あまり映像を思い浮かべずにサラッと読むと良い感じ。
読了日:02月12日 著者:マーク・グリーニー


魔法使いのウエディング・ベル ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)魔法使いのウエディング・ベル ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)
とうとう終わってしまった・・。もっとこの世界観に浸っていたかったのに残念です。とりあえず、何とかオーウェンとケイティが結婚出来たから良かったですが、その後の生活もどんな感じになるのか見てみたかったです。またいつか会えたら良いな・・。
読了日:02月27日 著者:シャンナ・スウェンドソン


うっそー!な3冊。少なすぎです・・。

ページ数が多い作品が2冊あると時間かかる・・。

印象に残ったのは「魔法使いのウェディング・ベル」です。

posted by DONA at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2020年03月02日

今野敏・五十嵐貴久・三羽省吾・誉田哲也「警官の目」

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 今野敏・五十嵐貴久・三羽省吾・誉田哲也 著
 「警官の目」
 (双葉文庫)


ご存じ、萩尾警部補が殺人現場から消えた遺体の謎を追う・・「消えたホトケ」。父親と同じ警察官となった男の決意・・「汚名」。驚異的な運動能力の犯人を追跡する刑事たち・・「シェパード」。殺人事件を解決に導いた情報とは・・「裏切りの日」。豪華執筆陣による多種多様な警察小説を、ぜひ。−裏表紙より−


アンソロジーにしては珍しく読んだことのない話ばかりでした。

大好きな今野敏の作品も未読。ご存じ萩尾警部補って誰??という状況。もしかして読んだことあるのかもしれませんが、覚えていない・・。何せシリーズの多い方ですから。


とりあえず、読んだのがかなり前過ぎて、ほとんど内容を思い出せないので、またいつか時間が出来たら再読して感想をあげようと思います。


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