2019年10月07日

山本甲士「がんこスーパー」

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 山本甲士 著
 「がんこスーパー」
 (ハルキ文庫)


リストラの憂き目に遭いつつも転職口が見つかりホッとしていた中年男・青葉一成。だがそれもつかの間、今にも潰れそうな弱小スーパーの副店長として派遣されることになってしまう。ミッションはもちろん売り上げアップ。しかし、店長には他店のスパイと疑われ、パートの面々もやる気なし。逆境のなかで、ある日ご近所の老女からヒントを得た青葉は、崖っぷちスーパー再生のために立ち上がる! 第二の人生を豊かにしたい人へ贈る、栄養満点の温かな物語。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

いきなり主人公がリストラされそうになっているところからスタート。でも彼・青葉は転職口があるので安心していたら、実はその就職先が潰れそうなスーパーだったとわかり、一気に落ち込みます。

近くに大手スーパーがあって、ほとんどの客を取られてしまっている状況のスーパー。その店をどうすれば立ち直せるのか?

スーパーの副店長という立場で行ったところ、店長からはスパイと疑われ、なかなか意見が通りません。そういうときに味方にすべきはパートのおばさまたち!

色々と話を詰めていくと、実はおばさまたちにも意見があって、それを取り入れていったら、青葉の意見も聞いてくれるようになります。こうやってうまくいくのは、パートさんたちがやる気がある場合だけですけどね。もしとりあえず自給さえもらえれば、という考えの人ばかりだったら、働く環境を変えようなんてこと思わないでしょうから。


まず始めたのは、お客さんに親身になって対応すること。来てくれる数少ない客を逃がさないでおこうという作戦です。笑顔で挨拶をし、手助けが必要なら声を掛け、何でもいいから会話をする。たったこれだけでも、パートさんも笑顔が増え、明るい雰囲気になりました。

確かに良い方法ですね。でも、私のように知らない人とは会話したくない人間にとっては、行きたくないスーパーですけど・・。


次に改革したのが、地元で採れる野菜の販売でした。「がんこ野菜」と名付け、地元の人が作った野菜を、作った本人の設定した値段で販売します。その野菜を使ったお惣菜も販売したところ、高評価!

お陰でどんどん経営も持ち直してきます。そうなると、少し余裕も出てきて、店内の細かい部分を修理したり、改装したりすることも出来て、良い方向に転がっていくんですね。


はっきり言って、こんなに簡単に経営が持ち直すなら苦労しないよ!というご都合主義的な展開なのですが、この話の場合はこれで良いと思います。とはいえ、もう1〜2回くらい何か展開があっても良かった気はしますけど・・。もう少しページ数を増やして。

大手のスーパーに出来ないことを、地元の小さいスーパーがやってくれたら、利用客としては本当に助かりますし、理想的ですよね。2軒回ればすべて揃うという状態になれば本当に素敵。

最後のオチも何となく見えてしまいましたが、想像通りの展開になってくれたことで、安心して読み切ることができました。


初めて読んだ作家さんでしたが、他も面白そうなので読んでみようと思っています。


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タグ:山本甲士
posted by DONA at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他