2019年11月27日

ヒロモト「ニャーロック・ニャームズの名推理」

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 ヒロモト 著
 「ニャーロック・ニャームズの名推理 猫探偵はタマネギをかじる」
 (宝島社文庫)


野良猫として流浪していたニャトソンは、鰹が丘という街で理知的な猫・ニャームズと出会う。以後とな推理をする彼に導かれ、ハリモトフジンに飼われることになったニャトソンは、キャッという間にニャームズのもとへ舞い込む事件に巻き込まれていく。動物たちの目を通して見ると、人間の世界は複雑怪奇に思えてくる。クールなニャームズと、語り部のニャトソンが贈る、ユーモアたっぷりの動物ミステリー。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

ネットで感想を読んで面白そうだったので読んでみたのですが、詳しい内容が思い出せなくなってしまいました。


名探偵ホームズに憧れる猫・ニャームズと、その助手猫、ワトソンならぬニャトソンの物語です。

舞い込む事件の数々をニャームズの名推理で解き明かし、その謎解きをニャトソンが猫集会で披露します。


謎解き自体は面白かった覚えがあるのですが、ニャームズもニャトソンもかわいいと思えませんでした。外国っぽいユーモアも理解できませんでしたし・・。

ハリモトフジンはなかなか魅力的な人みたいですが、まだまだ謎が多すぎて理解しきれませんでしたし。


海外物、特にホームズが好きな人、猫が好きな人なら楽しめるのかな?と思います。


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タグ:ヒロモト

2019年11月14日

霜島けい「あやかし同心捕物控」

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 霜島けい
 「のっぺら あやかし同心捕物控」
 (光文社文庫)


南町奉行所定町廻り同心の柏木千太郎は、腕が立ち情に篤く正義感にあふれた江戸の人気者。―ところが、一つだけ変わったところが。彼には、顔がない。つまり、のっぺらぼうなのだ! 不器用だが心優しい同僚の片桐正悟や、千太郎を慕う下っ引きの伊助らとともに、数々の不思議な事件の解決に奔走する。笑えて泣けて癒される、傑作あやかし時代劇の第一幕、開幕です!−裏表紙より−



「あやかし同心」「ばらばら」「へのへのもへじ」の3編が収録されています。

初めましての作家さんです。ネットで感想を読んで面白そうだったので読んでみました。あらすじを読んでいるだけで頭の中に疑問符がたくさん浮かんでしまいます。

同心で腕が立ち情に篤いけど、のっぺらぼう・・・・??ですよね。

のっぺらぼうなのに、江戸の人気者だそうな。のっぺらぼうの同心という時点で想像したのは、普段は普通の人間として暮らしているけど、いざ捕物の時になると顔がすべて消えてのっぺらぼうになって、犯人を恐怖に陥れて逮捕しやすくする、というような展開でした。

でも千太郎は違うんですよね・・。本当に始めからずっと常にのっぺらぼう。だから、しゃべれません。しゃべれないから、字を書いて会話するんです。・・っておかしくない!?

目は見えるんだ〜! ってびっくり。というかまたまた??です。 でもまあ、そこはファンタジーってことで納得するしかないです。だったらしゃべれたら良いのにと思ってしまいますが、しゃべれないことで仲間との絆が深まっている感じがあるので、それも重要な気がします。


のっぺらぼうが同心をしていて、それを周りも普通に受け入れているような世界ですから、事件自体もあやかし絡みが多くて、千太郎の出番も多くなります。彼を慕う下っ引き・伊助や同僚で憎めない性格の片桐と共にスムーズに解決していきます。

2話目の「ばらばら」はなかなかグロい感じでしたが、あまりリアルに状況を想像しなければ何とか読めました。最後まで暗い展開ではなかったですし。

そして3話目の「へのへのもへじ」は何度も笑ってしまう内容。実は彼には驚くことに妻と子がいるんです。どこまで驚かせてくれるんだ!って感じです。その子どもがかわいくて、笑わせてくれました。


「あやかし」と題名にありますし、主人公ものっぺらぼうですし、事件自体もあやかし絡みでゾクッとする部分もありますが、全体的に流れる空気はなぜか柔らかくて温かい。何とも不思議な世界観の物語でした。

続きもあるので、次々読んでいきます。


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タグ:霜島けい

2019年11月13日

吉永南央「花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ」

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 吉永南央 著
 「花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ」
 (文春文庫)



「小蔵屋」を営むお草のもとに、旧友の初之輔から小包が届く。中身はかつて彼が書いた小説に絵を添えた巻物。お草はその小説を活版印刷の本にしようとして、制作を依頼した印刷会社の個人データ流出事件に巻き込まれ、さらに周囲の人々の<過去>を辿ることに・・。お草さんの想いと行動が心に沁みる一冊。シリーズ第6弾。
−裏表紙より−


前作は展開が早くて面白かったのですが、今回はお草さん自身の問題ではないことが多くて、もどかしい気持ちにもなりました。

メインで描かれるのは、旧友の書いた小説を、こっそりと活版印刷の本にしてプレゼントしてあげよう!というお草さんの素敵な企みについてなのですが、それ以外にも色々と。

中でも久実ちゃんの恋愛模様については、うまくいってほしくて「お草さん何とかしてよ〜!」ともどかしい気持ちが出てしまいました。でも私の思いが届くわけもなく、お草さんは人生経験豊富なので、ほとんど口出しすることもなく、ひっそりと応援するにとどまります。

背中を押してあげたら良いのにとも思いますが、背中を押されて付き合ってもそんなにうまくいくとも思えませんね・・。この件は何とも苦い苦しい終わり方になってしまいました。


また、印刷会社の事件にも巻き込まれてしまいます。そこは複雑になってしまって、イマイチわからない展開だったのですが、活版印刷で本を作るって素敵だなというのはよくわかりました。

推理小説なんかだと雰囲気が違うでしょうけど、恋愛小説や時代小説なんかだったら合いそうです。

本の装丁を考えるのも楽しそうです。私自身には文章を書く能力は無いのですが、誰かのために本を作ってあげるというのは楽しそうです。売れ行きを考えないで良いなら楽しそう。


最後には、旧友とお草さんに何か起こるのか?と予想していたのですが、特に何が起こるでもなく、ふんわりと良い感じで話は終わりました。素敵なプレゼントが出来るセンスのあるお草さんは本当にかっこいいですし、あこがれます。


まだ続きがありそうです。文庫になったら読んでいきます。


<紅雲町珈琲屋こよみ>
「萩を揺らす雨」
「その日まで」
「名もなき花の」
「糸切り」
「まひるまの星」

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タグ:吉永南央

2019年11月07日

椹野道流「時をかける眼鏡 兄弟と運命の杯」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡 兄弟と運命の杯」
 (集英社文庫)


ヴィクトリアの婚礼を終えた遊馬たちだったが、平穏な時は続かず、マーキス島に巨大な嵐が襲来する、マーキス王国は多大な被害を受けてしまう。そんな中、嵐で壊れた城壁から発見された隠し部屋の中にマーキス王国がアングレ王国の支配下にあった頃に多大な財宝を隠したと言われる宰相のミイラが見つかる。復興資金に苦しんでいたロデリック達は宝探しに盛り上がるが、新たな災厄の影が!?−裏表紙より−


7作目になりました。相変わらず、異世界に自然と馴染んでしまっているアスマです。

今回は、ヴィクトリアの嫁いだ国を離れ、元のマーキス王国に戻って来ています。

戻って来たのは良いですが、平穏な日常を取り戻すことなく、今度は嵐に見舞われます。


日本育ちのアスマにとっては、嵐はよく経験することなので、国民たちの被害を少なくするために、城の一部を開放して避難所も作ります。もちろん、アスマの医学の知識を使って、救護室のような物も。

王様のいる国で育っていないと、王様の住む城を開放しようという考えって絶対浮かぶことなのですが、王様を崇めている人たちからすれば、王様と同じ屋根の下に入るだけでもものすごく大変な出来事です。

でも国の中で一番頑丈な建物なんですから使おうよ!というアスマの考えはものすごく合理的で、真っ当です。

国民からすれば、自分の住居の一部を自分たちに開放してくれた〜!と大きな感動と感謝の念に堪えないことになり、ただ余っている場所を提供しただけで、国民からの更なる尊敬を受けることが出来て、一石二鳥です。


嵐は丸一日かけて過ぎ去ったのですが、けが人と病人はたくさん出てしまいます。とはいえ、かなり人数は減らすことができ、「王様ばんざ〜い!」となるわけです。

アスマも、城の人たちも全力で助けて疲れ果てている中、いよいよ一作品に一死体の掟が守られます。

とはいえ、今回は最近の死体ではなく、ミイラ。

身元はすぐにわかりましたし、死因を特定することもなかったので、アスマの大事な役目は、この遺体をどうやって民衆の前に登場させて、どうやって海に還すか?ということでした。

偉大な存在だった彼の遺体をいかに劇的な方法で埋葬するか・・。そのために、ミイラを出来るだけそのままの状態で海まで連れていく必要があったのです。

アスマの持てる知識をつぎ込んで、なんとか大役をこなしていきます。


さ、次はどんな困難が待ち受けているのかな? 謎解きはともかく、この国のことは好きなので、どんどん発展していく様子が読みたいです。


<時をかける眼鏡>
「医学生と、王の死の謎」
「新王と謎の暗殺者」
「眼鏡の帰還と姫王子の結婚」
「王の覚悟と女神の狗」
「華燭の典と妖精の涙」
「王の決意と家臣の初恋」


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posted by DONA at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:椹野道流

2019年11月01日

10月のまとめ

警官の目 (双葉文庫)警官の目 (双葉文庫)
警察小説好きにはたまらない作品集でした。今野敏と誉田哲也さんは読んだことがありましたけど、他の2人は初めてでした。他の作品も読んでみようか?と思わされました。特に「シェパード」は好みでした。
読了日:10月03日 著者:五十嵐 貴久,今野 敏,誉田 哲也,三羽 省吾


SROVIII-名前のない馬たち (中公文庫)SROVIII-名前のない馬たち (中公文庫)
房子おばさん少な目の回。ちょっと物足りなく感じてしまう自分が怖い・・。動物に対するあれやこれやは読むのが辛いくらいでしたけど、人に対しては特に大したことない。・・とか思ってしまうのが恐ろしいですけど。人は死んでいるんですから。でも死に方がマシ??
次回の房子おばさんはまたパワーアップしていそうです。
読了日:10月08日 著者:富樫 倫太郎


我ら荒野の七重奏 (集英社文庫)我ら荒野の七重奏 (集英社文庫)
久しぶりの陽子さんは、相変わらず強い女性でした! スカッと爽快な展開ですが、中学の吹奏楽部ってこんなに親が大変な思いをするもんなのか!?そのことにかなりびっくりしました。
読了日:10月17日 著者:加納 朋子


みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)
相変わらずカッコいいお蔦さんと、高校生徒は思えない落ち着きぶりのノゾミちゃんのコンビは素敵。美味しそうな料理と軽い謎解き、そして良い人ばかりの物語は、読んでいてほっこりします。
読了日:10月23日 著者:西條 奈加


あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)
まだ江戸店は始まったばかり。問題山積みですけど、次々と商いのアイディアが浮かぶ所はさすが幸です。店の他の人たちも幸を支えてくれていて、良いお客にも恵まれ、ますます繁盛していきそうです。跡取りも何とか解決すると良いな。
読了日:10月28日 著者:高田 郁


ひなた弁当 (小学館文庫)ひなた弁当 (小学館文庫)
この作家さんの作品は2作目ですけど、同じような雰囲気の話でした。でもそれが爽快で良かったです。ここまで何でもうまく行くとは思えませんけど、物語の中ではこのくらいうまく行ってくれた方がスッキリしますね。日常に疲れているサラリーマンたちに読んでもらいたい作品です。
読了日:10月31日 著者:山本 甲士



全部で6冊。 少なさよりも、早く感想を書いて行かないと・・。

特に印象に残ったのは「あきない世傳 金と銀」です。

posted by DONA at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ