2019年12月09日

山口恵以子「愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3」

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 山口恵以子 著
 「愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3」
 (ハルキ文庫)


オムレツ、エビフライ、豚汁、ぶり大根、麻婆ナス、鯛茶漬け、ゴーヤチャンプル―・・・昼は定食屋で夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が仲良く営んでおり、そこにアルバイトの万里が加わってはや二年。美味しくて財布にも優しい佃の「はじめ食堂」は常連客の笑い声が絶えない。新しいお客さんがカラオケバトルで優勝したり、常連客の後藤に騒動が持ち上がったり、一子たちがはとバスの夜の観光ツアーに出かけたり―「はじめ食堂」は、賑やかで温かくお客さんたちを迎えてくれる。文庫オリジナル。−裏表紙より−


「歌と麻婆ナス」「寂しいスープ春雨」「愛は味噌汁」「辛子レンコン危機一髪」「モツ煮込みよ、大志を抱け」の5編です。


シリーズ3作目ですが、前作が昔の話に戻っていたので、進み具合は2作目という感じですね。

1作目からかなり間が空いてしまったので、人間関係がちょっと忘れている部分もありました。とはいえ、別に困ることもないですけど。ただ、勝手に二三さんの子どもが男の子だと思っていたので、女性だったことに戸惑いました。なんでそう思っていたのか・・??


今回も食堂にやってくるお客さんたちの色々な事情や謎を解決していく一子と二三、そしてアルバイトの万里。まあ基本的に万里はあたふたしているだけという感じですが。でも万里は料理の面でかなり戦力になってくれているので一子と二三は楽になってきたようです。

今までの定番メニューに加えて、万里の若い感性で新たなメニューも登場するようになった食堂は、ますますお客さんを増やしています。


どの話もあったかい雰囲気で癒されたのですが、特に「愛は味噌汁」では泣きそうになりました。

万里の同級生が店にやってくるのですが、学生の頃は男性だったはずの彼が、女性へと変わっていました。最近ではそういうことにも理解が得られるようになってきているとはいえ、身内となるとまだまだ簡単には受け入れられないようで、親に反対されてしまっています。

絶縁状態になっている彼女のために、はじめ食堂のみんなが手助けをしていきます。

もちろん、簡単に「良いよ」とはなりませんが、これから前向きに受け入れようとはしてくれるようで、安心できました。自分だったらどう思うのか?を考えながら読んでいました。



最後の話では、テレビの取材までやってくることに。肩に力が入ってしまう万里に、一子と二三は「いつも通りで良い」と声を掛けますが・・。

この話は万里の気持ちもわかるな〜と。若さゆえの力の入り方です。テレビとなると余計に気合が入るのはわかる気がします。

この取材でますますお客も増えそうです。


またドタバタの展開になることでしょう。次も読んでいくことにします。


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タグ:山口恵以子