2019年10月23日

大山淳子「あずかりやさん」

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 大山淳子 著
 「あずかりやさん」
 (ポプラ文庫)


「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが・・。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
−裏表紙より−


この文庫の表紙の上に、更にカバーが掛けられて売られています。

そのカバーにはこう書かれています。

それは、栃木の本屋さん「うさぎや」から始まった。「この本を一人でも多くの人に読んでほしい!」書店員たちの情熱は、オリジナルカバーやのれん仕掛けとなって結実し、2500冊という驚異の売り上げを記録することになったー。

つまり、元のカバーでは売れ行きがイマイチだったけど、オリジナルカバーを付けたら売れてきた・・ってこと!?なんだかびっくりな展開です。

カバーのせいばかりではないのでしょうが。書店員さんたちがそんなに薦める本なら面白いだろうと、貸してもらったので読んでみました。


この作家さんは猫弁シリーズを読んで馴染みがあるのですが、視点がコロコロ変わるのが読みにくいと思っていたので心配でした。今回はそこまで気にならずに読めましたが、視点が物だったりするのが読みにくかったです・・。


一日百円で何でも預かる、という店が舞台になっています。一日百円はコインロッカーを考えても安いですね。そして、期限内に取りに来なかったら、その預かり物は店主の物になるというシステム。

一見、良いね!って感じのシステムですけど、要らない物を捨てに来る人がいそうで心配です。実際、そういう人もいたようです。今時、物を捨てるのにもお金がかかるわけで、百円で捨てられたらラッキーですもんね。


店主は全盲の男性。だから、預かる物がどんな物なのか細かくは知ることが出来ません。それでも、持ち前の鋭い感性で、預けに来た人の事情や物の存在意義などを推理していくことで、色んな人たちを助けていきます。

そんな店主のことを、店先に掛けられているのれんや、客の座る座布団、店にあるガラスケースなどが温かく見守りつつ、語り部となって物語を進めていきます。


終始、温かい雰囲気の流れる物語でした。特に大きな盛り上がりもなかったですが、ほっこりできる内容で、殺伐とした小説などを読む合間に読むにはぴったりです。

続編も出ているようです。彼がどんな人生を歩んでいくのか気になるので、いつか読んでみようと思っています。


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タグ:大山淳子
posted by DONA at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他